今のミニ四駆コースに欠かせないのが、「ブレーキセッティング」。
ブレーキを使うことでマシンの走行が安定し、コースアウトの確率を減らすことができます。
ブレーキにも種類があるので、効果的な使い方を知ることでマシンセッティングの幅も広がってきます。
✅この記事の内容
- ブレーキスポンジの種類
- ブレーキの効き方の違い
- おすすめのブレーキ
- ブレーキセッティングのコツ
- おすすめのブレーキの貼り方
この記事では、ミニ四駆でおすすめのブレーキについて。
ブレーキの種類や、効き方の違い。
さらにブレーキセッティングのコツについても紹介します。
✅ミニ四駆のおすすめブレーキランキング
ぼく自身、ミニ四駆をはじめたばかりの頃は、

結局どのブレーキを使えばいいの?
と悩んだ経験があります。
なのでこの記事では、
「ここで紹介するブレーキを使えば大丈夫!あとはマシンやコースに合わせて選んで!」
という部分まで落とし込んでいます。
さらに記事の中では、ブレーキの種類や効き方の違い。
またブレーキセッティングのコツや剥がれないための貼り方についても紹介しているので参考にしてください。
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ブレーキスポンジの種類
現在発売されているのは5種類
ミニ四駆のブレーキは、ブレーキスポンジの種類や材質によって効き具合が変わってきます。
2025年現在、タミヤから市販されているスポンジブレーキは5種類。
緑 | 青 | 黒 | 白(赤) | 灰 | |
---|---|---|---|---|---|
画像 | ![]() |
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厚み | 約3mm | 約1,2,3mm | 約2mm | 約1,2,3mm | 約2mm |
効き具合 | 弱い | 弱い | 普通 | 強い | 強い |
※ブレーキの種類で比較した場合
実際に手に取ってみることで、それぞれのブレーキの硬さや滑りやすさの違いがあきらか。
このブレーキスポンジの材質による硬さや滑りやすさの違いが、ブレーキの効きに影響してきます。
赤ブレーキは今は発売されていない
2023年1月から、赤ブレーキは白ブレーキに変更されています。
「赤いブレーキを使っている人を見かけるけど、お店で売ってない」
実際にミニ四駆をやっていると、こんな疑問を持つ人もいると思います。
これは「赤ブレーキ」として発売されてきたブレーキが、2023年からは「白ブレーキ」として発売されたから。
タミヤ公式の情報としても、白ブレーキはこれまでの赤ブレーキと同じ扱いになっています。
この材質による違いによって、同じブレーキという括りでもブレーキとしての効き具合には違いを感じます。
FRPリヤブレーキステーセットに付属のブレーキも、現在は白ブレーキに変更。

ブレーキとしての違いはありますが、これからは白ブレーキに合わせたマシンセッティングが必要になってきます。
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ブレーキの効き方の違い
ブレーキの厚さ
ミニ四駆のブレーキは、スポンジの厚さによって効き具合が変わってきます。
ブレーキがもっともよく効くのは、コースに対して「面」で当たった時。
これはブレーキが厚い方がコースにしっかり当たり、摩擦を起こしてくれるため。
逆に薄いブレーキの場合、コースに対して「点」で当たってしまうことになります。
よく使われる白や青のブレーキには、1mm,2mm,3mmのように3種類の厚みがあります。
厚みのあるブレーキの方が接触した時につぶれやすく、結果的にコースと接触する面積も広くなるため。

使ってるブレーキの種類によっても変わりますが、厚みだけで考えた場合はブレーキは厚い方が効きが強くなってきます。
ブレーキの高さ
ブレーキを取り付ける高さによっても、ブレーキの効き具合は変わってきます。
シャーシに対するブレーキの高さによって、ブレーキの当たり方も変わってきます。
逆にブレーキに高さがある場合はブレーキがコースと当たりづらく、コースのレイアウトによっては効く場所と効かない場所が出てきてしまいます。
このようにブレーキステーの高さを変更することで、ブレーキの効き具合を変えていくことも可能。
マシンの「速度を落としたい」のか「姿勢を制御したい」のかでも、ブレーキの高さ調整は変わってきます。

ただし低いブレーキにする分バンクでも当たりやすくなるので、細かな調整は必要になってきます。
ブレーキを貼る位置
ミニ四駆のブレーキは、ブレーキを貼る位置によっても効き具合が変わります。
ミニ四駆でブレーキが使われるのは、フロントかリヤ。
そんなフロントとリヤで比較した場合、フロントブレーキの方がよく効いてきます。
フロントブレーキの場合は、これからマシンが進む方向へのブレーキになってきます。
それに対してリヤブレーキは、マシンが進んでいる中でコースに接触することになります。
結果的にマシンが進む力を抑えるという意味では、リヤ側よりもフロント側の方が効果が大きくなってきます。
また、同じリヤ側でもブレーキの効きには違いが。
シャーシに近い位置と遠い位置でもブレーキの効き方は変わってくるので、「早めにブレーキを効かせたいか」「最後に当てたいか」で取り付ける位置が変わってきます。

ブレーキを貼る位置も、コースに合わせてのセッティングになってきます。
ミニ四駆のおすすめブレーキ
まずは効きの強い「白ブレーキ」
ミニ四駆用のブレーキとして、まずおすすめになってくるのは「白ブレーキ」です。
ミニ四駆を始めたばかりの時に必要となってくるのが、マシンの速度制御。
速度超過でコースアウトしないためには、マシンの速度を抑える必要があります。
マシンの速度を抑えるためには、より効きの強いブレーキが必要。
しっかりブレーキを当てることで、マシンの速度を抑えることができます。
効きの強さでいえば、灰色のブレーキも効きが強いです。
しかし灰色ブレーキは、ブレーキスポンジの厚さが2mmだけ。
白ブレーキであれば1〜3mmまであるので、マシンやコースに合わせた調整もしやすくなってきます。

ミニ四駆のブレーキを取り付ける場合、まずは効きの強い白ブレーキから使い始めるのがおすすめです。
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使い慣れたら「青ブレーキ」もおすすめ
白ブレーキに続いておすすめになってくるのは、「青ブレーキ」です。
青ブレーキは、白ブレーキに比べてもブレーキとしての効きは弱いです。
なので速度制御の部分だけみると、そこまでの効果はありません。
しかし青ブレーキの場合、白ブレーキではできない微調整が可能。
効きの強くない青ブレーキだからこそ、コースへの当て方によってはマシンのジャンプ姿勢を整えることができます。
なので青ブレーキの使い方としては、速度制御よりも流して走るイメージ。
多少の減速はするものの、青ブレーキでマシンの姿勢制御や安定性を増す走り方にすることができます。

白ブレーキ同様、3種類の厚さがあるのでマシンに合わせて調整しやすいのもポイントです。
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種類の多い「ブレーキスポンジセット」
ブレーキの種類を増やしたい場合におすすめなのが、「ブレーキスポンジセット」です。
ブレーキスポンジセットは、異なる効き方のブレーキスポンジが3種類セット。
「灰>黒>緑」の順番で、ブレーキの効きも弱くなっていきます。
硬さの違うブレーキスポンジがあることによって、ブレーキの使い分けも可能になってきます。
同じ位置や高さにブレーキを取り付けた場合も、マシンへの影響が変わってきます。
ただし灰、黒、緑のブレーキについては、すべて約2mmの厚さになっています。

白や青のように厚さの幅はないので、厚さを変えて使う場合には加工も必要になってきます。
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ブレーキセッティングのコツ
バンクスルーは必須
ブレーキセッティングをする上で大切になってくるのが、「バンクスルー」です。
「バンクスルー」とは、角度のあるバンクセクションだけブレーキを当てないようにする調整のことです。
しかしバンクでブレーキが当たると大きな減速になってくるので、バンクの傾斜ではブレーキが効かないように調整をする必要があります。
バンクスルーの方法としては、バンクとスロープの角度の違いを利用します。
バンクとスロープでは傾斜角(R)が違っているので、ブレーキ用のプレートやブレーキ自体を斜めにすることで調整することができます。

バンクスルーセッティングは、ミニ四駆のブレーキセッティングをする上では欠かせない調整になってきます。
バンクスルーについては、こちらの記事でも紹介しています。
ブレーキが汚れたら拭き取る
ブレーキの効きを落とさないためには、コースで走らせた後のブレーキの確認も大切になります。
ミニ四駆のブレーキは、くり返し使うほど汚れてブレーキとしての効き方が変化。
特にマシンがコースを走った後、ブレーキはコース内のホコリやゴミが付着しています。
そんなブレーキを機能させるためにも、コース走行後はブレーキのこまめなチェックが必要になります。

ただしずっと使い続けて汚れているブレーキの場合は、新しいブレーキに貼り替えるのがおすすめです。
おすすめのクリーナーについては、こちらの記事で紹介しています。
ブレーキを加工して使う
ミニ四駆のブレーキセッティングとしては、ブレーキスポンジを加工して使う方法もあります。
ミニ四駆のブレーキには、加工することでブレーキの効き具合を変化させる使い方があります。
また電熱線などでラインを入れて効きを強める、「讃岐ブレーキ」などがあります。
「圧縮ブレーキ」は、アイロンなどで熱圧縮することでブレーキスポンジを縮ませてブレーキの効きを上げる方法。
一方「讃岐ブレーキ」は、電熱線などでスポンジにラインを入れることでブレーキの効きを強める方法になります。
熱を加えることでブレーキ自体の厚みは薄くなりますが、効き具合が大きく変化。

同じ種類のブレーキでも、使い方を工夫することでブレーキセッティングの幅が広がります。
加工ブレーキに作り方については、こちらの記事で紹介しています。
ブレーキが剥がれないように貼る
マシンを安定させてコースを走らせる場合、貼ったブレーキが剥がれないようにすることも大切になってきます。
ミニ四駆のブレーキは、走行中はコースと接触する消耗品。
使い続けるほど擦り減っていき、接触度合いによってはブレーキが剥がれてきてしまいます。
特に剥がれかけたブレーキの状態で走り続けると、大きな減速の原因にもなってきます。
なのでコースで走らせる時には、ブレーキが剥がれないようにしっかりと固定していくことも重要。

ブレーキが剥がれづらくする貼り方については、次の項目で紹介していきます。
おすすめのブレーキの貼り方
ブレーキが剥がれる原因
ブレーキが剥がれやすい原因としては、元のテープの粘着力が弱いという部分があります。
ミニ四駆のブレーキでは、基本的にはじめから裏面には粘着テープが貼り付けられています。
ただし黒や緑のブレーキスポンジセットでは、粘着テープは付いていないので注意。
ブレーキが走行中に剥がれてしまう原因になってしまうのが、既存のテープの粘着力の弱さ。
速いマシンほどコースとの摩擦抵抗も大きいので、既存のテープでは粘着力が足りずに剥がれやすくなってしまうことになります。
元からテープが貼ってあることによって、必要な大きさにブレーキを切り出して貼り付けるだけなので使い勝手が良いのは間違いありません。
ただしセッティングでブレーキを貼る場合、元の粘着テープをそのまま使用することで粘着力が足りなくなる点には注意が必要です。
ブレーキの効果的な貼り方
両面テープを追加する
ブレーキを剥がれづらくするためには、両面テープを追加することが効果的です。
前述の通り、既存のテープでは粘着力が物足りません。
なので、強力な両面テープを貼ることで剥がれづらくすることができます。
ミニ四駆のセッティングではしっかりブレーキを貼れるのはもちろん、貼り直しができる方が使いやすくなってきます。
さらに貼り直しができるものも多いので、既存のテープのように粘着面が残ることなく貼り直しが可能です。
そんな両面テープとして多く使われているのが、「日東の両面テープ」。
接着力は問題なく、ブレーキを貼り直しても粘着力が落ちることがありません。

接着面の強度を上げるだけでも、ブレーキが剥がれ落ちてしまうトラブルを防ぐことができます。
商品リンク:日東 再剥離可能強力両面テープNO5000NS 15mm×20m
ブレーキの角を落とす
フロントにブレーキを使う場合、ブレーキスポンジの角を落とすことによって剥がれづらくすることができます。
フロントにブレーキを貼った場合、マシンの進行方向に対して1番早く強い摩擦が働いてきます。
特に角のあるブレーキの場合、まずは角の部分にだけ摩擦による後ろ向きの力が加わりブレーキは前からめくれて剥がれてきます。
そんなトラブルを防ぐために有効なのが、ブレーキの角をあらかじめ落としておくこと。
これによってブレーキの角が当たらずに、ブレーキ全体で走行中の摩擦を受けることができます。
ブレーキの厚みがあるほど摩擦の影響は大きいので、3mmブレーキほどしっかり角を落とす方が剥がれづらくなってきます。
マルチテープで覆う
ブレーキの角を落とす以外にも、フロントブレーキにマルチテープを貼ることで剥がれづらくすることができます。
フロントブレーキでよく見かけるのが、マルチテープで少し隠すようなブレーキセッティング。
この効果としてはブレーキの効きを調整する以外に、ブレーキを剥がれづらくする面もあります。
マルチテープを貼ることでブレーキの角は隠れ、ブレーキ全体で摩擦抵抗を受けることが可能になります。
ただしマルチテープを貼っていない場合と比べると、ブレーキの効き具合も変わってきます。

しかしマルチテープで隠す範囲によってブレーキの効きを調整できるので、剥がれづらくするのと合わせて微調整としてもおすすめの方法です。
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ブレーキの接着面をキレイにする
ブレーキが剥がれやすい場合に見落としがちなポイントとして、ブレーキを貼り付ける面の汚れもあります。
ミニ四駆をコースで走らせていると、小さなゴミやグリスなどのオイル成分が付着してきます。
そんなオイル成分がFRPやカーボンのステーに付いた場合、滑りやすくなってしまい、そのままブレーキを貼り付けた時に粘着力も弱くなってしまいます。
そんな接着力の低下を無くすために必要なのが、ブレーキを貼り付ける面のクリーニングです。
またはブレーキを貼る前に新しいマルチテープを貼り、キレイな面にブレーキを貼り付けるのもひとつの方法になってきます。
ブレーキが剥がれやすくなる原因としては、ブレーキ自体ではなく貼り付ける面の場合もあります。

ブレーキを貼る側を工夫することで、剥がれやすい状況を回避することも可能です。
ミニ四駆のおすすめブレーキ まとめ
ミニ四駆のおすすめブレーキはこちら
- しっかり効かせたいなら→「白ブレーキ」
- 姿勢制御をしたいなら→「青ブレーキ」
- ブレーキの種類が欲しいなら→「ブレーキスポンジセット」
あとは、マシンやコースに合わせて選んでいけば良いだけ。

安定した走行のためには、ブレーキの種類だけでなく剥がれないための貼り方も大切になってきます。
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コメント
1mm青ブレーキの消費量が多いのは自分だけじゃないハズw
わかりますw