ミニ四駆がコースを走る上で、欠かせないのがローラー。
そんなミニ四駆のローラーも、大きさや種類などいろいろあります。
しかしそんな数多くあるローラーだからこそ、どれを使えばいいのか。
どのローラーを、マシンのどこに使った方がいいのかなどむずかしい部分も多いです。
✅この記事の内容
- 素材による、コースとの接触面の違い
- ローラーの構造の違いによる特徴と使い方
- ローラーの大きさによる、使われ方の違い
この記事では、ミニ四駆のローラーについて。
ローラーの素材や構造、大きさによる違いを、実際のマシンでの改造を例に紹介します。
ミニ四駆のローラーは、コースの壁に当たっているローラーの素材で走りが変わってきます。
プラスチック | アルミ | ゴム | |
---|---|---|---|
摩擦抵抗 | 少ない | 普通 | 大きい |
コースへの食いつき | 弱い | 普通 | 強い |
※3種類で比較した場合
そしてそんなローラーの特徴によって、使う種類や取り付ける位置を調整。
マシンの安定性を考えるのであれば、フロントローラーやLC対策用に食いつきのいいローラーを。
マシンを速くするのが目的であれば、摩擦抵抗の少ないローラーを使うことになってきます。
これまでは、コースのつなぎ目の影響が大きい、公式大会のコースは径の大きいローラー。
5レーンほどコースのつなぎ目の影響がない、3レーンでは径の小さいローラーという考えが浸透していました。
しかし今は、「ギミックバンパー」と言われるような衝撃をいなすようなバンパーも数多く存在。
ローラー径の考え方は同じですが、マシン全体の走りで考えていく必要も出てきています。
マシンを安定させるため、ローラーの種類によって走りにどう影響してくるのかを知っておくことが大切になってきます。
素材による、コースとの接触面の違い
摩擦抵抗が少ないのが、プラスチック
コースの壁との接触面がプラスチックの場合、摩擦抵抗が少ないのが特徴です。
接触した時の摩擦抵抗が少ないため、マシンは減速はしづらくなってきます。
しかしコースへの食いつきはあまり良くありません。
なのでマシンを安定させる必要のある、フロントローラーやLC対策としては使いづらい。
ローラーによる摩擦抵抗を少なくして、マシンの速度を上げたい時など。
外側がプラスチックのローラーは、主にリヤローラーに使われることが多いです。
ゴムは摩擦抵抗も大きく、減速しやすい
接触面がゴムの場合、コースの壁との摩擦抵抗が大きくなってきます。
ゴムリングなので、多少のショック吸収の役割もあるのは事実。
しかし、摩擦抵抗によるマシンの減速が大きいです。
なのでマシンを速くするために使われるローラーではありません。
コースレイアウトによっては、コーナーなどで意図的に当てて減速させる時に使われています。
アルミはコースへの食いつきの良さが特徴
コースとの接触面がアルミの場合、コースの壁への食いつきが特徴になってきます。
しっかりとコースの壁に食いつくことで、プラローラーではむずかしいLCなどで違いが出てきます。
そしてそのコースへの食いつきの良さが、マシンの安定性にもつながってきます。
フロントローラーとしてよく使われているのも、このコースへの食いつきの良さと安定性からです。
ローラーの構造の違いによる特徴と使い方
キットにも付属されている、プラローラー
とても軽く摩擦抵抗が少ないのが、プラスチック製のローラーです。
ミニ四駆を買った時、キットに付いているローラーもプラローラーになってきます。
大きさを含めて種類も多く、GUPとしての価格も安いのも特徴。
しっかりとグリスアップして使うことで、そこそこ回るローラーにはなってきます。
しかしプラスチックなので耐久性は低く、使っているうちに摩耗して形も変わってきてしまいます。
また摩擦抵抗が少ない分、コースへの食いつきはほとんどありません。
プラローラーの場合、マシンが速くなるにつれてフロントローラーやLC対策としての使用はむずかしくなってきます。
ゴムリング付きローラーは、減速が大きい
プラローラーやベアリングローラーに、ゴムリングが付いている形のローラー。
ローラーの中心にベアリングが使われている、ベアリングローラーの方が回転は良くなってきます。
ゴム製ということで、ショック吸収や摩擦抵抗の大きさが特徴になってきます。
ブレーキ効果が強いので、コーナーやLCなどマシンを減速させたい時に使われています。
しかし実際の改造の中で、マシンを遅くするための改造をすることは無いです。
なのでコースで走らせる中で、あまり見かけることもありません。
そんな中でもJC2020やJC2021では、ゴムリング付きローラーを取り付けているマシンを見かけます。
これはコースレイアウト対策として、ゴムの特徴を部分的に活用しているためです。
実用的なのが、アルミのベアリングローラー
アルミ製のベアリング内臓ローラーが、オールアルミローラーなど。
ローラーの大きさや形も、いろいろあります。
コースとの接触面がアルミ製なので、コースの壁に程よく食いついてくれます。
さらにローラーにベアリングが内臓されていることで、プラローラーなどと比較すれば回転もスムーズ。
これによって、コーナーでの減速も少ないです。
マシンを速くしようとした場合、じゅうぶん選択肢となってくるローラーになってきます。
プラリング付きローラーと比較した場合、コーナーでは劣るものの安定性は大きい。
なのでマシンの安定性のため、フロントローラーとして使われることが多いです。
速くするには、プラリング付きのベアリングローラー
ベアリングローラーのコース接地面が、プラスチックになっているローラー。
プラリングということもあり、摩擦抵抗が少ないです。
ベアリングローラーなので回転も良く、とても実用的なローラー。
プラローラーのようにプラスチックだけではないので、耐久も高く使いやすいです。
しかし摩擦抵抗が少ない分、コースへの食いつきはあまりありません。
抵抗が少なくマシンが速くなる分、アルミローラーなどに比べれば安定性は劣ってきます。
速度を上げるため、リヤ用のローラーとしてよく使われています。
ローラーの大きさによる、使われ方の違い
径の小さいローラーは、マシンの横幅を調整可能
小径ローラーのメリットは、大きいローラーに比べて多少は軽量になること。
また取り付ける位置によっては、マシンの横幅を調整することができます。
特にB-MAXレギュレーションのマシンでは、あえて小径ローラーを取り付けているマシンを見かけます。
これはマシンの横幅を狭くし、コース内へ入りやすくするためです。
しかしローラー径が小さい分、コースのつなぎ目などでマシンの姿勢がくずれることも。
またコーナーでは外側を走ることになるので、走行距離も大径ローラーに比べ多少長くなってきます。
公式大会のような5レーンコースでは、ギミックを搭載したようなバンパーと共に使われています。
しかしコースのつなぎ目の影響が小さい、3レーンコースの方がよく使われている印象です。
径の大きいローラーの方が、マシンは安定してくる
ローラー径が大きいと、コースのつなぎ目などによる影響が少なくなってきます。
さらにマシンの横幅を、レギュレーションギリギリまで広げることも可能です。
大きさの分、径の小さいローラーより重量は増してきます。
しかしコーナーでの走行距離は少なく、ストレートなどでのマシンの安定性も増してきます。
公式大会のような5レーンコースでは、コースのつなぎ目による影響が3レーンコースよりも目立ってきます。
なので5レーンコースのような公式大会ほど、径の大きいローラーがよく使われています。
ローラーによって変わる、マシンの走りを知っておく
ミニ四駆におけるマシンの走りは、コースの壁に当たっているローラーの素材によって変わってきます。
プラスチック | アルミ | ゴム | |
---|---|---|---|
摩擦抵抗 | 少ない | 普通 | 大きい |
コースへの食いつき | 弱い | 普通 | 強い |
※3種類で比較した場合
フロントローラーやLC対策用に食いつきのいいローラーを使うことで、マシンは安定。
逆に摩擦抵抗の少ないローラーを使うことで、マシンを速くすることもできます。
使うローラーの大きさも、マシンを走らせるコースによって変わってきます。
コースのつなぎ目による影響が大きい5レーンコースでは、大きめのローラーを。
逆に一般的な3レーンコースであれば、小径ローラーのマシンが多いです。
現在は多くのギミックバンパーも存在するため、ローラーの大きさもこれまでとは使われ方も変化。
基本的な考え方は変わりませんが、マシン全体の走りで考えていく必要も出てきています。
マシンを安定させるためには、ローラーによって走りにどう影響してくるのかを知っておくことが大切です。
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