無加工での改造が基本なのが、「B-MAXGP」や「ストッククラス」です。
2025年12月にはB-MAXGPとレギュレーションが統一されたことによって、ミニ四駆初心者にもわかりやすいルールになっています。
この記事では、無加工改造マシンについて。
実際にARシャーシを改造したマシンを紹介します。
マシンスペック
- ボディ:サンダーショット(ポリカ)
- シャーシ:ARシャーシ
- モーター:ハイパーダッシュ3モーター
- ギヤ比:3.5:1
- タイヤ径:26mm(ローフリ+スーパーハード)
- フロントローラー:13-12mm2段アルミ
- リヤローラー:13mmオールアルミ
今回のマシンの特徴としては、ポリカボディを採用したことです。。
しかしボディの軽さという部分では、無加工改造さからこそ違った良さが出てきます。
基本無加工での改造なので、各パーツの取り付けもかんたん。

ミニ四駆初心者でも参考にしやすいマシン改造になっているのも、このマシンのポイントになっています。
B-MAXGPとストッククラスのレギュレーションについては、こちらの記事で紹介しています。
ボディ:サンダーショット(ポリカ)

ボディにはサンダーショットのポリカボディを使用しています。
使用パーツ
ストッククラスもB-MAXGPも、レギュレーションの変更によってポリカボディが使えるようになりました。
それでもボディキャッチを使用して固定することで、ポリカボディの使用が可能に。
今回はベースのミニ四駆オオカミ2に合わせて、サンダーショットのポリカボディを選択。
プラボディとポリカボディの、1番の違いは「重さ」。
プラボディと比較すれば、同じ無加工改造でもマシンの重さに大きく影響してきます。

今回ポリカボディは無塗装で、キット付属のステッカーをそのまま貼り付けてあえてポリカボディが目立つように使用しています。
おすすめのポリカボディについては、こちらの記事で紹介しています。
シャーシ:ARシャーシ

ギヤ周り

マシンの速さに重要なギヤ周りには、各種GUPを使用しています。
使用パーツ
まずギヤ比については、3.5:1の超速ギヤに変更。
キット付属のギヤ比は、5:1と大径タイヤに合わせた組み合わせとなっているため変更しています。
さらにギヤ周りには、GUPの中空プロペラシャフトとカーボンクラウンギヤを使用。
特にギヤの形状が違っていることによって、シャーシや他のギヤとの干渉も少なくなるので使いやすくなっています。
またクラウンギヤについても、強度のあるカーボンクラウンギヤに変更。
クラウンギヤの良し悪しについてはいろいろありますが、ギヤ欠けのトラブルを考えると長持ちしやすいカーボンの方が使いやすいです。

ギヤ周りについてはキット付属の組み合わせでも問題ありませんが、マシンキットによってギヤ比の組み合わせが変わってくる点には注意が必要です。
タイヤ

タイヤについては、フロントとリヤで種類を変えて使用しています。
使用パーツ
- フロント:ローフリクションタイヤ
- リヤ:スーパーハードタイヤ
リヤモーターでもあるARシャーシの場合、モーター側のタイヤは多少グリップがある方が使いやすいです。
前後タイヤのグリップが違うことによって、コーナリング時の旋回性能も変わってくるのが狙いです。
ホイールについては、ローフリクションタイヤ付属のフィンホイールを使用。
ただしストッククラスのレギュレーションとして認められている、ホイール貫通は加工済み。
ホイール貫通することによって、速い速度域でもホイールが抜けてしまうトラブルを防ぐことができます。

ホイール貫通をしたため、シャフトも72mmの中空シャフトに変更しています。
おすすめのタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
フロント周り

バンパー:カーボン製スライドダンパー

フロントバンパーには、カーボン製のスライドダンパーを取り付けています。
使用パーツ
- STEP1ビスに大ワッシャー

- STEP2スライドダンパーを取り付け

- STEP3大ワッシャーを挟んで固定

これによって、スライドダンパーの上蓋だけでもスムーズに稼働する取り付けが可能になってきます。
付属の説明書通り、上下の蓋を使ってスライドダンパーを取り付けるとローラーの位置が高くなってしまいます。
さらに取り付けできるボディも限られてくるので、上蓋だけでの取り付けがおすすめ。
上蓋の締め付けについては、スライドダンパーの動きを見ながら強さを調整していきます。

バネやグリスの種類については、マシンの走りやコースに合わせて硬さを変更していきます。
スライドダンパーやグリスについては、こちらの記事で紹介しています。
ローラー:13-12mm2段アルミローラー

フロントローラーには、13-12mmの2段アルミローラーを使用しています。
使用パーツ
- STEP125mmキャップスクリューを使用

- STEP213-12mm2段アルミローラー取り付け

- STEP3スペーサーで高さを調整

- STEP4ハイマウントチューブスタビで固定していく

フロントローラー用のビスとしては、25mmのキャップスクリューを使用。
なのでビスが曲がってしまう可能性があるので、強度のあるキャップスクリューで取り付けています。
フロントローラーは、「2段アルミローラー+ハイマウントチューブスタビ」という定番の組み合わせ。
これはサイズがちょうど良く、取り付けもかんたんなので使いやすい組み合わせになってきます。

コースレイアウトによっては2段アルミローラーを逆さ付け、またはハイマウントチューブスタビをキット付属の13mmローラーに変更するなどのバリエーションも可能になってきます。
キャップスクリューについては、こちらの記事で紹介しています。
ブレーキ:スーパーXシャーシ用リヤステー

フロントブレーキとしては、スーパーXシャーシ用のリヤステーを取り付けています。
使用パーツ
- STEP1取り付けるビス穴を皿ビス加工

- STEP2皿ビス,大ワッシャー2枚を挟んで取り付け

- STEP32mmブレーキであればバンクスルー可能

スーパーXシャーシ用のリヤステーを使うことで、フロントブレーキを貼る面を確保できます。
スーパーXシャーシ用リヤステーは、形状的にシャーシのギヤカバーを回避しながら取り付けることもできます。

ポイントはワッシャーによる角度調整で、26mm径のタイヤであれば2mmブレーキを使用可能な高さと角度にすることができます。
リヤ周り

バンパー:フルカウルカーボン

リヤバンパーは、フルカウルカーボンと13mmオールアルミローラーの組み合わせになっています。
使用パーツ
- STEP1シャーシにフルカウルカーボンを取り付け

- STEP230mmのキャップスクリューに13mmオールアルミローラー

- STEP3スペーサーを挟んでカーボンに通す

- STEP4さらにスペーサーを挟んで13mmローラーを取り付け

フルカウル用カーボンを使うことで、リヤローラーの位置を少し後ろ側に持っていくことができます。
通常の取り付け位置よりもタイミングが遅くなるので、コースによってはマシンの安定性が増してきます。
さらにリヤローラーには、上下に13mmのオールアルミベアリングローラーを使用。

アルミローラーなのでコースへの食いつきが良く、LCなどでも安定させることができます。
ブレーキ:リヤブレーキステー

リヤ用のブレーキとしては、リヤブレーキステーを使用して取り付けています。
使用パーツ
- STEP1プレート2枚を皿ビス加工

- STEP2リヤブレーキステーをシャーシに取り付け

- STEP3スーパーX用ステーをシャーシに取り付け

リヤローラーの引っかかり防止ステーとして、スーパーXシャーシ用マルチ補強プレートもブレーキと合わせて取り付けています。
これによって、コースの壁へ引っかかる確率を落とすことができます。
リヤ用ブレーキとして、リヤブレーキステーは今のミニ四駆の定番改造なので間違いなし。

ブレーキを貼れる面積が広く、2mmブレーキであれば26mm径のタイヤでもバンクで当たることがありません。
引っかかり防止については、こちらの記事で紹介しています。
マスダンパー

サイド:ARシャーシ用サイドマスダンパー

サイドマスダンパーには、ARシャーシサイドマスダンパーを取り付けています。
使用パーツ
ARシャーシ用のGUPだけあって、シャーシへの取り付けはかんたん。
シャーシのビス穴に合わせて、ステーを取り付けるだけになっています。
しかしそのままの取り付けでは、マスダンパーに高さが出てしまうのが難点。
これによってステーの位置を下げることができ、取り付けるマスダンパーの高さも下げることが可能に。
制振機能として必要なマスダンパーは、低い位置ほど制振効果が高くなります。

サイドステーの位置を下げることで、マスダンパーによる制振効果を最大限発揮できるように取り付けています。
マスダンパーの効果については、こちらの記事で紹介しています。
リヤ:置きマスダンパー
そ、そんな…
ARシャーシにボールリンクマスダンパー付けたかっただけなのに…
しかも折れた位置が悪すぎる…😭
ビスが折れたりするのは、ミニ四駆あるある💦
でもここまでシャーシの中で折れると、取り出すのも一苦労…みなさんも、新品シャーシの場合は気をつけて 笑#ミニ四駆 pic.twitter.com/jZU97X0a8i
— ムーチョ@ミニ四駆ブロガー (@mini4wdblog) February 7, 2025
リヤ用のマスダンパーとしては、アジャストマスダンパーを置きマスダンパーとして使用しています。
使用パーツ
本来であれば、リヤはボールリンクマスダンパーを取り付ける予定でした。
しかしシャーシへのビス止めの際、ビスが破損。
シャーシ内に折れたビスが残ってしまい、取り付けが不可能な状態になってしまいました。
シャーシ自体を新しくすることで、ボールリンクマスダンパーの取り付けは可能になってきます。
実際にコースを走らせる中で、もっと制振性が必要だった場合にあらためてマスダンパーを変更するようにしています。
置きマスダンパーの取り付けは、皿ビス加工したブレーキステーに取り付けるだけ。

ビスの取り付けには、「スプリングワッシャー+2mmナット」を使うことでビスが緩まずに取り付けることが可能です。
マスダンパーの種類については、こちらの記事で紹介しています。
ARシャーシの無加工改造マシン まとめ

今回はB-MAXGPやストッククラスなどの、無加工改造クラスで使えるマシンをARシャーシで改造しました。
マシンスペック
- ボディ:サンダーショット(ポリカ)
- シャーシ:ARシャーシ
- モーター:ハイパーダッシュ3モーター
- ギヤ比:3.5:1
- タイヤ径:26mm(ローフリ+スーパーハード)
- フロントローラー:13-12mm2段アルミ
- リヤローラー:13mmオールアルミ
一般的な無加工改造との違いとしては、ポリカボディを採用したこと
プラボディほど種類があるわけではありませんが、ボディの軽さという部分では違った良さを出すことができます。

基本無加工での改造なので各パーツの取り付けもかんたんで、ミニ四駆初心者でも参考にしやすいマシン改造になっています。
その他の無加工改造マシンについては、こちらの記事で紹介しています。




























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