最近のミニ四駆の中でも話題になっているのが、B-MAXレギュレーション。
ミニ四駆経験者ならもちろん、最近ミニ四駆を始めた人でも聞いたことはあるはずです。
そこで気になるのは、どんなルールで、どこまでマシンの改造ができるのかという部分です。
✅この記事の内容
- ボディはプラボディのみ
- シャーシの加工はネジ穴貫通のみ
- マスダンパーはビスによる上下運動のみ
- タイヤの加工は無しでホイール貫通のみ
- プレート類は皿ビス加工のみ
- 新しいレギュでは、ローラーの加工も禁止
- モーターと電池はタミヤ公式と同じ
- ver.2.0からはミニ四駆キャッチャーの加工も禁止
この記事では、B-MAXレギュレーションについて。
実際にB-MAX用のマシンを作る中で調べた、改造のポイントを紹介します。
B-MAXレギュレーションとは、横浜のFORCE LABOで考えられたミニ四駆のレギュレーション。
その目的は、ミニ四駆初心者や子どもでも気軽にミニ四駆に取り組めるようにと考えられたルールになってきます。
様々な工夫や改造で速いマシンを作り上げるミニ四駆。
そんなミニ四駆を、むずかしい加工や改造無しで組んで競い合うのがB-MAX。
その改造のポイントは、大きく分けて8つです。
「basic」の「B」が付いているように、B-MAXレギュレーションは初心者でも取り組みやすいルールとなっています。
ボディはプラボディのみ
B-MAXで使用できるボディは、プラボディのみです。
ポリカボディやクリアボディは、使用することができません。
しかし他のシャーシに載せた時やスライドダンパーの蓋が当たる場合は、3mm以内のトリミングやカットは可能。
もちろんボディの形状が大きく変わるような加工はできません。
プラボディを、ボディキャッチでとめるという基本的な載せ方。
自分の好きなシャーシに、自分の好きなボディを載せて走らせることが楽しみのひとつになってきます。
シャーシの加工はネジ穴貫通のみ
基本的にシャーシの加工はできません。
バンパーカットや、電池を取り出しやすくするための穴あけ加工も。
しかしシャーシのネジ山を、2mmのピンバイスなどでの拡張貫通は可能です。
これは改造の時などの作業性が上がるため。
バンパーカットはできませんが、FM-AシャーシやVZシャーシのような、もともと外せるバンパーは外しての改造が可能です。
また車体底面、ビス頭が見える部分に関しては皿ビス加工も可能になっています。
マスダンパーはビスによる上下運動のみ
B-MAXレギュレーションの中では、マスダンパーの設置は固定されたビスによる上下運動のみです。
ミニ四駆の改造で多いのが、フロント提灯などの提灯機能。
しかしフロント提灯などのような制振機能を取り付けることはできません。
その中でも、プレートの下にマスダンパーを吊り下げるような改造は可能になっています。
唯一違う取り付け方法が可能なのは、タミヤから市販されている「ボールリンクマスダンパー」。
車軸、タイヤのシャフトを跨ぐような長さでの取り付けはできませんが、他の置きマスダンと違って可動式のマスダンパーを取り付けることができます。
そしてどの取り付け方法でも、マスダンパーが脱落するような取り付けでは失格なので確実な取り付けが必要です。
タイヤの加工は無しでホイール貫通のみ
タイヤ、ホイール周りでの加工は、ホイール貫通のみが可能となります。
タイヤ自体の加工はできないため、最近は当たり前となっているペラタイヤも使うことができません。
しかしホイール貫通の加工だけは可能。
これはスピードが上がると、マシンのタイヤが取れやすくなるのが理由。
それを防ぐためにホイール貫通をして、72mmなどの長いシャフトを通すことができます。
B-MAXレギュの場合、買ったままのタイヤをきれいに切り取らないと走りに影響が出てくるのも楽しみのひとつになってきます。
プレート類は皿ビス加工のみ
B-MAXでは、ミニ四駆の加工で多いプレート類の加工も皿ビス用の座グリ加工のみです。
プレート類を切ったり、大きく削ったりという加工はできません。
市販の状態のプレート類を組み合わせて、マシンのセッティングを出す必要があります。
その中で可能な改造は、皿ビス用の座グリ加工のみ。
これはビスによって手やコースを傷つけないために必要な、ミニ四駆改造のマナーの部分。
最近登場した、レーザーミニ四駆のレーザーパーツは取り付けが可能です。
新しいレギュでは、ローラーの加工も禁止
新しいB-MAXのレギュレーションの中では、ローラーの加工は禁止になってきます。
もちろんローラーの素材を変えるなどの加工も無し。
よく見かけるアルミローラーにプラリングを付けるなどの加工はできません。
そしてローラーに穴を空けるマシニング加工なども、初心者向けの改造では無いので禁止。
取り付けるローラーの個数やサイズは、タミヤの公式レギュレーションと同じ範囲になっています。
モーターと電池はタミヤ公式と同じ
使用できるモーターや電池は、タミヤの公式レギュレーションと同じになっています。
なのでアルカリ電池でも、充電電池でも使用が可能。
モーターもノーマルから高回転モーターまで使うことができます。
さらにモーターの慣らしも可能。
しかしB-MAXレギュの場合、速すぎるモーターを積むと完走もむずかしくなってきます。
これはマシン改造の制限により、オープンマシンより車体の限界性能が低いため。
ここがミニ四駆を始めたばかりの人とベテランが、良い勝負をできるポイントにもなっています。
ver.2.0からはミニ四駆キャッチャーの加工も禁止
新しいB-MAXレギュでは、ミニ四駆キャッチャーを加工しての改造も禁止になっています。
それまではシャーシへの皿ビス加工ができなかったため、コースへの引っかかり防止やブレーキプレートとしての代用が可能だったミニ四駆キャッチャー。
しかしシャーシ底面への皿ビス加工が可能になったことで、加工しての使用は禁止になっています。
なのでB-MAXレギュのver.2.0からは、ミニ四駆キャッチャーは正規の使用方法だけになっています。
B-MAXは初心者や子供向けに考えられたルール
B-MAXレギュレーションは、初心者や子ども向けに考えられたルールだけあってシンプル。
むずかしい加工や危ない加工は無しで、ほとんど市販のパーツを組み合わせて改造していくだけです。
- ボディはプラボディのみ
- シャーシの加工はネジ穴貫通のみ
- マスダンパーはビスによる上下運動のみ
- タイヤの加工は無しでホイール貫通のみ
- プレート類は皿ビス加工のみ
- 新しいレギュでは、ローラーの加工も禁止
- モーターと電池はタミヤ公式と同じ
- ver.2.0からはミニ四駆キャッチャーの加工も禁止
モーター慣らしや電池の育成は可能ですが、マシンの改造は限られてきます。
そんな限られた改造で、どこまで速いマシンを組んで、コースアウトせずに制御できるのか。
初心者でも気軽にマシンを組んで競い合えるのが、B-MAXレギュレーションのすばらしい部分です。
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