ミニ四駆のモーターのブラシには、「銅」と「カーボン」の2種類があります。
その中でも銅ブラシは、チューン系のモーターやLDモーターなどに使われているブラシ。
比較的低回転数なことからも、初心者にも使いやすいモーターになっています。
そんな銅ブラシモーターの場合、9Vの乾電池を使うことでかんたんにモーター慣らしをしていくことができます。
✅この記事の内容
- モーター慣らし前の準備
- 銅ブラシモーターの慣らし方
- 9V電池慣らしの結果
この記事では、銅ブラシモーターの慣らしについて。
9V乾電池を使う方法と、慣らし前後での比較結果を紹介します。
銅ブラシモーターの代表的な慣らし方は、高電圧で短時間です。
カーボンブラシに比べて削れやすい銅ブラシは、高電圧で一気に慣らしていくことになります。
そんな慣らし方の中でも、かんたんにできるのが9Vの乾電池を使った方法。
実際に3種類の銅ブラシモーターを慣らしてみても、結果は出ていました。
レブチューン2 | トルクチューン2 | アトミックチューン2 | |
---|---|---|---|
開封直後(r/min) | 16634 | 15907 | 17522 |
慣らし後(r/min) | 20914 | 18733 | 21721 |
もちろんモーターによる個体差、この方法以外の銅ブラシの慣らし方もあります。
しかしかんたんにできる方法なので、初心者にもおすすめの銅ブラシモーターの慣らし方になっています。
おすすめの銅ブラシモーターについては、こちらの記事で紹介しています。
モーター慣らし前の準備
3種類の銅ブラシモーター
今回は慣らしに使用するのは、銅ブラシが使われている3種類のチューンモーターです。
ミニ四駆のモーターの中でも、銅ブラシは基本的にチューン系モーターに使われています。
他にキット付属のノーマルモーターや、ダッシュ系モーターでもハイパーダッシュ2モーターについても銅ブラシ。
ただ今回は、代表的なチューンモーター3種類で慣らしを実施。
それぞれ同じ条件で銅ブラシを慣らしていきました。
モーターのブラシの違いについては、こちらの記事で紹介しています。
9V乾電池
今回銅ブラシの慣らしとして使用するのは、「9Vの乾電池」になります。
銅ブラシの特徴は、ブラシが削れやすいこと。
なので9Vの乾電池やアルカリ電池2本(3V)の高い電圧で、ブラシを削っていきます。
今回使用したのは、9Vの乾電池。
モーターホルダーにセットしたモーターに当てるだけで、一気にブラシを削っていくことができます。
アルカリ電池を使う場合も、ワークマシンなどに電池とモーターをセットするだけ。
あとは3V付近の電圧で、ブラシを削っていきます。
9V乾電池の方が電圧が高いので、モーターを慣らす時間も短くなってくるのが特徴です。
商品リンク:パナソニック 9V型アルカリ乾電池 1本 6LR61XJ/1S
開封直後の回転数を測定
銅ブラシモーターの慣らしの前に、開封直後のモーターの回転数を測定しておきます。
レブチューン2 | トルクチューン2 | アトミックチューン2 | |
---|---|---|---|
開封直後(r/min) | 16634 | 15907 | 17522 |
慣らし前の回転数の測定には、モーター慣らしにも使えるサンダーを使用。
安定した電圧を出力できるので、3種類のモーターを同じ条件で比較することができます。
出力電圧は、3Vに設定して計測。
回転数の測定には、スマホのアプリの「Giri」を使用しています。
商品リンク:THUNDER 250W DCバランス充電器ディスチャージャー
おすすめのモーター慣らし機については、こちらの記事で紹介しています。
銅ブラシモーターの慣らし方
モーターの軸にオイル
モーター慣らしを始める前に、必要に応じてモーターの軸にオイルを挿しておきます。
タミヤ公式の見解でも、モーターのメンテナンス用のオイルの使用は認められています。
なので今回は、慣らし前後のメンテナンス用として使用。
今回使ったのは、タミヤから発売されているオイル。
オイルを使用する目的としては、モーターの軸部分の摩耗を防ぐため。
オイルを潤滑油として挿すことで、モーター慣らしによる軸の消耗を抑えることができます。
今回使用するオイルについては、カーボンブラシに使うようなブラシを削れやすくするオイルではありません。
なので、モーターの回転数にはほとんど影響することがありません。
商品リンク:タミヤ HOP-UP OPTIONS OP-508 メタルオイル
モーター慣らし用のオイルについては、こちらの記事で紹介しています。
銅ブラシの慣らし方
今回銅ブラシの慣らしは、高電圧短時間で行っていきます。
銅ブラシの場合は、カーボンブラシとは違って削れやすい材質。
なので、9V乾電池を使って一気に削っていきます。
銅ブラシの場合、ブラシの周囲にグリスも付着しています。
なのでブラシを削りながら、グリスによる抵抗を無くすのも目的になってきます。
削れやすい銅ブラシに合わせて、高電圧短時間で慣らしを実施。
9V乾電池の場合は電圧も高いので、30秒を目安に正転逆転を交互に。
アルカリ電池であれば、5分くらいを目安に交互に正転と逆転をくり返して慣らしていきます。
アルカリ電池の場合は、時間経過と共に特に電圧が落ちてきます。
なので、新品の電池と交換しながらの慣らしがおすすめです。
銅ブラシは自然な冷却で大丈夫
銅ブラシモーターの場合、カーボンブラシのように極端な冷却は必要ありません。
銅ブラシもモーターなので、通電させることでモーターが熱を持ってきます。
しかし銅ブラシの慣らしの場合、熱は持ちますが短時間の通電なのでそこまでではありません。
なので、カーボンブラシのように冷却用のファンも特に必要なし。
むしろ自然な熱を持つことで、ブラシに付着しているグリスも飛ばしやすくなります。
正転と逆転を入れ替えるタイミングで、少しモーターの熱を冷ましながら慣らしを実施。
ただモーター慣らしの最中、手で持つには熱すぎる場合はあるので注意が必要です。
9V電池慣らしの結果
慣らし後はメンテナンス用のオイルだけ
モーター慣らしが終わったら、慣らし後のメンテナンスをしていきます。
銅ブラシの場合、カーボンブラシのように慣らし後の洗浄は無し。
カーボンブラシほど、ブラシの削りカスが溜まることもありません。
むしろパーツクリーナーなどで洗浄してしまうと、残ったグリスも落としてしまうことに。
適度にグリスの残っている状態の方が、コミュテーターが保護されてモーターとしての寿命も長くなってきます。
なので慣らし後のメンテナンスとしては、モーターの軸部分にオイルを挿す程度でじゅうぶんです。
平均で3000回転以上アップ
3種類とも9V電池で慣らし方をした結果、どの銅ブラシモーターも回転数の上昇がみられました。
モーター慣らし前後を比較しても、回転数の差はあきらか。
どの銅ブラシモーターについても、平均で3000回転以上は上がっていました。
もちろん、モーターによる個体差もある中での結果。
なので、必ずしもこの方法で同じように回転数が上がるわけではありません。
ただ、9V電池によるモーター慣らしの成果が出てるのはあきらか。
銅ブラシモーター慣らしのやり方はかんたんなので、初心者にもおすすめの方法になってきます。
9V電池を使う銅ブラシモーター慣らし まとめ
銅ブラシモーターの効果的な慣らし方は、高電圧で短時間です。
カーボンブラシに比べて削れやすい銅ブラシは、高電圧で一気に慣らしていくのが重要。
そんな慣らし方の中でも、かんたんにできるのが9Vの乾電池を使った方法になります。
実際に3種類の銅ブラシモーターを慣らしてみても、結果はあきらか。
レブチューン2 | トルクチューン2 | アトミックチューン2 | |
---|---|---|---|
開封直後(r/min) | 16634 | 15907 | 17522 |
慣らし後(r/min) | 20914 | 18733 | 21721 |
もちろんモーターによる個体差、この方法以外の銅ブラシの慣らし方も。
しかしかんたんにできる方法なので、初心者にもおすすめの銅ブラシモーターの慣らし方になっています。
おすすめの銅ブラシモーターについては、こちらの記事で紹介しています。
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