ミニ四駆の改造をしていくと出てくるのが、「絶縁ワッシャー」や「モーターピン」などのパーツ。
これらのパーツは、モーターの内部を構成しているパーツになってきます。
タミヤ製モーターを構成しているパーツということもあり、マシンの改造に使用するのもOK。
使わなくなったモーターを分解をすることで、GUPとは違ったパーツを活用することができます。
✅この記事の内容
- モーター分解前の注意点
- モーター内部の使えるパーツ
- モーターの分解方法
この記事では、ミニ四駆のモーターの分解について。
モーター内部のパーツと、分解の手順について紹介します。
ミニ四駆の改造パーツとして、モーター内部のパーツも使用することができます。
モーターの構成パーツの中でもよく使われるのが、「絶縁ワッシャー」や「お宝ワッシャー」、「モーターピン」など。
ひとつのモーターを分解するだけでも、これらのパーツを取り出すことができます。
そんなモーターの分解も、手順を理解すればかんたんにできます。
- エンドベルをはずす
- 回転軸を取り出す
- ニッパーでニクロム線を切る
- 変形させて手裏剣状の金属を取り出す
- ハンマーでお宝ワッシャーをはずす
使えなくなったモーターを再利用するという面でも、モーターの分解も改造のひとつになってきます。
モーター分解前の注意点
モーター1つでは足りない
モーターを分解して使う場合、複数個のモーターを一気に分解するのがおすすめです。
1つのモーターを分解することで、得ることのできるパーツはいくつかあります。
- 絶縁ワッシャー
- お宝ワッシャー
- モーターピン
しかしこれらのパーツも、モーター1つに対して1つずつ使われているパーツ。
なので複数個使用したい場合は、いくつもモーターを分解する必要があります。
特に絶縁ワッシャーやお宝ワッシャーは、駆動調整などで複数使われることも多いです。
モーターピンについても、使用する長さによっては1本では足りない場合も。
モーターの分解も手間がかかる作業になってくるので、複数個のモーターを一気に作業するのがおすすめです。
分解したモーターの使用は禁止
1度分解したモーターを、コースやレースで使用することはできません。
大前提として、タミヤの公式ルールの中で分解したモーターの使用は禁止。
これは公平なモーターではなくなったり、危険があるという面で禁止されています。
なので1度分解したモーターは、モーターとしては使えないことが重要です。
ただモーターとして使用することはできなくても、分解したモーターのパーツを改造に使うことは可能。
分解したモーターの中の部品もタミヤ製の製品であるから、改造への使用が認められています。
モーターの分解をする場合、その後モーターとして使用しないというのが前提条件になってきます。
モーター内部の使えるパーツ
絶縁ワッシャー
最初に回転軸を取り出した時に付いているのが、「絶縁ワッシャー」とよばれるパーツです。
絶縁ワッシャーは、白くてとても小さい樹脂製のワッシャー。
材質的に、抵抗が少ないのも特徴です。
その薄さと素材から、ちょっとした微調整などにも使いやすいパーツ。
軸受けとホイールの間や、カウンターギヤなどのシャフト部分に取り付けてギヤの位置出しなど。
マシンの駆動調整などに使われることが多いパーツです。
お宝ワッシャー
モーターピンに付属しているのが、金属製の「お宝ワッシャー」になります。
モーターを分解した時、モーターピンに固定されているのがローターブッシュという金色の部品。
このパーツを、ミニ四駆的にはお宝ワッシャーとよんでいます。
お宝ワッシャーは、モーターピンにしっかりと固定されています。
なので取り外す際は、ハンマーなどで叩いて取り外す必要が。
ニッパーや万力で挟んだり、スペーサーをうまく利用してハンマーで叩くと、取り出しやすくなります。
またモーターピンのままお宝ワッシャーの取り付け位置を調整することで、ピン打ちなどの時の固定具としての使用も可能。
他にもお宝ワッシャー単体として、細かい部分の位置出しなどで使われることもあります。
モーターピン
モーターの中心となっているのが、モーターのシャフト「モーターピン」です。
モーターピンの長さも、片軸用と両軸用のモーターで長さが変わってきます。
比較してみても、両軸モーターのモーターピンの方が長い。
このモーターピンは、ミニ四駆のパーツの中でもトップクラスの剛性と硬さが特徴。
なので普通のビスよりも、圧倒的に曲がりにくくなっています。
この特徴によって、ビスの代わりに使われることが多いです。
ローラーを固定する用の「ピン打ち」や「ゆとりピン打ち」。
また長さを加工することで、「ピンスタビ」として使われる場合も。
加工の際は、リューターなどが必要になるほど強度のあるパーツになっています。
モーターの分解方法
1,エンドベルを外して回転軸を取り出す
まずはモーターの中身を取り出すために、エンドベルとよばれるモーターカバーを外していきます。
この時に使いやすいのが、小さめのマイナスドライバー。
左右のツメの部分に、マイナスドライバーで引っかけて起こしていきます。
この時に力が必要になってきます。
なので、取り外す勢いでケガをしないように注意が必要になってきます。
左右のツメ部分を起こすことで、エンドベルをモーターと分離することができます。
2,絶縁ワッシャーとニクロム線を取り外し
次に取り外したモーター部分から、回転軸を取り出していきます。
この時に付いている小さくて薄く白いワッシャーが、「絶縁ワッシャー」です。
また白いプラスチック製の部分も、取り外せたらモーターピンから外しておきます。
あとはニクロム線といわれる、赤い銅線を切り離していきます。
細い銅線ということもあり、ニッパーでカットすることでかんたんに切り離しが可能。
ニクロム線を改造パーツとして使用することはないので、切り離ししやすいようにカットしていっても問題ありません。
3,手裏剣状の金属をすべて外していく
ニクロム線を外した後は、手裏剣状の金属部品も取り外していきます。
手裏剣状の金属については、1枚1枚切りながらでも取り外すしていくことができます。
しかし枚数も多いので、斜めにニッパーを入れて形を変形させるのがおすすめ。
斜めに変形させることで、スーッと取り外せるようになります。
手裏剣状の金属を外せば、残るのは「モーターピン」だけ。
さらに必要に応じて、モーターピンから「お宝ワッシャー」も取り外していきます。
ミニ四駆のモーター分解 まとめ
ミニ四駆の改造パーツとして、モーター内部のパーツも使用することができます。
「絶縁ワッシャー」や「お宝ワッシャー」、「モーターピン」など、ひとつのモーターを分解するだけでもこれらのパーツを取り出すことができます。
そんなモーターの分解も、手順を理解すればかんたん。
- エンドベルをはずす
- 回転軸を取り出す
- ニッパーでニクロム線を切る
- 変形させて手裏剣状の金属を取り出す
- ハンマーでお宝ワッシャーをはずす
おすすめは、100均などで小さめのマイナスドライバーやニッパーなどの工具を準備すること。
変形や刃こぼれなどの可能性もあるので、いつも使っている工具よりおすすめです。
使えなくなったモーターを再利用するという面でも、モーターの分解も改造のひとつになってきます。
おすすめのモーターについては、こちらの記事で紹介しています。
コメント