ミニ四駆にとって、摩擦抵抗というのはマシンの速さに大きく影響。
ホイールを取り付ける時、少し隙間をあけて取り付ける方が良いといわれるのもこのためです。
それ以外に、軸受けとホイールの摩擦抵抗を減らすために有効な方法がないのかも気になります。
✅この記事の内容
- ミニ四駆は、摩擦が少ないほど速い
- 軸受けの抵抗抜きにおすすめな3つの方法
- 抵抗抜きは、摩擦を無くすわけではない
この記事では、ミニ四駆の軸受けの抵抗について。
摩擦抵抗を減らすための方法と、その際の注意点も合わせて紹介します。
ミニ四駆は、摩擦が少ないほど速く走ることができます。
ホイールを取り付ける時に少し隙間をあけるのは、摩擦抵抗や軸受けのベアリングへの影響を考えています。
その他にも、軸受けとホイールとの摩擦抵抗を減らすための方法がいくつかあります。
- 抵抗抜き加工されているホイール
- ベアリングローラー用スペーサー
- 絶縁ワッシャー
これらを使うことで、軸受けとホイールの摩擦抵抗を減らすことは可能。
しかし大切なのは、それでも摩擦抵抗をまったく無くす訳ではありません。
方法によって注意すべき点は変わってきますが、マシンを速くするために抵抗抜きする必要性は間違いありません。
ミニ四駆は、摩擦が少ないほど速い
ホイールが軸受けに接触して、摩擦抵抗が発生
ミニ四駆のマシンの速さを考える上で、摩擦抵抗の大きさは重要になってきます。
例えば、普通の状態で空転させるとよく回るタイヤ。
これをシャーシの向きを変え、マシンのタイヤを上下にして空転させるとすぐに止まってしまいます。
これはホイールが軸受けに接触して、摩擦抵抗が発生しているためです。
これと同じような摩擦抵抗は、コースでマシンを走らせている時にも。
コースレイアウトやマシンの挙動によっては、同じようなことが起きている場合もあります。
適度な抵抗抜きの調整がむずかしい
摩擦抵抗がマシンの速さに影響してくることからも、マシンを速くするために摩擦は少ない方が良くなってきます。
ミニ四駆でホイールを取り付ける時も、ほんの少し間をあけた方が良いといわれています。
これもピッタリ取り付けてしまうと、摩擦が発生しタイヤが回らなくなってしまうから。
さらに取り付けた時の圧が強すぎると、ベアリングも本来の性能を発揮できなくなってしまいます。
しかしホイールの取り付けが浅すぎると、マシンの走りも不安定に。
ホイールも外れやすくなってしまうというデメリットともなってきます。
この軸受けとホイールの、適度な抵抗抜きがむずかしい調整になってきます。
軸受けの抵抗抜きにおすすめな3つの方法
抵抗抜きの加工がされているホイールを使う
まず調整がむずかしい取り付けをかんたんにできるのは、抵抗抜きの加工がされているホイールを使うことです。
ホイールの種類によっては、最初からシャフトへの取り付け部分が加工されているものがあります。
接触面が減らされていて、抵抗抜きがされている状態。
このホイールを使うことで、軸受けと干渉した時も接触面積を減らすことができます。
しかし、この加工がされているホイールの種類は限られてきます。
なのでこの方法の場合、使うホイールによっては自身でホイールの加工をする必要も出てきます。
ベアリングローラー用スペーサーで抵抗を減らす
手軽に軸受けの抵抗抜きをするために、ベアリングローラー用スペーサーを使う方法もあります。
軸受けとホイールの間に、ベアリングローラー用スペーサーを挟んで使用。
普通のベアリングローラーの取り付けと同じ向きで取り付けることで、ベアリングとの抵抗を減らすことができます。
さらにその形状からホイール側の接地面も少なくなるので、ホイール側の抵抗も少なくできます。
ベアリングローラー用スペーサーは手軽に用意できるパーツだけあって、実践しているマシンも多いです。
商品リンク:タミヤ AO-1018 ミニ四駆 ベアリングローラー用スペーサー (20個) 94768
モーターの中にある、絶縁ワッシャー
モーターを分解した時に出てくる、絶縁ワッシャーを使う場合もあります。
使い方としてはベアリングローラー用スペーサーと同じで、軸受けとホイールの間に挟んでいきます。
材質的に抵抗が少ないのもあり、抵抗抜きとしても使いやすいです。
しかし絶縁ワッシャーの難点は、パーツの準備がひと手間なこと。
1つのモーターを分解して、1つの絶縁ワッシャーを取り出すことになります。
なので、最低でも4つのモーターを分解して準備する必要が。
さらに絶縁ワッシャー自体も小さいので、手間をかけて取り出しても紛失する可能性が高いです。
抵抗抜きは、摩擦を無くすわけではない
接触面を減らしても、隙間は必要
抵抗抜きの方法を活用しても、ホイールを取り付ける時の軸受けとの隙間は必要になってきます。
抵抗抜きの方法も、あくまで接触した時の抵抗を減らすだけ。
抵抗を無くす訳ではないので、ホイールの取り付け時には多少の隙間が必要です。
ピッタリ取り付けてしまうと左右からの圧によって、ベアリングの性能も発揮されなくなってしまうため。
適度な隙間を作るための方法として、「ポリカの端材」や「クリヤーカバー」をガイドにする方法もあります。
感覚での調整がむずかしい場合、それらを活用しながら調整するのもおすすめです。
商品リンク:AO-1047 ミニ四駆ベーシックボックス クリヤーカバー(3枚)
手を加えた分出てくる、注意点
抵抗抜きのためパーツを使った場合、気を付けるべき点も出てきます。
例えば、ベアリング用スペーサーを使用した場合。
スペーサーの厚さ分だけ、ホイールの取り付けは浅くなっています。
なので普通に取り付けた時よりも、ホイールが抜けやすくなるというデメリットも出てきます。
この場合、ホイール貫通をして72mmのシャフトで取り付けていれば、抜けやすいという心配はなくなってきます。
また絶縁ワッシャーを使用する場合。
絶縁ワッシャー自体が、とても小さく見づらいパーツになってきます。
セッティングの変更などで、シャフトからホイールを取り外す時。
意識して外すようにしないと、絶縁ワッシャーはかんたんに見失ってしまいます。
モーター分解という手間も加わっているため、取り扱いには注意が必要です。
軸受け部分の抵抗抜きは、マシンを良い方向へと向けた改造。
しかし手を加えた分、デメリットや気を付ける部分も把握しておくことが大切になってきます。
マシンを速くするためには必要な調整
ミニ四駆を速くするために必要なのが、摩擦抵抗を少なくすること。
摩擦抵抗や軸受けのベアリングへの影響を考えて、ホイールを取り付ける時も少し隙間をあけています。
その他にも、軸受けとホイールとの摩擦抵抗を減らすための方法がいくつか。
- 抵抗抜き加工されているホイール
- ベアリングローラー用スペーサー
- 絶縁ワッシャー
これらを使うことで、軸受けとホイールの摩擦抵抗を減らすことは可能。
しかしそれでも、摩擦抵抗をまったく無くす訳ではありません。
方法によっては、注意すべき点も出てきます。
しかし軸受け部分の抵抗抜きは、マシンを速くするための必要性としては間違いありません。
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