- アドバンスパックってどんなマシン?
- MSシャーシのアドバンスパックの特徴は?
- どんな改造もできるの?
アドバンスパックの第2弾として発売されたのが、「アバンテMk.IIIネロ アドバンスパック」です。
前回のVZシャーシのアドバンスパックからも、コスパの良さやマシンの完成度が高いのはもちろん。
これまで手に入りづらかった、レッドの旧MSシャーシも付属している優秀なマシンキットになっています。
✅アバンテMk.IIIネロ アドバンスパックのおすすめポイント
- コスパの良さ
- レッドの旧MSシャーシ
- マシン改造の基礎が詰まってる
もちろん、このマシンキットだけではまだ物足りない部分も多いというデメリットも。

そこらへんも含めて、実際にアバンテMk.IIIネロ アドバンスパックをレビューしていきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆PROシリーズ アバンテMk.III ネロ アドバンスパック MSシャーシ
アバンテMk.IIIネロ アドバンスパックの商品概要
- アバンテMk.Ⅲネロのカスタムキット
- トルクとスピードのバランスがとれたライトダッシュモーターPROを搭載
- マスダンパーや前後にFRPプレートなどを装備した実戦的な仕様
- ボディはスモークカラー
- シャーシはレッド×ホワイトカラー
出典:タミヤHP

要約すると、改造のためのモーターやパーツがセットになったMSシャーシのマシンキットになります。
アバンテMk.IIIネロ アドバンスパックの気になるポイント
あくまでも参考程度の改造
マシンキットとGUPがセットになっているMSシャーシのアドバンスパックですが、あくまでも参考程度の改造にはなってきます。
アドバンスパックとなっていますが、あくまでも初心者やミニ四駆を始めたばかりの人向け。
なので本格的にミニ四駆をやっている人からすると、そのままレースなどで使うのは悩ましくなってきます。
マシンとGUPがセットになっているマシンキットということで、もちろん説明書通りの改造では無加工になっています。
しかしいざ公式大会などで本格的に改造したマシンと走ろうとした場合、物足りない部分は多くなってきます。
本格的なマシンとして改造していこうとした場合は、モーターの変更やパーツの加工も必要。

まずはアドバンスパックでマシンの改造やGUPの使い方を知り、そこから本格的な改造を始めるのがおすすめになってきます。
MSシャーシの改造については、こちらの記事で紹介しています。
説明書通りの組み立てが必要
アバンテMk.IIIネロ アドバンスパックを組み立てる上では、しっかりと説明書通りの組み立てが必要になります。
通常のマシンキットであれば、説明書通りに組み立てる際に余るパーツは1つくらい。
予備のパーツや、付属のシールに選択肢があることくらいになります。
しかしアバンテMk.IIIネロ アドバンスパックでは、組み立てた際に余るパーツも多くパーツによってはマシンの走りにも影響してきます。
説明書通りに低摩擦プラベアリングを取り付ければ問題ありませんが、白いハトメ用を使うとタイヤがブレブレになってしまいます。
ボディキャッチのように、通常でもラバーボディキャッチでもマシンの走りに影響がなければどっちでも問題ありません。

しかし内径の大きいハトメ用軸受けの場合は、マシンの走りに大きく影響してきてしまいます。
シャーシの軸受けについては、こちらの記事で紹介しています。
アバンテMk.IIIネロ アドバンスパックのおすすめポイント
コスパの良さ
アドバンスパックの1番のポイントは、マシンキットとしてのコスパの良さになってきます。
MSシャーシのアドバンスパックでは、マシンキットとGUPがセットになっています。
これによって、マシンとGUPを別々でそろえる場合よりも確実にお得。
アドバンスパックとGUPを比較した場合
アドバンスパック(3300円) | GUP(6578円) | |
---|---|---|
アバンテMk.III ネロ | 3300円 | 1100円 |
ライトダッシュモーターPRO | ー | 506円 |
ハイスピードEXギヤ(3.7:1) | ー | 352円 |
スーパーハード小径ローハイトタイヤ | ー | 396円 |
FRPフロントワイドステー | ー | 286円 |
FRPリヤワイドステー | ー | 330円 |
マスダンパー(円筒形) | ー | 682円 |
スリムマスダンパー | ー | 440円 |
FRPフロントワイドステー(フルカウル) | ー | 286円 |
ブレーキスポンジ(ブルー) | ー | 484円 |
FRPマルチ強化プレート | ー | 220円 |
FRPリヤブレーキステー | ー | 418円 |
ブレーキスポンジ(ホワイト) | ー | 484円 |
2mmキャップスクリュー | ー | 594円 |
実際にマシンとGUPを別々に購入した場合を比較すると、3278円もの違いが出てきます。
さらに自分なりの改造をしていきたい場合は、別でGUPを用意する方が改造しやすい場合もあります。
ただ他にもラバーボディキャッチも付属しているなど、細かな部分でもGUPは使われているのが特徴。

なのでミニ四駆を始める時のマシンキットとしては、これ以上コスパの良いマシンは無いほどお得なキットになっています。
レッドの旧MSシャーシ
アドバンスパックに付属のシャーシは、これまで手に入りづらかったレッドの旧MSシャーシになっています。
ミニ四駆のMSシャーシには、大きく2種類あります。
MSシャーシ登場当初から使われていたのが旧MSシャーシに対して、その後軽量のMSシャーシが発売されています。
そんな中アドバンスパックに付属のシャーシは、レッドの旧MSシャーシ。
さらにレッドの軽量MSシャーシでも、付属していたのはアバンテ Mk.III レッドスペシャルくらいになってきます。
もちろん旧と軽量では、MSシャーシとしての使いやすさの違いはあります。
ただそれ以上に、ミニ四駆のマシンカラーとしてレッドが人気なのもレッドのMSシャーシが人気の理由に。

MSフレキが全盛期の今、レッドの旧MSシャーシが通常品として手に入るのはありがたいです。
MSシャーシの違いについては、こちらの記事で紹介しています。
マシン改造の基礎が詰まってる
アドバンスパックということだけあり、ミニ四駆のマシン改造のポイントを抑えたパーツ構成になっているのも特徴です。
ミニ四駆の改造では、GUPの使い方がマシンの速さや安定性のポイントになってきます。
GUPが足りなければマシンの走行も安定できないけれど、ムダに取り付け過ぎてもマシンの重さが増すだけになってしまいます。
そんなミニ四駆のマシン改造をする上で、アドバンスパックのパーツ構成はとても考えられたものになっています。
さらに前後のローラー用ビスが強度のあるキャップスクリューになっていることで、速い速度域でもビスが曲がってしまうトラブルを防ぐことができます。
あくまでも発売が古いMSシャーシがベースのため、無加工での改造にも限界はあります。

そんな中でも実用的な改造がされているので、MSシャーシの無加工での改造の基礎になるのは間違いありません。
引っかかり防止ステーやキャプスクリューについては、こちらの記事で紹介しています。
VZシャーシのアドバンスパックとの比較
これまでアドバンスパックとしては、今回のMSシャーシと過去にはVZシャーシのアドバンスパックも発売されています。
アドバンスパックの比較
アバンテMk.III ネロ アドバンスパック | ネオVQSアドバンスパック | |
---|---|---|
マシン | アバンテMk.III ネロ | ネオVQS |
シャーシ | MSシャーシ | VZシャーシ |
モーター | ライトダッシュPRO | ライトダッシュ |
ギヤ比 | 3.7:1 | 3.7:1 |
タイヤ | スーパーハード小径ローハイト | スーパーハード小径ローハイト |
バンパー | 前後FRPステー | 前後FRPステー |
ローラー | 13mm低摩擦プラローラー | 13mm低摩擦プラローラー |
ブレーキ | 前後(ブルー・ホワイト) | 前後(ブルー・ホワイト) |
マスダンパー | フロント:スリム、リヤ:円筒 | サイド:円筒、リヤ:円筒 |
アドバンスパックのパーツ構成としては、マシンとシャーシ以外はほとんど同じ構成になっています。
VZシャーシがサイドマスダンパーなのに対し、MSシャーシにはサイドステーが無いのでフロント部分へのマスダンパーの取り付けになっています。
そして1番の違いにもなっているのが、MSシャーシが通常品番なのに対してVZシャーシは限定品番。
きっとタミヤとしても限定品として試しに発売したところ、予想以上に好評だったために第2弾を発売したのではと考えられます。

アドバンスパックとしての完成度としてはほとんど差はありませんが、のちのちMSフレキとして使うことを考えるとMSシャーシの方が使いやすくはなってきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画商品 レーサーミニ四駆シリーズ ネオVQS アドバンスパック VZシャーシ
VZシャーシのアドバンスパックについては、こちらの記事で紹介しています。
アバンテMk.III ネロ アドバンスパックのおすすめの改造
N-03・T-03バンパーレスユニット (レッド)
無加工でのバンパーレス改造する上では、2025年9月発売のN-03・T-03バンパーレスユニット (レッド)がおすすめです。
使用パーツ
通常バンパーレスに改造する場合、シャーシの加工が必要になってきます。
VZシャーシのようにバンパーの取り外しが可能であれば加工の必要はありませんが、MSシャーシの場合はバンパーカットが必要に。
しかしN-03・T-03バンパーレスユニット (レッド)を使えば、バンパーカットの加工も必要なし。
そしてシャーシのカラーがレッドということもあり、マシンの見た目としても問題なし。
これまでレッドのMSシャーシが貴重だったこともあり、限定のバンパーレスユニットはマシンに合わせづらい部分がありました。

しかしレッドがメインのアドバンスパックであれば、違和感なく無加工でバンパーレスに改造することができます。
バンパーレスユニットについては、こちらの記事で紹介しています。
HG カーボンマルチワイドステー(3mm)
今回はバンパーレスユニットに合わせて、フロントバンパーには強度のある3mmのカーボンステーを使用しています。
使用パーツ
バンパーレスユニットへのフロントバンパーは、以前改造に使用したフロントバンパーをそのまま取り付け。
本当であれば、フロントバンパーには同日に発売されたHGカーボンフロントバンパープレートを使いたかった部分も。

しかしMSシャーシの作りとHGカーボンフロントバンパープレートの作りは、無加工で取り付けるには相性が悪かったです。
スラストの調整については、こちらの記事で紹介いています。
HG カーボンリヤバンパープレート
リヤバンパーも、フロントに合わせてカーボンプレートに変更して取り付けています。
使用パーツ
リヤバンパーについては、フロントほど走行中の負荷がかかる部分ではありません。
なので、キット付属のFRPでも特に問題なし。
しかし今回の改造では、フロントバンパーに合わせてリヤもHG カーボンリヤバンパープレートを使用しました。
リヤもバンパーレスユニットを使っていることで強度面は落ちますが、1.5mmカーボンの強度があれば重さの面ではメリットにもなってきます。
バンパー以外の引っかかり防止やブレーキステーについては、アドバンスパックのまま使用。
そして13mmローラーの位置については、バンパー交換前とほとんど同じ位置になっています。

リヤローラーの位置は変わらないので、マシンの走りとしてもそこまで大きな変化はありません。
カーボンプレートについては、こちらの記事で紹介しています。
HGボールリンクマスダンパー J-CUP2025
リヤ側のマスダンパーは、HGボールリンクマスダンパーJ-CUP2025に付け替えて使用しています。
使用パーツ
リヤ側のマスダンパーについては、バンパーレスユニットに替えたことでアドバンスパック通りの取り付けができません。
なのでリヤバンパーの改造に合わせて、マスダンパーもボールリンクマスダンパーへと変更しています。
取り付け方は、ボールリンクマスダンパーの説明書通りの付け方。
ただしFRPリヤブレーキステーの取り付け穴は、アドバスパックよりひとつ後ろ側へズラしています。

これによって、ボールリンクマスダンパーのマスダンパーをFRPプレートで受けるようにすることができます。
ボールリンクマスダンパーについては、こちらの記事で紹介しています。
アバンテMk.III ネロ アドバンスパック まとめ
2台目のアドバンスパックとして発売されたアバンテMk.III ネロ アドバンスパックも、コスパの良さやマシン完成度の高さでおすすめです。
アバンテMk.III ネロ アドバンスパックのおすすめポイント
- コスパの良さ
- レッドの旧MSシャーシ
- マシン改造の基礎が詰まってる
中でもポイントになってくるのが、アドバンスパックだからこそのコスパの良さ。
別々でマシンとGUPを用意した場合は6578円かかるので、圧倒的にお得なマシンキットになっています。
もちろんGUPも部分的に使っているものがあるので、純粋な比較にはなりません。
ただそれでも、アドバンスパックの方がコスパが良いのは間違いなし。

アドバンスパックと似たキットにはより初心者向けなスターターパックもあるので、初心者にはそちらもおすすめになってきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆PROシリーズ アバンテMk.III ネロ アドバンスパック MSシャーシ
スターターパックについては、こちらの記事で紹介しています。
コメント