- バンパーレスユニットってどんな商品?
- バンパーレスユニットの特徴は?
- どんな改造に使えるの?
2025年9月に発売となったのが、N-03・T-03バンパーレスユニット。
MSシャーシの前後ユニットなのはもちろん。
バンパーレスになっていることで、ストッククラスなどの無加工でも改造の幅が広がってくるGUPになっています。
✅N-03・T-03バンパーレスユニットのおすすめポイント
- バンパーレス加工の必要なし
- 黒の皿ビスが付属
- MSフレキへの加工も可能
もちろん、使うためにはMSシャーシのマシンを準備する必要があるなどのデメリットも。

そこらへんも含めて、N-03・T-03バンパーレスユニットをレビューしていきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画商品 N-03・T-03 バンパーレスユニット レッド
N-03・T-03バンパーレスユニットの商品概要
- MSシャーシ用のノーズ/テールユニット
- 別売のFRPプレートと組み合わせて改造可能
- 重量はノーマルのN-02,T-01の約半分で軽量化にも効果的
- ボディをすっきり見せることができディスプレイ用として最適
- N-03,T-03ユニットに加えて520プラベアリングなどもセット
出典:タミヤHP

要約すると、最初からバンパーレス加工のされたMSシャーシの前後ユニットになります。
バンパーレスユニットの種類
MSシャーシのバンパーレスユニットとしては、これまで3種類発売されています。
どのバンパーレスユニットも、基本的に作りは同じ。
形としては、MSシャーシの前後ユニットのバンパー部分がカットされた状態。
LED付きに関してはその構成上付属するパーツも多いですが、どのバンパーレスユニットもMSのセンターシャーシにはめ込む形で使用します。
他にもパーツとしては、520のプラベアリングや取り付け用の皿ビスが付属。

中でも皿ビスが付属しているのは、皿ビスのGUP以外ではこの商品くらいになってきます。
通常のMSシャーシとの違い
バンパーレス加工済み
まずバンパーレスユニットの特徴にもなってくるのが、バンパーレス加工が不要なことです。
「バンパーレスユニット」という名称通り、前後のバンパーが無い状態で成形されています。
バンパーレス加工済みということで、改造の際もバンパーカットの必要がありません。
もちろんバンパーレスということで、そのままではローラーの取り付けができません。
リヤ用のプレートではバンパーの高さが高くなってしまう部分もあるので、基本的にはフロント用のプレートでフロントバンパーを組んでいきます。
通常のMSシャーシの場合、ローラーの取り付け穴の位置が19mmローラー用。

なのでバンパーレスユニット+プレートによって、左右のローラー幅を広げた取り付けをすることが可能になります。
520プラベアリング+皿ビス
バンパーレスユニットでは、スパーギヤ周りをプラベアリングと皿ビスで調整する仕様になっています。
バンパーレスユニットには、6mmの皿ビスと520プラベアリングが付属。
通常のMSシャーシでは無いビス穴によって、皿ビスを取り付けられるようになっています。
バンパーレスユニットに付属している皿ビスと520プラベアリングは、スパーギヤの調整のために使用。
この位置に皿ビスとプラベアリングを取り付けることによって、スパーギヤのブレを軽減できるように。
しかし実際に取り付けてみると、シャーシによって個体差はあります。
しっかりとブレを抑えられるものもあれば、ギヤと干渉してしまってデメリットになっている場合も。

バンパーレスユニット特有の皿ビスと520プラベアリングは、マシンやシャーシによって良し悪しが変わってくる部分になってきます。
N-03・T-03バンパーレスユニットの気になるポイント
GUP単体では使用できない
バンパーレスユニットの気になるポイントとしては、そのままでは使用することができない部分になります。
GUPに付属しているのは、前後ユニットのみ。
モーターを取り付けるためのセンターシャーシやギヤ周りなどは、別パーツとなってきます。
バンパーレスユニットは、あくまでもMSシャーシの前後ユニットの付け替え用になります。
なので、GUP単体でマシンを改造していくことはできません。
さらにバンパーレスユニットの使い勝手については、人によっても意見が分かれてくる部分。

通常のMSシャーシとは若干作りに違いがあるため、MSフレキに加工した際の使い勝手については違和感も出てきます。
N-03・T-03バンパーレスユニットのおすすめポイント
バンパーレス加工の必要無し
バンパーレスユニットの1番のポイントは、バンパーレス加工が必要ない部分になります。
今のミニ四駆の改造では、バンパーレス加工が主流。
既存のバンパーを切り落とすことで、マシンに合わせたバンパーの高さや強度に調整することができます。
そんな中バンパーレスユニットを使うことによって、バンパーレス加工が不要に。
FRPやカーボンのプレートを活用することで、マシンに合わせたバンパーを手軽に取り付けることができます。
バンパーカットの手間がない分、前後バンパーの再現性も高くなります。

バンパーカット加工による誤差も出ないので、毎回同じバンパーを付け替えて使うこともできます。
黒の皿ビスが付属
バンパーレスユニットは、他のGUPには無い皿ビスの付属もポイントになってきます。
今のミニ四駆の改造において、皿ビスは欠かせないパーツ。
特にシャーシやプレート類の底面を座グリ加工して皿ビスで取り付けるのは、マシンセッティングやコースを傷つけないためにも必須です。
通常であればGUPで購入する必要のある皿ビスですが、バンパーレスユニットでは6mmの皿ビスがセットで付属しています。
短い皿ビスということもあり、使える範囲は限られてきます。

しかしバンパーレスユニットへの取り付けも必須ではないため、他の部分への改造として使うことができます。
皿ビス加工については、こちらの記事で紹介しています。
MSフレキへの加工も可能
バンパーレスユニットも、通常のMSシャーシ同様にMSフレキに加工することはできます。
今のミニ四駆でMSシャーシが使われるのは、MSフレキとしてがほとんど。
他のシャーシには無い3分割の作りによって、制振性の高いMSフレキとして使うことができるためです。
そんなMSフレキへの加工は、バンパーレスユニットでも可能。
むしろバンパーカットの手間が無い分、作業効率としては上がってきます。
もちろん実際にMSフレキとして使用してみると、通常のMSフレキとの違いが気になる部分はあります。

それでもバンパーカットの手間もなくMSフレキに加工できるので、マシン改造をする上では使いやすくなっています。
バンパーレスユニットを使ったマシン改造については、こちらの記事で紹介しています。
N-03・T-03バンパーレスユニットのおすすめの改造
MSシャーシのストッククラスマシン
今回はバンパーレスユニットとライキリのピンクスペシャルをベースに、MSシャーシのストッククラスマシンとして改造しています。
使用パーツ
バンパーレスユニットを使うためには、MSシャーシが必要。
なので今回は、2025年8月に再販となったライキリのピンクスペシャルと合わせてシャーシを組んでいます。
今回はストッククラスに合わせた改造ということで、MSフレキへの加工は無し。
ピンクとレッドということもあり、多少色の違いが目立ってしまうのが気になる部分。
また前後ユニットの部分に関しては、ライキリに付属していたパーツをそのまま使用しています。

それでも小径ローハイトのハードタイヤや3.5:1のギヤなど、限定キットということで実用的なパーツがそろっているのも使いやすいポイントです。
ライキリピンクスペシャルについては、こちらの記事で紹介しています。
フロントバンパー
今回はバンパーレスユニットということで、フロントバンパーには強度のある3mmのカーボンステーを使用しています。
使用パーツ
- STEP1リヤブレーキステーを取り付け
- STEP2角度調整プレートでスラスト確保
- STEP3カーボンマルチワイドステー取り付け
- STEP42段アルミローラー取り付け
- STEP5ハイマウントチューブスタビ取り付け
バンパーレスユニットを使う時のポイントになってくるのが、フロントバンパーのスラスト調整になります。
スラストの付け方については、他にもいろいろと方法はあります。

しかし無加工での改造をしていく場合、GUPを使う方がしっかりと確実にスラストを確保することができるのでおすすめです。
スラスト調整については、こちらの記事で紹介いています。
リヤバンパー
リヤバンパーには、HGリヤカーボンリヤステーJ-CUP2025に合わせて19mmローラーを取り付けています。
使用パーツ
- STEP1カーボンリヤステーを取り付け
- STEP2引っかかり防止とブレーキステーを取り付け
- STEP3下段に19mmテーパーローラー取り付け
- STEP4上段に19mmプラリング付きローラーを取り付け
リヤバンパーはフロントほど強度が必要ないので、HGリヤカーボンリヤステーJ-CUP2025を1枚だけ使用しています。
19mmより小さいローラーを使う場合は、別のステーをリヤバンパーとして取り付ける必要があります。
リヤローラーの引っかかり防止には、スーパーX用マルチ強化プレートを使用。

リヤブレーキステーと合わせて取り付けることで、不用意なコースアウトを防ぐようにしています。
引っかかり防止については、こちらの記事で紹介しています。
マスダンパー
今回は、あえてMSシャーシをサイドマスダンパー仕様にしています。
- STEP1スーパーX用リヤステーを座グリ加工
- STEP2皿ビスとスペーサーでシャーシに取り付け
- STEP3マスダンパーを取り付け
立体コースを走らせるマシン改造をする上では、フロントタイヤ側の制振性も大事になってきます。
しかし無加工で改造をしていこうとした場合、サイドステーの無いMSシャーシではむずかしい部分も。
なので今回は、スーパーX用リヤステーを使ってサイドマスダンパーを取り付けています。
そこへマスダンパーを取り付けることで、サイドマスダンパーにすることができます。
さらにリヤ側は、リヤブレーキステー上にマスダンパーを取り付け。

前後にマスダンパーを配置することで、マシン全体の制振性を上げています。
N-03・T-03バンパーレスユニット まとめ
バンパーレスユニットは、ストックラスやB-MAXGPなどの無加工改造にMSシャーシを使う場合におすすめです。
N-03・T-03バンパーレスユニットのおすすめポイント
- バンパーレス加工の必要なし
- 黒の皿ビスが付属
- MSフレキへの加工も可能
ポイントになるのが、バンパーレス加工が必要ない部分です。
さらにMSフレキに加工する際もバンパーレス加工が必要ないので、作業効率も上がってきます。
細かなポイントとしては、黒の皿ビスが付属していること。

N-03・T-03バンパーレスユニットは他には無いGUPになっているので、手元に置いておくことで改造の幅も広がってきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画商品 N-03・T-03 バンパーレスユニット レッド
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