ミニ四駆の速さの元になってくるのが、「モーター」と「電池」。
中でもニッケル水素電池でもあるネオチャンプは、新品電池の使い始めからコース使用後の管理が重要。
電池の扱い方次第で、電池性能も大きく変わってきます。
✅この記事の内容
- 新品電池の育成(ブレークイン)
- ニッケル水素電池の充電方法
- 電池の管理(リフレッシュ)
- 電池の交換時期
この記事では、ミニ四駆の電池管理について。
新品電池の育成から、充電やリフレッシュの方法。
合わせて電池の交換時期についても紹介します。
ミニ四駆にとっての電池とは、マシンの速さに大きく関わってくる部分になります。
そんなニッケル水素電池も、「育成」や「管理」などの使い方次第で性能が大きく変化。
- STEP1新品電池の育成
- STEP2使用時の充電
- STEP3使用後の放電
- STEP4電池管理のリフレッシュ
ニッケル水素電池の管理のためには、充電器などが必要になります。
電池管理はマシンの速さに関係してくる部分だからこそ、やるやらないで差が出てきてしまいます。

ニッケル水素電池はただ充電して使うだけでなく、使用後の電池管理も大切になってきます。
ミニ四駆におすすめの充電器については、こちらの記事で紹介しています。
新品電池の育成(ブレークイン)
新品の電池を慣らす理由
電池の育成(ブレークイン)は、新品の電池を傷めてしまわないために必要な工程になってきます。
そんな新品の電池に負担をかけないためにも、電池の準備運動でもある「初期慣らし」が必要になってきます。
ずっと動いていない状態だったため、電池の状態(コンディション)があまり良くはありません。
ニッケル水素電池でもあるタミヤ製のネオチャンプは、充電池の中でも優秀な電池です。
新品電池を開封直後でも、それなりのスペックの電池。
さらに使い始める前に電池を育成することで、性能の上がった状態から使い始めることができます。

なのでまずは、眠っていた電池を起こすために電池の育成が必要になります。
電池の育成方法
- STEP1電池を起こす「初期慣らし」
- STEP2本格的な電池の育成
- STEP3育成後の電池をペアリング
電池を起こす初期慣らし
新品電池の育成は、5〜10回くらいの充放電を繰り返す「初期慣らし」から始めていきます。
初期慣らしの設定としては、使用する充電器によってもモードは変わります。
最初の慣らしなので、充放電の値も低くゆっくり起こしていくことになります。
一般的な設定としては、充電が0.5A、放電も0.5A程度になります。
ただし低い値で充電放電を行なっていくので時間はかかってしまい、0.5Aずつでかかる時間としても、約7時間程度。
初期慣らしには時間がかかってしまいますが、電池に負担をかけないためにも必要になってきます。
本格的な電池の育成
初期慣らしで電池を起こした後に、本格的に電池の育成(慣らし)を行っていきます。
電池の育成としては、初期慣らしと同じように充電と放電を繰り返していくだけです。
初期慣らしの時よりも充放電の回数も多いので、充電器によっては約79時間(約3日)くらいかかってしまいます。
実際にサイクルを行っていくと、電池の波形がだんだんと変わっていきます。
実際にC4で新品電池の育成を行ってみても、画面に表示される波形も変化。
充放電をくり返していくほど充電の波が速くなり、放電の波が緩やかになっていきます。
この性能になることで、マシンを走らせた時に安定した速度で長く走れるようになります。

この波が安定するのに30サイクル前後かかり、サイクル終了後は電池の放電容量も増えています。
育成後の電池をペアリング
電池の慣らしが終了後は、性能の近い電池同士を「ペアリング」していきます。
電池の容量は、電池のコンディションを見るための指標になります。
この時に電池の状態として確認するのが、「放電容量」と「内部抵抗」です。
各電池の放電容量と内部抵抗の結果を元に、ペアを組み合わせていきます。
ミニ四駆のマシンで使う電池は2本で1組のため、お互いの電池容量が重要になってきます。
なので内部抵抗が低いほど電流も多く流れることになるので、2本の電池に差が出ないように同じ性能や近い性能同士の電池で使う必要があります。
内部抵抗の値は、電池や充電器の端子、電池の温度によっても変わってきます。

使い始める前に確認することで、より放電容量の近い同士、内部抵抗の低い電池同士のペアリングすることができます。
ISDTC4 EVOについては、こちらの記事で紹介しています。
電池の充電
ニッケル水素電池の特徴
ミニ四駆において、充電による電池の性能はモーターの次にマシンの速さに影響してきます。
電池の性能を引き出すためには、電池の充電が必要。
ニッケル水素電池を充電する上では、電池に関係する「値」も大切になります。
- 電圧(V):一般的な終止電圧は1.2Vだが、満充電直後は1.5V以上の場合も
- 電流(A):充電電流が大きほどパワーが出るが、上げ過ぎにも注意
- デルタピーク:電圧の最大値から降下した電圧
ただし電流値の設定が高いほど電池にかかる負担も大きくなるので、電池の寿命としては短くなる可能性があります。
またニッケル水素電池でもあるネオチャンプの場合、満タンに充電すると少しずつ電圧が下がる特性も。

これが「デルタピーク」といわれるもので、一般的な充電器の場合はこのデルタピークを検知することで充電を終了しています。
2種類の充電方法
マシンをコースで走らせる時の充電方法としては、「充電」と「追い充電」の2種類があります。
まずはマシンを速くするため、容量の少なくなってきた電池のパワーを上げるのが一般的な「充電」。
電池は電圧が高いほどパワーがあるので、高電圧の電池ほどマシンの速さを出すことができます。
さらに充電後の電池のパワーを上げるために、「追い充電」をする場合も。
しかし前述の通り高電流での充電は電池にかかる負担も大きいので、追い充電する場合は注意も必要になってきます。
ただし立体的なコースの現代ミニ四駆では、コースに合わせた電圧の調整も必要。
電圧が高いほどコースアウトする確率も高くなるので、充電後の電池を「放電」することで電圧の調整が必要な場合も出てきます。

電池の充電はもちろん、放電による調整のためにもそれなりに機能を備えた充電器がミニ四駆では使いやすくなってきます。
おすすめの充電器については、こちらの記事で紹介しています。
充電する際の注意点
ニッケル水素電池を充電する時は、充電中の電池の熱に注意する必要があります。
電池を充電する時に出てくる影響が、充電電流による「熱」。
なので同じ電池でも、電池の熱が高い時と低い時とではマシンを走らせた時の性能にも差が出てきます。
そんな電池の熱を抑えるためにも、充電中や充電後の熱管理は重要。
充電器に冷却用のファンを当てるなどして、自己放電を抑えるために電池の熱を逃がす必要があります。

なのでタイムアタックなどで電池を使う場合、電池容量だけでなく電池の温度も大切になってきます。
電池の冷却については、こちらの記事で紹介しています。
電池の管理
使用後は電池のリフレッシュが必要
コースなどで使用後の電池管理としては、電池のメモリー効果の蓄積を抑えるリフレッシュが必要になります。
ニッケル水素電池の「メモリー効果」とは、充電をくり返すことで電池が容量の限界を誤認識してしまうこと。
このくり返しによって、電池の容量の認識が変わってきてしまうのがメモリー効果です。
他にもコースで使用後の電池をそのまま放置し、また次に使う時に充電。
これによっても、メモリー効果は蓄積されてしまいます。

そんなメモリー効果の蓄積を抑えるためにも、使い終わった電池を1度放電してリフレッシュさせることが電池管理には大切になってきます。
ニッケル水素電池のメモリー効果については、こちらの記事で紹介しています。
電池のリフレッシュ方法
電池のリフレッシュとしては、使用後の電池をしっかり放電することが重要になります。
- STEP1電池容量を出し切るように深い放電
- STEP2電池を痛めないような充電
- STEP3各電池で放電と充電をくり返す
充電器によっては値を設定できないものもありますが、使用後の電池をまずはしっかり放電させることが大切になってきます。

しっかり電池を放電させてからまた充電をすることで、メモリー効果の蓄積をリセットさせることができます。
電池交換の目安
使い続けたニッケル水素電池については、約1年を目安に入れ替えるのが理想になってきます。
電池の交換時期については、使う頻度によっても変わってきます。
- 電池の外装フィルムが剥がれてきた
- あきらかにマシン速度が落ちてきた
- 電池容量の値がおかしい
電池は化学反応で動いていることからも、使い続けるほど劣化していきます。
なので電池としての性能が落ちてきた場合は、劣化してきている証拠に。
ネオチャンプの使用限度としても、100〜200回の間がひとつの目安。

何度も充放電を繰り返していると、1年くらいでそれくらいの使用頻度にはなってきます。
電池の保護については、こちらの記事で紹介しています。
ミニ四駆の電池管理 まとめ
ミニ四駆に使用するニッケル水素電池は、「育成」や「管理」などの使い方次第で性能が大きく変化します。
- STEP1新品電池の育成
- STEP2使用時の充電
- STEP3使用後の放電
- STEP4電池管理のリフレッシュ
電池管理はマシンの速さに関係してくる部分だからこそ、やるやらないで差が出てきてしまいます。

ニッケル水素電池はただ充電して使うだけでなく、使用後の電池管理が大切です。
ミニ四駆におすすめの充電器については、こちらの記事で紹介しています。
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