【ISDT C4 EVO】使い方を解説|充電器の特徴と京商版との違い

充電器
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  • ISDT C4 EVOってどんな充電器?
  • どこまでの機能がそろっているの?
  • 京商版との違いは?

 

ミニ四駆用の充電器として、多くの人に使われているのがISDT C4 EVO

持ち運びに便利なコンパクトなサイズはもちろん。
電池管理に必用な機能も一通りそろっているので、初心者にもおすすめの充電器です。

 

 

✅この記事の内容

  • ISDT C4 EVOのレビュー
  • 京商版との違い
  • ISDT C4 EVOの使い方

 

 

もちろん排熱性の悪さや、モバイルバッテリーで使う際の注意点など気になる部分も。

 

そこらへんも含めて、実際にISDT C4 EVOを使っている感想をレビューしていきます。

 

商品リンク:ISDT C4 EVO 電池充電器

 

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ISDT C4 EVO

ISDT C4 EVO

  • 入力:DC 12-24V/2.5A
  • 充電容量:最大25W
  • 放電容量:最大10W
  • 充電本数: 1-4本 単セル(セルサイズによる)
  • 充電電圧 : 0.2V-5.0V/slot
  • 充電電流 : 0.1A-3.0A/slot
  • 放電電流 : 0.1A-1.5A
  • 操作モード : 充電,放電,長期保管用充電,サイクル充電,活性化充電,分析
  • USB外部接続:DC 5V/2.1A
  • サイズ :122x85x38mm
  • 重量:153g

 

ISDT C4 EVOの気になるポイント

ISDT C4 EVOの気になるポイント

電池が熱を持ちやすい

電池が熱を持ちやすい

ISDT C4 EVOの気になるポイントとしては、電池が熱を持ちやすい部分にあります。

 

充電中のニッケル水素電池は、熱を持ちます

充電中の電流などはもちろん、起動している充電器本体からの熱も伝わるため。
さらに電池の熱というのは、痛んでしまうなど電池にとってはデメリットにもなってくる部分です。

 

ISDT C4 EVOの場合、その構造上熱が逃げにくい作りになっています。
電池のセル部分が本体に埋め込む構造になっているので、使用中の熱が逃げにくい

 

この排熱性の悪さは、充電器の作りとしては仕方がない部分。

 

なので電池に熱を持たせすぎないようにするためには、冷却用ファンなどとの併用が必要になってきます。

 

使用するモバイルバッテリーに注意

使用するモバイルバッテリーに注意

ISDT C4 EVOはUSB type-Cによって使いやすくなっていますが、モバイルバッテリーで使用する際は注意が必要です。

 

今ではスマホなど多くの場面で使われている、USB type-C

USB type-Cの特徴は、その使いやすさと高速充電が可能な部分にあります。
なのでUSB type-CのISDT C4 EVOについても、コースサイドでのモバイルバッテリーでの使用が可能になります。

 

しかしモバイルバッテリーで使用する際に注意すべきなのが、供給電力
モバイルバッテリー側の出力が低いと、同時に4本の充電をすることができません

 

たとえばモバイルバッテリーにセットし、電池の充電を4本同時に始めた場合

モバイルバッテリー側の出力が低いと、充電器がうまく起動できずに落ちてしまいます
2本なら充電できるのに4本ではできない場合、原因はモバイルバッテリーの電力不足

 

ISDT C4 EVOを使用する場合に必要となるのは、最低でも出力20W以上

 

普段使いしているモバイルバッテリーの場合、ISDT C4 EVOの性能を満たす電源となっていない場合が多いので注意が必要です。

 

おすすめのモバイルバッテリーについては、こちらの記事で紹介しています。

 

 

ISDT C4 EVOのおすすめポイント

ISDT C4 EVOのおすすめポイント

1台あれば電池の管理が可能

1台あれば電池の管理が可能

ISDT C4 EVOの特徴のひとつが、この充電器ひとつで電池管理がしやすいという部分です。

 

ミニ四駆に使う充電電池は、ニッケル水素電池でもあるネオチャンプ

ニッケル水素電池の場合、充電の仕方はもちろん。
新品電池の使い始めコースでの使用後電池管理の仕方によっても性能が変わってきます。

 

そんなニッケル水素電池を使う上で必要となってくる電池管理が、ISDT C4 EVOなら一通りできてしまいます

 

  • 充電モード:電池の充電
  • 放電モード:電池の放電
  • アクティブモード:新品の電池起こし
  • ループモード:充放電をくり返す慣らし
  • 分析モード:リフレッシュやペアリング

 

実際の充電器の使い方としてもシンプルなので、初めての充電器や2台目の充電器としても使いやすい部分。

 

もちろん本格的な電池管理をしようとした場合、もっと条件に合わせた充電器などが必要。

 

それでも一般的な電池管理をしようとした場合、ISDT C4 EVOがあれば「電池起こし」から「育成」、「リフレッシュ」まで行うことができます。

 

ミニ四駆の電池管理については、こちらの記事でも紹介しています。

 

持ち運びしやすいサイズ

持ち運びしやすいサイズ

ISDT C4 EVOのもうひとつの特徴ともいえるのが、持ち運びしやすいサイズ感にあります。

 

ミニ四駆の充電器の使用は、自宅ではもちろんコースで走らせる時にも必要になります。
そんな持ち運びをする充電器として考えた場合、ISDT C4 EVOの大きさはとても扱いやすい大きさになってきます。

 

本体の大きさとしては、マシンを入れる車検ボックスにスッポリ収まるサイズです。

ここに加えて必要となるのは、USB type-Cなどの電源冷却用のファン
あとはコースなどによって、モバイルバッテリーが必要になるくらい。

 

冷却用のファンやモバイルバッテリーなどは、どの充電器を使っていても必要となってくる部分。
なので充電器本体がコンパクトなほど、持ち運びの便利さは増してきます

 

「デルタピークの設定」や「絞り放電」も可能

出典:KYOSHO RC BLOG

ISDT C4 EVOでは、「デルタ(Δ)ピークの設定」「絞り放電」などのちょっとした仕様も使いやすいポイントになってきます。

 

まず「デルタ(Δ)ピーク」とは、電圧の最大値から加工した電圧のこと。

ニッケル水素電池は、満タン充電になると少し電圧が下がる特性があります。
なのでほとんどの充電器は、このデルタピークを検知することで充電を終了しています。

 

このデルタピークの値を、ISDT C4 EVOでは設定が可能

「-Δ3mV」から「-15ΔmV」までデルタピークのカット値を設定できることによって、どこで充電を終了するかを設定できます
「-Δ3mV」や「-Δ5mV」に設定することで、より満充電に近い状態で電池を使うことが可能です。

 

そして「絞り放電」とは、放電時に徐々に放電電流を下げてくれる機能。

これは電池を放電している時に、電池の残りの容量を検知して自動的に放電電流を下げてくれます
この機能によって、電池に負担をかけずにしっかり放電をすることができます。

 

「デルタ(Δ)ピークの設定」や「絞り放電」など、一般的な充電器より少し細かい機能があるのも、ISDT C4 EVOの優れたポイントになっています。

 

 

 

京商版との違い

ISDT C4 EVO 京商 マルチセルチャージャー
入力電圧 USB Type-C 5~12V USB Type-C 5~12V
本体サイズ 122×85×38(mm) 120×92×34(mm)
重量 153g 195g
充電本数 1-4本 1-4本
充電電流設定範囲 0.1A-3.0A 0.1A-1.5A
放電電流設定範囲 0.1A-1.5A 0.1A-1.0A
操作モード 充電/放電/サイクル/分析/活性化/廃棄 充電/放電/サイクル/分析/活性化/廃棄
サイクル設定回数 1-30回 1-30回

 

充電器として使うC4には、今回紹介している「ISDT C4 EVO」と、「京商 KYOSHO SPEED HOUSE マルチセルチャージャー」という見た目がほとんど同じ充電器があります。

 

かんたんにいうと、「京商版」は「ISDT C4 EVO」のアップデート版
そのため京商版には、ISDT C4 EVOにはない機能がいくつか追加されています。

 

  • 充電容量のカット
  • 充電電圧のカット
  • 放電時の放電平均電圧を記録

 

充電器としての機能や使い勝手の良さでは、 京商版の方が優れているのは間違いありません。
しかし機能が充実している分、京商版の方が価格としては高くなっています

 

ミニ四駆用の充電器としてC4を使う場合は、ISDT C4 EVOでも十分な機能はそろっています

 

より細かい設定や高機能な充電器を求めている場合以外は、ISDT C4 EVOでも十分使いやすい充電器になります。

 

商品リンク:京商 KYOSHO SPEED HOUSE マルチセルチャージャー

 

 

 

ISDT C4 EVOの使い方

ISDT C4 EVOの使い方

電池起こし

電池起こし

「アクティブモード」で初期慣らし

「アクティブモード」で初期慣らし

新品のニッケル水素電池を使い始める時に必要となるのが、「アクティブモード」での電池起こしになります。

 

「電池起こし」というのは、文字通り眠っていた電池を起こすこと
新品状態の電池はずっと使われずに眠っていた状態なので、使い始める前に慣らし運転をする必要があります。

 

アクティブモードの元になっている「アクティベーション」とは、活発や促進、活性化という意味。
なのでISDT C4 EVOの「アクティブモード」を使って、新品の電池を起こしていきます

 

C4の場合、アクティブモードは放電と充電を3回ずつ行うモードとなっています。
新品で開封直後の電池を、この機能を使って初期化

 

最初の電池慣らしにもなるので、充放電の値も低くゆっくり初期化していきます。

 

初期慣らし後の結果

初期慣らし後の結果

アクティブモードはあくまでも初期慣らしになるので、完了後の電池性能としてはまだまだ物足りない結果となります。

 

C4の場合、液晶画面で初期慣らし後の電池の状態を見れます。
充放電の流れや、完了後の電池性能が数値として表示されます。

 

今回は充放電共に0.5Aで行い、かかった時間としては約7時間程度。

そして初期慣らし後の電池の状態としては、内部抵抗の値は40mΩ
放電容量は894mAhとなりました。

 

放電容量も1000mAh以上が望ましいので、電池の値だけ見るとまだまだ物足りない状態になります。

 

 

電池の育成

電池の育成

「ループモード」で電池を育成

「ループモード」で電池を育成

初期慣らしで電池を起こした後に、本格的な電池慣らしを行っていきます。

 

初期慣らしは、あくまでも電池を起こすのが目的
なので充放電などの値も低いため、完了後も物足りない結果となっていました。

 

そんな初期慣らしで起こした電池を、本格的に充放電しながら慣らしていきます

C4では、「ループモード」を使用して電池慣らし
充電と放電を共に1.0A、これを30回のサイクルでくり返していきます。

 

初期慣らしの時よりも充放電が多いので、約79時間(3日)くらいかることになります。

 

電池慣らし後の結果

電池慣らし後の結果

30サイクルかけて電池慣らしをした結果、初期慣らし後よりも電池容量を増やすことができました

 

最初の電池起こし同様、慣らし中の電池の状態を画面で確認することが可能。
すると電池慣らしでサイクルを行っていく中、電池の波形がだんだん変わっていくのがわかります。

 

実際の電池慣らし中の波形としては、充電の波が速くなり放電の波が緩やかになっていきます。

これは、ある一定の放電流量を保ったまま放電できている証拠
この波形になることで、マシンを走らせた場合は安定した速度で長く走れるようになっていきます。

 

この波が安定するのに30サイクル前後かかりますが、サイクル終了後は放電容量も増えています

 

 

電池のペアリング

電池のペアリング

「分析モード」で電池性能を確認

「分析モード」で電池性能を確認

ペアリングで電池の組み合わせを決める前に、「分析モード」で電池の状態を確認していきます。

 

電池の慣らしが終了後は、性能の近い電池同士を組み合わせることになります。
これは、電池の性能を十分に引き出せるようにするため。

 

このためには、育成が終わった電池の性能状態を確認しておく必要があります。

C4の場合、「分析モード」で慣らし後の電池の状態を確認
充電を1.0A、放電も1.0Aに設定することで、約2時間程度で分析モードは終了します。

 

分析モード終了後は、各電池の放電容量内部抵抗の結果を確認しておきます。

 

「放電容量」と「内部抵抗」で組み合わせ

「放電容量」と「内部抵抗」で組み合わせ

分析モードの結果を元に、性能の近い同士の電池を「ペアリング」していきます。

 

ミニ四駆のマシンで使う単3電池は、2本で1組
なので同じ性能近い性能同士の電池で使う必要があります。

 

この時に電池の状態として確認するのが、放電容量内部抵抗です。

オームの法則【E(V)=R(Ω)×I(A)】にもあるように、電池は容量が少ない方に性能が引っ張られてしまいます
なので2本の電池性能を近い値にしておくことで、性能の低下を防ぐことにも。

 

電池の性能的には、内部抵抗が低い方が電流も多く流れることになります。

 

なので「放電容量の近い同士×内部抵抗の低い電池同士」の組み合わせが理想になってきます。

 

 

電池のリフレッシュ

電池のリフレッシュ

リフレッシュの必要性

リフレッシュの必要性

ミニ四駆の充電池として使われるニッケル水素電池の場合、メモリー効果を抑えるため電池のリフレッシュが必要になります。

 

メモリー効果とは、くり返しの充電によって電池容量の誤差が生じてしまうこと
特にコースでマシンを走らせている時、電池の容量を使い切る前に何度も充電することでメモリー効果が蓄積されてしまう場合があります。

 

そんなニッケル水素におけるメモリー効果を抑えるために必要なのが、電池のリフレッシュです。

充電続きだった電池を放電することで、電池容量を空に近い状態に。
しっかり電池容量を抜くことで、メモリー効果の蓄積を抑えることができます。

 

時間と手間はかかってきますが、電池の性能を維持するためにも必要になってきます。

 

メモリー効果については、こちらの記事で紹介しています。

 

 

「アナライズモード」でリフレッシュ

「アナライズモード」でリフレッシュ

C4の場合は、電池の分析をする「アナライズモード」でリフレッシュをしていきます。

 

C4の場合、アナライズモードの充電や放電の電流は選択できません
充電は1.0A放電も1.0Aで設定されています。

 

なので充放電共に1.0Aでくり返しながら、電池をリフレッシュしていきます。

コースなどで使い終わった電池を、1.0Aで充放電しながら容量をリセット
蓄積されていたメモリー効果を消去することで、電池容量の誤差を無くしていきます。

 

完了までに少し時間はかかりますが、アナライズモードを起動させておくだけでリフレッシュすることができます。

 

リフレッシュの結果

リフレッシュの結果

実際にアナライズモードで電池のリフレッシュを行うことで、リフレッシュ前後の電池性能にも違いが出てきます。

 

今回は、コースで充電をくり返しながら使っていたネオチャンプをリフレッシュ
約2時間半かかって、アナライズモードによる電池のリフレッシュは完了しました。

 

最大電圧 充電容量 放電容量
リフレッシュ前 1.48V 885mAh 866mAh
リフレッシュ後 1.52V 1065mAh 900mAh

 

リフレッシュ後の電池性能の値については、人によって求める値も変わってきます。

それでもリフレッシュ後の結果をみると、電圧や電池容量としても違いが
リフレッシュ前の値と比較してみても、電池を育成した時の値に近くなっています。

 

もちろん、新品の電池やこまめに管理していた電池と比べれば物足りない結果。

 

それでもメモリー効果によって性能の落ちた電池をまた使うよりも、リフレッシュした方が良いのは間違いありません。

 

 

 

ISDT C4 EVO まとめ

ISDT C4 EVO まとめ

ミニ四駆用の充電器として、ISDT C4 EVOはおすすめです。

 

ISDT C4 EVOのおすすめポイント

  • これ1台で電池の管理が可能
  • 持ち運びしやすいコンパクトサイズ
  • 「デルタピークの設定」や「絞り放電」も可能

 

ISDT C4 EVOが1台あれば、しっかりとした電池管理が可能です。

 

電池の使い始めの電池起こし育成ペアリングはもちろん。

コースで使用後の電池のリフレッシュも可能。
充電や放電についても、「デルタピークの設定」や「絞り放電」などの細かい設定ができるのも使いやすいポイントになっています。

 

持ち運びにも便利なコンパクトな大きさなので、条件を満たすモバイルバッテリーがあればコースでの使用にもバッチリ。

 

持ち運んでコースサイドで使用する、2台目の充電器としてはもちろん。

 

初めての充電器としてもおすすめできるほど、価格以上の機能と使いやすさがある充電器なのは間違いありません。

 

商品リンク:ISDT C4 EVO 電池充電器

 

その他のおすすめ充電器については、こちらの記事で紹介しています。

 

ムーチョ

ミニ四駆歴10年目。小学生以来のミニ四駆に復帰後、公式大会をメインに参加してます。自分自身がミニ四駆を楽しんでいくにあたり、疑問に感じたり困ったことをブログとして発信中。ミニ四駆初心者やミニ四駆を始めようと思っている人に参考になればと当ブログを運営中。

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