THUNDER(サンダー)の主な使い方としては、電池の充放電やモーター関係になってきます。
しかしTHUNDER(サンダー)には、日本語のわかりやすい説明書などは付いていません。
ただミニ四駆で使う上では、ある程度使い方は限られてきます。
なので必要な部分を知るだけでも、使い方はむずかしくありません。
✅この記事の内容
- 充電
- 放電
- サイクルモード
- モータードライブ機能
この記事では、THUNDER(サンダー)の使い方について。
電池の充電や放電、モーター慣らしやチェックの時の方法を紹介します。
THUNDER(サンダー)を使いこなすことで、ミニ四駆に必要な作業を精度よく行うことができます。
- 電池の充電
- 放電としぼり放電
- サイクルモードで電池の管理
- モーターの回転数測定
- モーター慣らし
どの機能も、ミニ四駆を楽しむためには欠かせない部分になってきます。
日本語の説明書がなく、使い方のむずかしそうなイメージのあるTHUNDER(サンダー)。
しかし基本の使い方を覚えてしまえば、電池の管理やモーターの管理もかんたんです。
決して初心者向けの機器ではありませんが、ある程度ミニ四駆に慣れた中級者以上にはおすすめになります。
THUNDER(サンダー)に必要な周辺機器や初期設定については、こちらの記事で紹介しています。
充電
THUNDER(サンダー)の充電方法は3種類
まずは、THUNDER(サンダー)を使った充電方法について。
THUNDER(サンダー)の場合、電池の充放電のためにはバッテリーホルダーが必要。
バナナプラグ端子の単三電池用ホルダーを取り付けて、電池の充放電を行っていきます。
THUNDER(サンダー)の充電には、3種類の方法があります。
- Aut(オート):充電電流の最大値を設定。充電電流は、充電器側で自動で調整。
- Man(マニュアル):設定した充電電流のみで最後まで充電。別名「定電流充電」「リニア充電」。
- FORMING CHG(フォーミング充電):セル間のばらつきを抑えて充電。ピーク電圧までは定電流で、その後は定電圧充電に切り替わる。
この中でも、ミニ四駆の充電として主に使われるのは「マニュアル充電」になってきます。
ミニ四駆で使われるのは「マニュアル充電」
ミニ四駆でニッケル水素電池のネオチャンプを充電する場合、マニュアル充電が使われます。
- PROGRAM SELECT NiMH battery
- NiMH CHARGE Man
- 充電電流値を設定(A)
- ENTER長押しで充電スタート
充電中の画面には、「電池の種類」「電流」「電池の電圧」「充電中CHG」「充電容量」「経過時間」が表示されています。
設定した値までの充電完了や、STOPを押すことで充電終了となります。
放電
まずはカット電圧を設定して放電
次にTHUNDER(サンダー)を使った、電池の放電について。
充電の時と同様、バッテリーホルダーに電池をつないで使用していきます。
- PROGRAM SELECT NiMH battery
- NiMH DISCHARGE
- 放電電流値を設定(A)
- 放電終了する時の電圧(カット電圧)値を設定(V)
- ENTER長押しで充電スタート
「放電カット電圧」は、ニッケル水素電池の場合は1セルあたり0.9Vが基本になります。
これより少ない値を設定した場合、電池が過放電に。
逆に値が高すぎても、電池を放電しきれていない状態になってしまいます。
THUNDER(サンダー)の場合は、接続されているすべてのバッテリーの本数で値が決定。
なので、0.9V×2本で1.80Vに設定しておきます。
放電終了後、しぼり放電開始
THUNDER(サンダー)では、設定した放電が終了後しぼり放電が始まります。
この時重要になってくるのが、THUNDER(サンダー)でしぼり放電の設定を行っているか。
初期状態のままではしぼり放電の設定が「OFF」になっているので、しぼり放電が行われません。
設定として「ON」にしている場合、放電が完了後しぼり放電が自動的に始まっていきます。
しぼり放電中は「DSC」と「D>>」が交互に点滅し、電流値が減っていきます。
Discharge reduse の設定が「15~20%」になっているはずなので、0.15~0.20Aになった時点でしぼり放電も終了。
画面上にも、「DONE」という完了の表示が出ます。
サイクルモード
「サイクルモード」は電池管理に欠かせない
次に「サイクルモード」の設定方法についてです。
サイクルモードとは、電池の充放電をTHUNDER(サンダー)の方で自動的に繰り返してくれる機能になります。
ニッケル水素電池の場合、充電をくり返すことで電池内の容量が変化。
これを「メモリー効果」といい、電池を使う上では問題となってきます。
しっかりと放電をしてから充電を始めることで、メモリー効果の影響を減らすことができます。
また新品のネオチャンプを使う場合などにも、THUNDER(サンダー)のサイクルモードを使用。
電池を使い始める前にサイクルモードを使うことで、眠っていた電池を起こすことができます。
ミニ四駆の電池管理については、こちらの記事で紹介しています。
サイクルモードの使い方
サイクルモードの使い方も、電池の充放電とほとんど変わりません。
- PROGRAM SELECT NiMH battery
- NiMH CYCLE
- 画面右上の数字が何回充放電をくり返すかのサイクル回数
- 充電と放電の順番を選択
- 充電の種類を選択、オートかマニュアル
- ENTER長押しで充電スタート
サイクル中の画面表示も、充電中とほとんど同じです。
違う部分としては、充電と放電のどちらを行なっているかの表示くらい。
「C>D」は、充電をしてから放電。
逆に「D>C」は、放電後に充電を開始する設定になります。
「INC」ボタンを押すことで、サイクル中にこれまでの充電した容量、放電した容量を確認することもできます。
モータードライブ機能
モータードライブモード
次にTHUNDER(サンダー)にモーターを接続することで使える、モータードライブ機能についてです。
- PROGRAM SELECT Special modes
- MOTOR DRV
- 1min~240minまで時間を設定
- 最大出力電流を2.0Aに設定
- モーターを回す電圧を設定
- ENTER長押しで充電スタート
電池の充放電と同じように、バナナプラグ端子でモーターと接続する必要があります。
よく使われるのが、片側がワニ口クリップになっているケーブル。
ワニ口クリップでモーターホルダーの端子を掴んで、モーターに電流を流していきます。
モーター慣らしや回転数の測定方法
モータードライブモードで時間や電圧を変えることで、モーター慣らしや回転数の測定ができます。
モーターの回転数の測定をする場合は、電圧を「3.00V」に設定。
任意の時間回しながら、アプリなどで回転数を測定していきます。
またモーター慣らしをする場合は、慣らす時間や電圧をそれぞれ調整。
モーターの慣らし方については、使うモーターや人によってやり方が変わってくる部分です。
しかしTHUNDER(サンダー)の時間の設定や安定した電圧によって、モーター慣らしの際にも使いやすくなっています。
また画面にはモーターの消費電流なども表示されるので、モーターの状態や性能を簡易的ですが知ることができます。
モーター慣らしのやり方については、こちらの記事で紹介しています。
使いこなすことでミニ四駆の幅も広がる
ミニ四駆の電池管理やモーターの管理に、THUNDER(サンダー)の機能は欠かせません。
- 電池の充電
- 放電としぼり放電
- サイクルモードで電池の管理
- モーターの回転数測定
- モーター慣らし
日本語の説明書がなく、使い方のむずかしそうなイメージのあるTHUNDER(サンダー)。
しかし基本の使い方を覚えてしまえば、電池の管理やモーターの管理もかんたんです。
THUNDER(サンダー)は決して初心者向けの機器ではありません。
しかしある程度ミニ四駆に慣れた中級者以上であれば、使うことでミニ四駆の幅も広がってきます。
サンダー(THUNDER)については、こちらの記事でも紹介しています。
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