使うシャーシによって、ミニ四駆の改造は大きく変わってきます。
他の人のマシンを参考にしながら、セッティングを考えていくというのもひとつの方法になってきます。
✅この記事の内容
- ARシャーシの剛性を活かした改造
- 安定した走りを考えシャーシはそのままの改造に
- 少しの違いで変わってくる走りの安定性
この記事では、僕が2019年に作ったARシャーシのマシンについて。
同じく頑丈なMAシャーシでの経験から、ARシャーシの良さを活かした改造を考えていきました。
ARシャーシの改造を考えた時に感じたのは、MAシャーシと似ているのではということでした。
片軸と両軸シャーシという根本的な違いはありますが、シャーシ自体の作りが頑丈な部分は共通でした。
同時進行でS2シャーシを改造していたこともあり、違いは明らか。
ミニ四駆復帰後、僕がメインで使っていたMAシャーシでの経験を活かすべきだと考えました。
- 速い速度でも走れるシャーシの頑丈さ
- 硬いシャーシだからこその遊びの無さ
- 安定した走りの必要性
特にMAシャーシを使っていた時に感じたのが、硬いからこそコースにはじかれてしまうことが多いこと。
そのためARシャーシでも、コース内に収まるという当たり前な走りを意識しながらの改造になっていきました。
ローラーベースやリヤヒクオの安定性など、少しずつ改良しながらの改造になっていきました。
ARシャーシの剛性を活かした改造
軽いS2と対照的に丈夫なARシャーシ
新しいシャーシを組もうと考えたときに、S2シャーシと共に改造していこうと考えていました。
それぞれのシャーシの違いを知り、自分の中のミニ四駆の幅を広げるため。
S2シャーシの場合は、そのシャーシの軽さを活かして軽量マシンへというコンセプトは決まりました。
そしてARシャーシの場合は、また別の方向性でマシン作りしていこうと。
そこで考えたのが、ARシャーシの頑丈さや丈夫さを活かした改造をしていくのがベストなのではということでした。
MAシャーシでの経験から改造を考える
ARシャーシといえば、そのシャーシの剛性や硬さが特徴です。
僕はそれまでMAシャーシをメインで使っていたのもあり、ARシャーシに対して同じように感じました。
ただその剛性も、メリットもあればデメリットに感じる部分もありました。
そんなARシャーシの特徴を、実際に触れながら確かめ、MAでの経験でそこを補うような改造をしていければと考えました。
シャーシの軽さをメインに考えたS2マシンとは対象的に、その剛性を活かし改善しながらやっていこうというのがARマシンでした。
安定した走りを考えシャーシはそのままの改造に
フロントはリヤ用プレートで丈夫に
フロントバンパーは、ARシャーシのその頑丈さを活かしていこうと改造していきました。
バンパーカットもせずに、AR用のリヤバンパーを装着。
最初はFRPでしたが、後に同じAR用のリヤカーボンへ変更しました。
リヤ用にした理由は、バンパーの根元からビス留めすることで、プレート1枚でも安定するのではと。
走行中の負荷によるバンパーのしなりも、なくなるのではと思いリヤ用を使用しました。
フロントバンパーの丈夫さを活かし、ガンガン走らせても丈夫なマシンを目指していました。
リヤは前後のローラーベースを意識した改造
リヤバンパーも、最初はシンプルにAR用のリヤバンパーを使用していました。
リヤに17mmのローラーを付けたかったというのもひとつの理由。
最初は17mmローラーを付ける事で、前後のローラーベースを長くし、安定した走りを考えていました。
しかし走らせていく中で、マシンの安定性を考える時にブレーキセッティングなど他の要素もあることを学びました。
なので最終的には、同じAR用のリヤプレートでも逆向きにつけて、前後のローラーベースを狭めるセッティングとなっていました。
リヤヒクオで制振性と車重もアップ
ARシャーシの場合、サイドマスダンパーの状態でも安定して走っていました。
しかしそこから、使ってみたかったリヤヒクオへと変更。
リヤバンパーからフロントへアームを伸ばし、マスダンの受けとなるプレートも作成。
シャーシの干渉する部分をカットし、リヤヒクオを装着していました。
しかし走らせながら感じたのが、固定がしっかりしていないとアームがブレること。
そんな経験をしながら、リヤ側に補強を入れるなどして試行錯誤しながら使っていました。
制振性能としては問題なかったと思いますが、重量が増してしまったのも課題として感じました。
少しの違いで変わってくる走りの安定性
タイヤによる違いは片軸の方がはっきり出ていた
S2シャーシと同様、片軸シャーシの駆動のむずかしさは両軸とは違いました。
さらに、片軸シャーシでのタイヤによる走り方の違いも経験しました。
シャーシ中央にモーターのある両軸とは、パワーの伝わり方も変わってきます。
モーターに近いタイヤのグリップ力を上げることで、タイヤへパワーも伝わりやすく。
さらに前後のタイヤを変えることで、コーナーの走り方なども変わっていきました。
タイヤに関しては、両軸シャーシでも変化する部分ではあります。
しかし片軸シャーシの場合、その影響がわかりやすく表れていました。
硬いシャーシだから求められる素直な走り
僕がARシャーシで目指したのは、素直な走りでした。
丈夫なシャーシなので、多少速度を上げて走っても、まっすぐ飛べるようにすれば安定するのではと。
しかし最初は安定した走りがむずかしく、バタバタしたような走りになっていました。
MAシャーシを使っていた時と同じように、シャーシが硬いので遊びがありません。
なのでコースに当たれば、弾き飛ばされていたような印象でした。
タイヤの変更やブレーキセッティングなどで、少しずつ安定する形を考えていきました。
リヤヒクオなどの制振系も見直したことで、最終的にはある程度安定して走れるくらいのマシンにはなっていました。
次は剛性を抜いたARシャーシの改造か
僕はMAでの経験から、ARシャーシの改造を考えていきました。
- 速い速度でも走れるシャーシの頑丈さ
- 硬いシャーシだからこその遊びの無さ
- 安定した走りの必要性
ARのような頑丈なシャーシに柔軟性を求める場合、シャーシの剛性を抜くしかありません。
もちろんわざと剛性を抜き、柔らかいシャーシを目指す改造もあります。
しかし僕の場合は、それだとARの良さも無くなってしまうのではと考えました。
なのでARシャーシの丈夫さをそのままに、マシンの走りで安定できればと。
そのために前後バンパーも頑丈にし、リヤヒクオを調整しながら安定性も考えました。
ARシャーシに対するこの改造も考え方のひとつ。
今度は剛性を抜いたARシャーシでの改造も比較してみようと考えています。
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