後継のVZシャーシが発売されるまでは多く使われていた、「VSシャーシ」。
方軸シャーシとしての軽さはもちろん。
駆動の良さや平面速度の速さからも、人気のシャーシになっていました。
✅この記事の内容
- VSシャーシマシンの種類
- VSシャーシのメリットデメリット
- VSシャーシマシンの改造
この記事では、VSシャーシの改造について。
VSシャーシマシンの種類や、メリットデメリット。
実際の改造マシンと合わせて紹介します。
後継のVZシャーシやMSフレキが流行する前、VSシャーシはもっとも多くのレーサーに使われたシャーシでした。
VSシャーシのメリット
- 駆動関係に困らない
- シャーシが軽い
- カラーシャーシが豊富
VSシャーシのデメリット
- 古いキットが多い
- 今使うならVZシャーシ
VSシャーシの特徴は、シャーシの軽さや駆動の良さ。
そんなメリットによって、速いシャーシとして公式大会などでも多く使われていました。
平面速度では速いVSシャーシですが、制振性のむずかしさや強度面から後継のVZシャーシの方が見かけるようになっています。

それでもVSシャーシに合わせた改造をすることで、今も速いマシンに改造することはできます。
VSシャーシマシンの種類
※代表的なマシン例
レーサー、フルカウル、エアロミニ四駆シリーズ
VSシャーシ採用のマシンは、いろいろなミニ四駆シリーズから発売されています。
VSシャーシが最初に発売されたのは、1999年。
発売から20年以上経っていますが、今も使われているシャーシのひとつになっています。
VSシャーシの特徴としては、いろいろなミニ四駆シリーズにまたがってシャーシが採用されていること。
特徴的なのは、アニメやマンガで活躍したマシンも多く発売されていることです。

第2次ブームの終盤で発売となったシャーシではありますが、後継のVZシャーシが発売となるまでは当たり前のように使われていたシャーシです。
20年以上経ってからも新マシンが発売
サンタクロース | リトルライアン | 黒柴スペシャル | ネオVQSポリカボディスペシャル |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
2024年11月発売 | 2022年6月発売 | 2022年3月発売 | 2022年3月発売 |
VSシャーシのマシンキットとしては、今でもたまに限定キットが発売されています。
発売から20年以上が経ったこともあり、新規マシンの発売はありません。
それでも限定キットとしては、デザインやカラーの変わったマシンが発売されています。
直近で発売されたマシンとしては、2024年11月に発売されたミニ四駆サンタクロース。
どれも限定キットということで、他のマシンとは違ったデザインやシャーシカラーとなっているのが特徴です。
VSシャーシのメリット
駆動が優れているので最高速が伸びやすい
VSシャーシのメリットとしては、駆動が優れているので今でも速いシャーシだという部分があります。
発売から20年以上経っている、VSシャーシ。
それでも、シャーシとしての速さは最新のシャーシにも劣っていません。
VSシャーシの特徴は、平面速度の速さになります。
この駆動の良さもあるため、マシンの最高速も伸びやすくなっているのが特徴的。
説明書通りの素組み状態でもマシン速度は出せるので、駆動のむずかしさもありません。

駆動関係を調整することで、マシン速度をさらに伸ばすことも可能なシャーシになってきます。
シャーシが軽い
VSシャーシが速いシャーシだという理由のひとつには、シャーシの軽さもあります。
ミニ四駆のは速さには、マシンの重さが大きく関わってきます。
軽いマシンほど速いことからも、シャーシが軽い方が改造後のマシンも軽くすることが可能。
VSシャーシの重さとしては、113gになります。
このシャーシの軽さによって、マシンの速度を伸ばすことができています。
駆動の良さとシャーシの軽さがあることによって、VSシャーシは速いシャーシとなっています。
スーパー2シャーシについては、こちらの記事で紹介しています。
カラーシャーシが豊富
VSシャーシは、マシンの種類が多いことからシャーシのカラーも豊富となっています。
基本のシャーシカラーとしては、黒が多いVSシャーシ。
しかしマシンによっては、カラフルなシャーシも発売されています。
ミニ四駆コアラやミニ四駆オオカミについては、動物シリーズということもありマシンデザインに合わせたシャーシになっています。

発売から年数の経った人気シャーシということで、マシンに合わせたシャーシカラーも選びやすいのがVSシャーシの特徴にもなっています。
VSシャーシのデメリット
シャーシの厳選がしづらい
VSシャーシのデメリットとしては、発売から年数が経ったことで古いキットが多い部分にあります。
古いキットでも、VSシャーシとしてのメリットは同じ。
しかし発売から時間が経ったことによって、入手する難易度は上がってきます。
特にフルカウルミニ四駆やエアロミニ四駆シリーズについては、マシンによっては入手がむずかしい場合も。
なので、シャーシの型番などによる厳選もしづらくなってきます。
VSシャーシの速さとしては、古いキットでも間違いありません。

しかし古いシャーシということで、必ずしも目当てのマシンが手に入るとは限らなくなってきます。
今使うならVZシャーシになる
VSシャーシの入手難易度や問題点を考えた場合、今使うなら後継のVZシャーシで良いのではとなってしまいます。
速いといわれるVSシャーシにも、使ってみると気になる点は出てきます。
- フロントバンパーの強度が弱い
- 前後のギヤカバーが外れやすい
- 場合によっては駆動の調整が必要
さらに、今では当たり前の立体コースに不向きなシャーシという部分もあります。
改造のしやすさやシャーシの剛性面を考えると、後継のVZシャーシの方が使いやすくはなってきてしまいます。

なので今シャーシを選ぶ場合、性能が優れていて改造もしやすいVZシャーシの方がおすすめにはなってきます。
VZシャーシについては、こちらの記事で紹介しています。
VSシャーシマシンの改造例
フロント提灯マシン
このマシンは、2019年に改造したフロント提灯仕様のVSシャーシマシンになります。
マシンのポイント
- VSシャーシの軽さを意識した改造
- フロント提灯
- 提灯以外はパーツのポン付け
立体コースのマシンセッティングとして必要になってくるのが、制振性。
しかしVSシャーシのサイドステーは強度面で不安があるので、サイドマスダンパーの取り付けには不向きです。
そんなVSシャーシの制振性として、このマシンはフロント提灯を取り付けています。
なので、VSシャーシの軽さというメリットを活かすことができます。
フロント提灯以外の改造については、基本的にGUPのポン付け。
フロントバンパーやリヤバンパーについては、カーボンプレートをポン付けして剛性を出しています。

さらにVSシャーシはフロントバンパーの高さにも余裕があるので、ブレーキ調整に悩まされないのも使いやすい部分になっています。
ミニ四駆サンタクロース
このマシンは、ミニ四駆サンタクロースにGUPをポン付けした無加工改造マシンになっています。
マシンのポイント
- 軽さを活かしたチューン系モーターマシン
- 3点固定タイプのリヤステーで剛性アップ
- サイドの代わりに前後にマスダンパー配置
改造の限られるVSシャーシということもあり、一般的な改造とは違った形で各GUPを取り付けています。
さらにリヤバンパーには、3点固定タイプのカーボン強化リヤダブルローラーステーを取り付け。
3点固定なのでしっかりとシャーシに取り付けでき、既存のリヤバンパーよりも剛性を上げることができています。
マシンのタイヤには、キット付属の大径バレルタイヤをそのまま採用。

マシンの重心としては高くなってしまいますが、あえてブレーキを効かせずに流すように走れるマシンに仕上げています。
ミニ四駆サンタクロースの改造については、こちらの記事で紹介しています。
VSシャーシの改造 まとめ
後継のVZシャーシやMSフレキが流行する前は、VSシャーシは多くのレーサーに使われたシャーシでした。
VSシャーシのメリット
- 駆動関係に困らない
- シャーシが軽い
- カラーシャーシが豊富
VSシャーシのデメリット
- 古いキットが多い
- 今使うならVZシャーシ
VSシャーシの特徴は、シャーシの軽さや駆動の良さになります。
そんなメリットによって、速いシャーシとして公式大会などでも多く使われていたほど。
平面速度では速いVSシャーシですが、制振性のむずかしさや強度面から今では後継のVZシャーシの方が見かけるようになっています。

それでもVSシャーシに合わせた改造をすることで、今も速いマシンに改造することはできます。
コメント
このサンダーショットも見覚えがあるなあw
その言葉を頂けるだけでも嬉しいです♪