ミニ四駆の電池として、ニッケル水素電池を使っていると大切になってくるのが、「メモリー効果」です。
マシンの速さの大部分を占める電池だからこそ、メモリー効果による影響も大きい。
ニッケル水素電池の特性を知ることで、メモリー効果の蓄積を防ぐこともできます。
✅この記事の内容
- 「メモリー効果」とは何なのか
- メモリー効果が起きてしまう原因とは
- メモリー効果を解消するための方法
この記事では、電池のメモリー効果について。
ミニ四駆における影響と、メモリー効果の解消方法についても紹介します。
メモリー効果とは、電池容量の誤差が生じてしまう現象になります。
メモリー効果の原因としては、電池容量を使い切る前に充電を重ねていくこと。
これによって電池が容量を勘違いし、電池の性能としても影響が出てきます。
ミニ四駆の場合であれば、コースでマシンを走らせている時にメモリー効果を蓄積してしまうことになります。
このくり返しによってメモリー効果が蓄積し、電池としては弱くてスタミナの無い電池になってしまいます。
このメモリー効果を解消するためには、充電器などのリフレッシュ機能が必須。

しっかり放電してから充電をすることで、メモリー効果の蓄積を防いでくれます。
ミニ四駆におすすめの充電器については、こちらの記事で紹介しています。
電池のメモリー効果
ニッケル水素電池などに起こる現象
電池のメモリー効果とは、電池容量に誤差が生じてしまう現象のことです。
メモリー効果が起こるのは、充電することのできる充電池。
ミニ四駆の場合であれば、ニッケル水素電池を使っていたら起こってくる現象になります。
メモリー効果では、蓄積によって電池の性能として変化が起きてきます。
なのでマシンを走らせる中で、電池の容量が減少したように感じてしまう場合が。
このメモリー効果は、ニッケル水素電池だけでなくニカド電池(ニッケル・カドミウム蓄電池)でもみられる現象。

このメモリー効果の蓄積によって、充電をしても電池の使用時間が短く感じてしまうことが多くなります。
ミニ四駆では弱くてスタミナの無い電池に
ミニ四駆の場合、電池のメモリー効果によってマシンの走りにも影響が出てきます。
ミニ四駆のマシンの速さは、モーターと電池の性能が大部分。
なので電池の性能が落ちてしまうことで、マシンとしても遅くなってしまいます。
メモリー効果が蓄積した場合、電池を充電しても最大電圧が上がってこなくなります。
ミニ四駆の電池としての言い方だと、パンチ力が落ちて電池が垂れやすくなってくるイメージになります。
なのでタミヤの公式大会のような長いコースでのレースに不向きな、弱くてスタミナの無い電池になってしまいます。
メモリー効果が起きてしまう原因
使い切る前に充電をくり返すこと
メモリー効果が蓄積されてしまう原因は、コースでマシンを走らせる時の充電にあります。
ミニ四駆をコースで走らせる目的は人それぞれ。
- 新しいマシンを走らせたい
- レースで勝ちたい
- マシンを少しでも速くしたい
- コース攻略のためのセッティングを出したい
- タイムアタックに名前を残したい
この電池を使い切る前に充電してをくり返すのが、メモリー効果の原因となってきます。
メモリー効果の蓄積としては、電池容量が無くなってから充電していないのが原因になってきます。
継ぎ足し充電によって電池が勘違い
出典:エコでんち
継ぎ足し充電をくり返すことによって、電池が容量を勘違いしてしまう現象が起きてきます。
継ぎ足し充電をくり返すことで、電池の電圧が一時的に低下するラインができてきます。
この電圧が低下するラインを、電池が自身の限界のように勘違いをするようになるため電池の性能としても低下してきます。
実際にコースを走らせている時、電池の容量を使い切ってから充電する場合は少ないはず。
ほとんどの場合、電圧が落ちてマシンが遅くなってきたら使い切る前に充電することになります。

この継ぎ足しの位置から満タンまでの量を、電池が自身のフル充電と認識するようになるためメモリー効果の蓄積が起こってきます。
メモリー効果を解消するための方法
電池を使い切るまでマシンを走らせる
出典:interplan
メモリー効果を蓄積させないための方法としては、電池をすべて使い切ってから充電することになります。
メモリー効果の蓄積は、電池容量が残っている状態で充電することで起きてきます。
コースでマシンを走らせている場合は、マシンがコースを走らなくなるくらいまで走らせ続けることになってきます。
そして電池が切れ、マシンがコースを走れなくなったら充電。
電池の中の容量が無くなった状態で充電すれば、メモリー効果の影響も少なくなってきます。
ただしミニ四駆をコースで走らせる中で、メモリー効果を気にしながら走らせては楽しめないのも事実。

ずっとコースで走らせ続けるのは他のレーサーにも迷惑をかけてしまうことになるので、あまり現実的な方法ではありません。
充電器の「リフレッシュ」を使う
メモリー効果を解消するための現実的な方法が、いろいろな充電器に備わっている「リフレッシュ機能」になってきます。
充電器と言っても、種類が多いです。
ただ充電をするだけのものもあれば、細かく値を設定して充放電してくれるのもあります。
その中でも、メモリー効果の解消に必要となってくるのは「放電機能」。
この放電機能を使うことで、電池の容量を抜くことが可能に。
使い方としては、コースで走らせる時などはいつも通り充電しながら走らせる。
そしてコースを走らせた後、充電器で放電してから充電を始めることでメモリー効果を解消することができます。

これにより、次にコースを走らせる時も良い状態の電池を使うことができます。
ミニ四駆の電池管理については、こちらの記事で紹介しています。
電池のメモリー効果 まとめ
電池における「メモリー効果」とは、電池容量の誤差が生じてしまう現象になります。
メモリー効果の原因としては、コースでマシンを走らせている時にメモリー効果を蓄積してしまうことになります。
このくり返しによってメモリー効果が蓄積し、電池としては弱くてスタミナの無い電池になってしまいます。
このメモリー効果を解消するためには、充電器などのリフレッシュ機能が必須。

しっかり放電してから充電をすることで、メモリー効果の蓄積を防げます。
ミニ四駆におすすめの充電器については、こちらの記事で紹介しています。
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