ミニ四駆の改造に欠かせないのが、FRPやカーボンプレートの接着。
しかし瞬間接着剤などでしっかり貼り合わせたつもりでも、すぐに剥がれてしまう場合も。
そんなFRPやカーボンの接着も、接着剤の使い分けやしっかりした手順を踏むことで確実な接着が可能です。
✅この記事の内容
- プレートの接着に必要なもの
- プレートを接着させる手順
- プレートを接着するメリット
- 瞬間接着剤を使ったその他の活用法
この記事では、FRPやカーボンプレートの接着について。
接着に必要な準備や手順。
接着剤で貼り合わせることによるメリットと合わせて紹介します。
FRPやカーボンプレートの接着は、手順を踏むことでしっかり貼り合わせることができます。
- プレート表面のヤスリがけ
- 貼り合わせる位置を合わせる
- パーツクリーナーなどで表面を脱脂
- 強度のある瞬間接着剤で接着
- 万力や硬化スプレーを使って乾燥
FRPやカーボンも、貼り合わせて使うことで強度を上げられます。
特にフロントバンパーとして使う場合は、スラスト抜けの防止にも。
他にも瞬間接着剤を使うことで、FRPの強度アップやビス穴を埋める加工も可能。
瞬間接着剤での作業の際は、クッキングシートを敷いて作業するだけで下に貼り付いてしまう心配もなくなります。
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おすすめのFRPやカーボンについては、こちらの記事で紹介しています。
プレートの接着に必要なもの
瞬間接着剤
FRPやカーボンの貼り合わせに欠かせないのが、瞬間接着剤です。
プレートの接着に使う瞬間接着剤については、タイプの違う瞬間接着剤が何種類かあると便利になってきます。
その中でも、ミニ四駆でよく使われる瞬間接着剤はWaveが多いです。
瞬間接着剤も、種類によって浸透度や接着の強度が変わってきます。
何種類か用意しておくことで、目的によっての使い分けができて便利です。
ヤスリとパーツクリーナー
FRPやカーボンプレートの貼り合わせる時、瞬間接着剤以外に必要なのがヤスリやパーツクリーナーです。
FRPやカーボンプレートを接着させる時、プレート表面の状態によっても接着度合いが変わってきます。
表面に汚れが付着していたり、凹凸があって真っ直ぐではない場合などは確実な接着もしづらい。
そんな不完全な接着を防ぐために必要なのが、ヤスリやパーツクリーナー。
ヤスリがけすることで、貼り合わせるプレート表面を整える。
またパーツクリーナーは、貼り合わせる面の汚れ落としや脱脂をする時に必要となってきます。
ただ接着剤で貼り合わせるよりも、ひと手間加えることで確実な接着にすることができます。
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万力(バイス)
確実に接着させるためには、万力(バイス)もあった方が良いです。
「万力」とは、物と物を挟んで固定する工具のこと。
締め付けることができるものを、バイスやクランプと呼ぶ場合もあります。
FRPやカーボンの接着の際は、確実な接着のために万力も必要。
瞬間接着剤だけでは、すぐに確実な接着はできません。
瞬間接着剤が乾くまで、貼り合わせた位置がズレないように万力で固定しておくことが大切。
万力自体は、どこでも手にいれることができます。
ホームセンターなどの本格的な万力もあれば、100均でもホビー用の万力を手にいれることができます。
接着が不十分だと、使用中に貼り合わせがズレてしまうトラブルもあります。
そんなトラブルを防ぐためにも、万力で挟んで確実な接着が必要になってきます。
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プレートを接着させる手順
プレート表面をヤスリがけ
まずは、FRPやカーボンプレートの貼り合わせる面をヤスリがけしていきます。
使うのは目の粗い、あまり目の細かくないヤスリがおすすめです。
今回使用しているヤスリも、400番くらい。
表面をヤスリがけすることで、目では気が付かないくらいの凹凸を平らにしていきます。
さらに荒い目でヤスリがけすることで、表面に小さなキズがつきます。
このキズに瞬間接着剤が浸透していくことで、ヤスリがけしない場合よりもしっかりと接着することが可能に。
そのままの状態で接着するよりも、ヤスリがけすることで確実な接着をすることができます。
貼り合わせる位置を合わせる
表面のヤスリがけが終わったら、貼り合わせる位置を合わせていきます。
接着させる際は、貼り合わせたいプレート同士の位置確認が重要。
この時、ビスや治具などを使うことでズレること無く貼り合わせることが可能になってきます。
特に、プレート固定用の治具は使いやすいのでおすすめ。
通常のビスよりも太く、FRPやカーボンのビス穴サイズにぴったりなのでビスよりもズレが少ないです。
ミニ四駆の場合、貼り合わせる位置が少しズレるだけでも後々問題になってきます。
他の部分と干渉してきたり、ビスが通しづらくなったり。
マシン改造をしていくうちにトラブルが起きてしまうので、しっかりした位置合わせが重要です。
貼り合わせ位置がズレないためには、最低3ヶ所以上を合わせていくことでズレがなく確実な貼り合わせが可能です。
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貼り合わせる前にプレート表面を脱脂
プレートを貼り合わせる位置が決まったら、貼り合わせる前に表面をキレイにしておきます。
プレートの表面に油分や汚れなどが付いていると、それだけでも接着度合いが変化。
どんなに強度のある接着剤を使っても、十分な貼り合わせになりません。
そんなトラブルを無くすためにも、プレートの表面をパーツクリーナーで拭いておきます。
パーツクリーナーをキムワイプなどに染み込ませて拭くことで、表面を脱脂。
余分な油分や、細かな汚れも落とすことができます。
接着前のこのひと手間だけでも、確実な接着が可能になってきます。
強度のある瞬間接着剤で接着
プレート表面の脱脂が終わったら、瞬間接着剤で接着していきます。
この時使うのは、浸透度よりも強度のある瞬間接着剤。
ウェーブの場合、3Sより強度のある3Gを使った方が接着後の強度が上がってきます。
瞬間接着剤で貼り合わせた後、位置決め用の治具やビスを外しておきます。
ビスや治具を外した後は、万力(バイス)の出番。
貼り合わせた位置がズレないように、しっかり挟んで接着剤が乾くまで固定しておきます。
また早く瞬間接着剤を乾燥させたい場合、瞬間接着剤用の硬化スプレーなどを使うこともひとつの方法です。
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プレートを接着するメリット
バンパーの強度アップ
FRPもカーボンも、接着をすることで強度を上げることができます。
FRPやカーボンでもっとも多く使われるのが、バンパーとしての使用方法。
しかしプレート1枚だけでは、バンパーとしては強度不足な場合もあります。
特にマシンの速度が上がるほど、バンパーとしての強度は必要。
強度不足によるバンパーの破損はもちろん。
フロントバンパーの場合、バンパーの強度不足によってスラスト角に影響が出てしまう場合もあります。
そんな時、バンパーを2枚重ねにすることで強度のアップが可能。
バンパーとしての強度が上がることで、スラスト抜け防止にもなってきます。
プレートを2枚貼り合わせて使用することで、パーツの重さとしては増してきます。
しかし耐久性がデメリットのFRPも、2枚重ねで使うことで強度を上げることが可能になります。
スラスト調整については、こちらの記事で紹介しています。
バンクスルーできるブレーキ
FRPやカーボンの接着は、ブレーキプレートの作成でもよく使われています。
FRPやカーボンでブレーキを貼るためのプレートとして多く使われるのが、リヤブレーキステー。
このプレート1枚だけでも、ブレーキの貼れる範囲も広いのでセッティングに使いやすいです。
さらにリヤブレーキステーは、貼り合わせて使うことでさらにセッティングの幅が広がってきます。
代表的な使い方としては、リヤブレーキステー2枚を貼り合わせて加工する使い方。
貼り合わせたリヤブレーキステーをヤスリなどで斜めに加工することで、バンクスルーが可能に。
バンクスルーをする場合、ブレーキステーの角度が必要になってきます。
リヤブレーキステー1枚でも角度はつけられますが、2枚重ねで使用することで好きな角度に加工できるのが大きなメリットです。
バンクスルーについては、こちらの記事で紹介しています。
瞬間接着剤を使ったその他の活用法
FRPプレートの強度をアップ
プレートを貼り合わせた後、瞬間接着剤を流し込むことでFRPの強度を上げることもできます。
FRPの場合、カーボンとの大きな違いとなってくるのが強度。
そんな欠点を補う意味でも、瞬間接着剤はおすすめです。
まずは、FRPの側面をヤスリがけ。
そこへ、浸透度の高い×3Sの瞬間接着剤を流し込んでいきます。
浸透度の高い瞬間接着剤はすぐに染み込んでいき、FRPの強度を上げることができます。
瞬間接着剤の浸透度の違いによって、接着ではなく強度を上げる使い方も可能になってきます。
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黒い瞬間接着剤でビス穴を埋める
黒い瞬間接着剤を使うことで、ビス穴を埋める加工も可能になってきます。
FRPに最初から空いているのが、ビス用の穴。
このビス穴を埋めることで、プレートの強度や見た目を変えることができます。
使うのは、「黒い瞬間接着剤」。
この瞬間接着剤は粘度が高いので、ビス穴に流し込むことでしっかりとビス穴を埋めてくれます。
流し込んだ黒い瞬間接着剤が乾いた後は、はみ出した部分をヤスリがけ。
白化した部分が気になる場合は、ベビーオイルなどで拭くことで白化を目立たなくさせることもできます。
不要なビス穴を瞬間接着剤で埋めることで、FRPやカーボンの強度アップにつながってきます。
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FRPやカーボンの接着 まとめ
FRPやカーボンプレートの接着は、手順を踏むことでしっかり貼り合わせることが可能です。
- プレート表面のヤスリがけ
- 貼り合わせる位置を合わせる
- パーツクリーナーなどで表面を脱脂
- 強度のある瞬間接着剤で接着
- 万力や硬化スプレーを使って乾燥
FRPやカーボンも、貼り合わせて使うことで強度がアップ。
特にフロントバンパーとして使う場合は、スラスト抜けの防止にもなります。
他にも瞬間接着剤を使うことで、FRPの強度アップやビス穴を埋める加工も可能。
瞬間接着剤での作業の際は、下にクッキングシートを敷いて作業するだけで貼り付いてしまう心配もなくなります。
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おすすめのFRPやカーボンについては、こちらの記事で紹介しています。
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