ミニ四駆の改造パーツとして欠かせないのが、「ベアリング」。
そんなベアリングも、新品の状態では本来の回転の良さは引き出されていません。
ベアリングを「脱脂」して抵抗を少なくすることで、ベアリングの回転数にも違いが。
ローラーや軸受けに多く使われているベアリングだからこそ、回転の良さはマシンの速さにも影響してきます。
✅この記事の内容
- 脱脂をする理由
- 脱脂に使うもの
- 脱脂のやり方
この記事では、ベアリングの脱脂について。
脱脂をする理由と、実際の脱脂のやり方について紹介します。
ミニ四駆に欠かせないベアリングは、脱脂をすることで性能を引き出すことができます。
新品のベアリングほど、サビ止めのグリスが多く入っています。
サビ止めという部分ではグリスも欠かせませんが、このグリスが抵抗となってベアリングの回転にも影響が出てきてしまいます。
そんなグリスによる抵抗を減らすために必要なのが、「脱脂」です。
脱脂のやり方としては、特にむずかしいことはありません。
パーツクリーナーや蓋付きの小瓶、ベアリングオイルを準備することでかんたんにできます。
- ベアリングとパーツクリーナーを小瓶に
- 小瓶を振りながら、グリス成分を落とす
- 洗浄後は、ベアリングにオイルを注入
この脱脂という一手間を加えるだけで、ベアリングの性能向上やマシンの速さにも良い影響となってきます。
脱脂をする理由
ベアリングの精度を上げるため
ベアリングの脱脂は、ベアリングの性能向上のために必要になってきます。
ミニ四駆の改造パーツの中に、ベアリングが使われているものは多いです。
- ベアリングローラー
- シャーシの軸受け
- カウンターギヤ
これらのパーツは、ベアリングの回転の良さによっても性能が変わってきます。
より抵抗が少なくスムーズに回転するベアリングほど、精度も良くなってきます。
このベアリングの精度の良さというのは、マシンの速さにも大きな影響が。
脱脂をしてベアリングの精度を上げることで、 マシンの速さにもメリットとなります。
新品のベアリングほど必要
新品のベアリングほど、脱脂による効果が大きく出てきます。
未開封の新品のベアリングには、サビ防止のためのグリスが。
このグリスによって、金属であるベアリングが錆びないように保護されています。
しかしこのグリスは、ベアリングの精度に影響してくる部分も。
サビ止めのグリスが固まっていると、ベアリングが回転しにくくなる原因に。
固まったグリスが抵抗となって、ベアリングとしての回転精度に大きく影響してきます。
そんな過剰なグリスを落とすために必要なのが、「脱脂」。
脱脂によってベアリング内の抵抗をなくすことで、より精度の高いベアリングを使うことができます。
脱脂に使うもの
パーツクリーナー
ベアリングの脱脂には、洗浄用の「パーツクリーナー」が欠かせません。
パーツクリーナーとは、車や自転車などの金属部品のメンテナンスに使われるもの。
金属部分に使うことで、余分な油成分を落としてくれます。
このパーツクリーナーをベアリングに使うことで、余分なグリスを落とすことが可能。
ベアリング内の抵抗がなくなり、スムーズなベアリングの回転になってきます。
しかしパーツクリーナーにも、種類があります。
パーツクリーナーの成分によっては、ゴムを劣化させてしまうものも。
なので使用する際は、パーツクリーナーの成分や用途などを確認する必要がある点には注意が必要です。
脱脂に使うパーツクリーナーとしては、ガリウムクリーナーなどでも代用可能。
同じように不要なグリスを落としてくれるので、脱脂用のクリーナーとしてもおすすめです。
商品リンク:ワコーズ BC-9 ブレーキ&パーツクリーナー9
商品リンク:ガリウム クリーナー300
おすすめのクリーナーについては、こちらの記事でも紹介しています。
蓋付きの小瓶とキムワイプ
ベアリングの脱脂作業をする時は、「蓋付きの小瓶」や「キムワイプ」なども必要になってきます。
まず必要となってくるのが、しっかりと「蓋の閉められる小瓶」。
ベアリングを入れ、パーツクリーナーで浸すために必要になってきます。
さらに脱脂の際は、パーツクリーナーを入れた小瓶を振りながら脱脂を行います。
しっかり振って脱脂をすることで、まんべんなくグリスを落とすことができるからこそ。
なので振りながら脱脂を行う上でも、しっかりと蓋が閉められる小瓶が必要になってきます。
さらに洗浄後のベアリングを拭き取る際には、「キムワイプ」なども必要になります。
キムワイプは表面の粗さがないため、精密機器の拭き取りなどに最適。
ティッシュのように繊維が表面に付着することがないので、ミニ四駆でも多く使われています。
蓋付きの小瓶であればタミヤからも発売されていますし、100均でも手に入ります。
またキムワイプは、ミニ四駆の改造やメンテナンスでも必須のアイテム。
どちらも脱脂以外にも使う場面があるので、準備しておいて間違いはありません。
商品リンク:タミヤ スペアボトル46(計量目盛つき) 81042
商品リンク:キムワイプ 12×21.5cm /1箱(200枚入) S-200
ベアリングオイル
洗浄後のベアリングのメンテナンスとして、「ベアリングオイル」も必要になってきます。
脱脂では、ベアリングの回転を良くするためにサビ止めのグリスを抜いています。
ベアリングとしての回転は良くなりますが、そのまま使い続けるとベアリング自体の寿命の低下に。
なので脱脂後のベアリングを長持ちさせるためにも、オイルの注入が必要になります。
ベアリング用のオイルとしては、いろいろな種類が発売されています。
タミヤから発売されている「ベアリングオイル」はもちろん。
今はネット上でも、用途に合ったベアリングオイルがいろいろと発売されています。
実際に使うベアリングオイルについては、使い方や好みによって人それぞれ。
しかし脱脂後のベアリングのメンテナンスという部分では、ベアリングオイルの注入は必要になってきます。
商品リンク:ミニ四駆 ベアリングオイル 15531
商品リンク:スーパー超低粘度ベアリングオイル『まわるっちゃん』
脱脂のやり方
小瓶にベアリングとパークリ
ベアリングの脱脂は、蓋付きの小瓶にベアリングとパーツクリーナーなどを入れるだけです。
まずは小瓶の中に、脱脂するベアリングとパーツクリーナーを入れます。
この時パーツクリーナーを入れる目安としては、ベアリング全体が浸る程度。
パーツクリーナーを入れる時は、目に入ったりしないように注意が必要。
スプレー缶だと勢いもあるので、付属のノズルなどで小瓶の中にパーツクリーナーを貯めていく方が安全でやりやすいです。
脱脂は何度か作業をくり返すため、ベアリング全体が浸る程度の量で十分になってきます。
ベアリングによってやり方も変わる
ベアリングとパーツクリーナーが準備できたら、小瓶を振って脱脂していきます。
ベアリングの種類によっては、脱脂の仕方も変わってきます。
620ベアリングの場合、外側のシール部分を剥がすことが可能。
よりしっかりと脱脂をしたい場合は、外側のシールを剥がして脱脂していきます。
またベアリングローラーの場合、520ベアリングをローラーから外すかどうかも人それぞれ。
ベアリングだけの方が容量を取らないので、パーツクリーナーも少量で十分になってきます。
しかしベアリングの取り外しは手間にもなり、ベアリングの圧入具合によってローラーの回転が変わってくる点にも注意が必要です。
ベアリングを小瓶に入れて振っていると、白い汚れが浮いてきます。
この白い汚れが、ベアリングに入っているグリス成分になります。
ベアリングの内圧抜きについては、こちらの記事で紹介しています。
脱脂後はオイルを注入
ベアリングの洗浄後は、取り出してベアリング用のオイルを注入していきます。
脱脂を終わらせる目安は、どれだけ脱脂したいかでも変わってきます。
脱脂をすると、洗浄されて落ちたグリスによって白い汚れが浮いてきます。
この濁りがなくなるまで脱脂をくり返すかで、仕上がりも変化。
何度かパーツクリーナーを入れ替えるほど、濁りが少なくなりベアリングのグリス成分はなくなっていきます。
ベアリング内の抵抗としては少なくなりますが、まったくグリスがない状態というのも人によって好みは分かれる部分。
そして洗浄後のベアリングには、ベアリングオイルを注入。
オイルを1滴垂らして、回転させながらオイルをベアリングに馴染ませていきます。
脱脂後のベアリングを実際に回転させてみると、新品のベアリングよりもよく回るのがあきらかなはずです。
ベアリング使用前には脱脂を
ミニ四駆に欠かせないベアリングは、脱脂をすることで性能を出せます。
新品のベアリングほど、サビ止めのグリスが多く入っています。
このグリスが抵抗となって、ベアリングの回転にも影響が出てきてしまいます。
そんなグリスによる抵抗を減らすために必要なのが、「脱脂」。
脱脂のやり方としては、特にむずかしいことはありません。
パーツクリーナーや蓋付きの小瓶、ベアリングオイルを準備することでかんたんにできます。
- ベアリングとパーツクリーナーを小瓶に
- 小瓶を振りながら、グリス成分を落とす
- 洗浄後は、ベアリングにオイルを注入
この脱脂という一手間を加えるだけで、ベアリングの性能向上やマシンの速さにも良い影響となってきます。
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