ミニ四駆の改造を進めていく上で必要になってくるパーツが、軸受けのベアリング。
特に軸受けにボールベアリングというのは、昔から定番のミニ四駆の改造になっています。
それでも今のミニ四駆には、軸受け用のGUPもいろいろ。
なのでこの記事では、いまミニ四駆を始めるのならこの軸受けを使えば間違いないというものを厳選しています。
✅おすすめの軸受け用ベアリングランキング
ぼく自身、ミニ四駆をはじめたばかりの頃は、

結局どの軸受けやボールベアリングを選べばいいの?
と悩んだ経験があります。
なのでこの記事では、
「ここで紹介する軸受けなら大丈夫!あとは好みのボールベアリングを選んで!」
という部分まで落とし込んでいます。
さらに記事の中では、軸受けの種類やボールベアリングの違いについても紹介しているので参考にしてください。
軸受けの種類
POM(低摩擦樹脂)
今のミニ四駆のほとんどのキットに付属しているのが、「POM」とよばれる低摩擦樹脂の軸受けです。
「POM」は材質的に摩擦係数が低く、耐摩耗性も優秀。
軽くて滑りが良いのが、軸受けとしても使いやすくなっています。
使い方によっては、「初期の丸穴」や「六角穴ボールベアリング」よりもマシンの速度を出すことができます。
POMはキット付属の軸受けながらも、しっかりグリスアップすることで使いやすい軸受けになっています。
商品リンク:低摩擦プラベアリングセット
プラ素材の違いやGTアドバンスについては、こちらの記事で紹介しています。
ハトメ+プラリング
昔のマシンキットに多いのが、真鍮のハトメとプラを組み合わせて使う軸受けです。
プラリングに、真鍮のハトメをはめ込んで使うのがハトメの軸受け。
作りが真鍮製なこともあり、パーツの寿命としてはあまり長く使えません。
なので特別な理由がない限り、軸受けとしてはほとんど使われることもありません。
ただしハトメ部分は、AOパーツとしても発売されています。

ハトメについては、軸受け以外の補強として使われることが多いです。
ハトメの使い方については、こちらの記事で紹介しています。
メタル軸受け
GUPで発売されている軸受けの中でも、価格が安いのが「メタル軸受け」になります。
軸受け用のボールベアリングの場合、どうしても価格が高いのが悩ましい部分。
なのでメタル軸受けは、パーツ代を安く抑えたい場合の選択肢のひとつにもなってきます。
しかしハトメ同様、メタル軸受けはパーツとしての寿命が短いのが難点。
なので、すぐに使えなくなってしまうというデメリットが目立ってしまいます。
今のミニ四駆の場合、軸受けはメタル軸受けよりもキット付属のPOM製の方が使いやすいのが正直な部分になります。
フッソコート620スチールベアリング
GUPとして発売されている軸受けの中には、「フッソコート620スチールベアリング」もあります。
前述のメタル軸受けの上位互換となるのが、フッソコートベアリング。
硬質スチールにフッ素コートを施した作りになっているので、メタル軸受けよりも寿命は長くなっています。
メタル軸受けより長持ちするといっても、他の軸受けと比べれば消耗しやすいです。
やはりキット付属のPOMの方が優れているので、メタル軸受け同様あまり使われることはありません。
ボールベアリング
今のミニ四駆を速くするための軸受けとしては、ボールベアリングが1番の選択肢になってきます。
ベアリングは「軸」が回転すると、ベアリング内の複数個の「転動体」が転がります。
この「転がり運動」によって、ボールベアリングは摩擦抵抗を減らしています。
フルカウルミニ四駆全盛期など、かなり前からミニ四駆のGUPとして使われてきたボールベアリングです。
なので軸受けにボールベアリングを使用することで摩擦抵抗を減らし、モーターからのパワーをしっかりとタイヤまで伝えることができます。
ボールベアリングを使う場合、「脱脂」をすることでベアリングの性能を引き出すことも可能。

同じボールベアリングでも、種類によっては実用的なものとあまりおすすめできないボールベアリングがあります。
ベアリングの脱脂については、こちらの記事で紹介しています。
ボールベアリングの違い
丸穴、六角穴ボールベアリング
GUPとしてのボールベアリングの中でも、初期に発売されたのが丸穴ボールベアリングと六角穴ボールベアリングです。
共に発売されたのは第2次ミニ四駆ブームということで、約25年以上前。
当時はマシンを速くするGUPとして重宝されていましたが、今ではほとんど使われることはありません。
今では使われない大きな理由になってくるのが、ボールベアリングとしての精度です。
ベアリング内には球の位置を一定に保つ部品が入っていないため不安定で、特に六角穴ではその影響も大きくなっています。
内輪と外輪のガタつきも大きいため、シャフトを通した時の不安定さが大きいのも使われていない理由になっています。
HG丸穴ボールベアリング
軸受け用のボールベアリングとして、2018年に新しく発売されたのがHG丸穴ボールベアリングです。
パーツのイメージとしては、初期の丸穴ボールベアリングの改良版。
過去の丸穴ボールベアリングのような中心部分の遊びも少ないので、軸受けとしての精度も上がっています。
後述する620ベアリングと共に今のミニ四駆に多く使われていますが、620とはベアリングとしての作りに違いがあります。
またパーツの厚みもないので、取り付けた時に軸受け部分からはみ出すこともありません。
軸受け用ボールベアリングとしての精度も高く、軸受け用GUPなのでシャーシに必要な4個セット。

価格の部分だけ比較した場合、620ベアリングよりも使いやすいGUPになっています。
620ベアリング
AOパーツの620ベアリングは軸受け用のGUPではありませんが、軸受け用のボールベアリングとして多く使われています。
外径が6mm、内径が2mmの620ベアリング。
サイズが軸受けにピッタリということもあり、軸受け用として重宝されているパーツです。
620ベアリングが軸受け用としても多く使われているのは、精度の高さから。
特に旧620といわれるマイナーチェンジ前の620ベアリングは、プレ値になるほど精度が高く人気のパーツになっています。
精度が高く使いやすい620ベアリングですが、デメリットがあるとすれば価格。

1袋2個入りのため、マシン1台分そろえるのに2セット必要になってしまうのが気になるポイントです。
620ベアリングについては、こちらの記事で紹介しています。
結局どの軸受けを選べばいいのか
精度重視なら「620ベアリング」
軸受け用のボールベアリングとして、多くのマシンに使われているのが「620ベアリング」になります。
620ベアリングのメリット
- ベアリングとしての精度が高い
- 内輪外輪のガタつきが少ない
- ベアリングの耐久性も高い
620ベアリングの気になるポイント
- マシン1台に2セット必要
620ベアリングは、ベアリング自体の個体差もありますが全体的に精度が高いのが特徴です。
ベアリングとしてのガタが少なく、耐久性もあります。
ホイール貫通やベアリングワッシャーを活用することで、走行中にタイヤが外れるなどのマシントラブルを防ぐことができます。
しかしAOパーツとして発売されている620ベアリングは、1セット2個入り。
マシン1台で使用するボールベアリングは4つになるので、2セット必要になってきます。
ミニ四駆のGUPの中でも高めのパーツにはなってくるので、子どもや初心者には手が出しづらくなってしまうのがデメリットにはなります。

それでもマシンを速くするという目的であれば、620ベアリングは十分選択肢になってきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆用AOパーツ 620ボールベアリング 2個セット
ホイール貫通については、こちらの記事で紹介しています。
使いやすさでは「HG丸穴ボールベアリング」
軸受け用のボールベアリングとしては、「HG丸穴ボールベアリング」も扱いやすくておすすめです。
HG丸穴ボールベアリングのメリット
- 旧丸穴ボールベアリングの改良版
- 従来より精度が高い
- 1セットでマシン1台分そろえられる
HG丸穴ボールベアリングの気になるポイント
- 性能だけみると620に劣ってくる
2018年に新しく発売された、HG丸穴ボールベアリング。
さらに新品のHG丸穴ベアリングも、脱脂をすることでボールベアリングとしての精度が向上。
また4個入りで発売されていることから、1セットでマシン1台分がそろいます。
この使いやすさは、620ベアリングよりも大きなメリットにもなってきます。

マシンや使い方によっては、HG丸穴ボールベアリングも十分使える軸受けになっています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズ HG丸穴ボールベアリング 4個入
おすすめの軸受け まとめ
おすすめの軸受け用ベアリングはこちら
- 精度の高さ重視なら→「620ベアリング」
- コスパと精度なら→「HG丸穴ボールベアリング」
- コスパ重視なら→「低摩擦プラベアリングセット」
あとは、好みやマシンに合わせて選んでいけば良いだけ。

ただしボールベアリングを軸受けとして使う場合、新品のボールベアリングほど「脱脂」が欠かせません。
ベアリングの脱脂については、こちらの記事で紹介しています。
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