- プラ染め太郎ってどんな商品?
- プラ染め太郎の使い方は?
- どんなものを染められるの?
ミニ四駆の塗装としては、昔から一般的なのがスプレー塗装。
そんな中最近話題になっているのが、染色によって塗装する「プラ染め太郎」になります。
プラ染め太郎はスプレーと同じようにカラーが豊富で、マシンに合わせたボディやローラーに染め上げることができるのが特徴です。
✅プラ染め太郎のおすすめポイント
- スプレーとは違った塗装が可能
- 色のバリエーションが豊富
- プラローラーの塗装も可能
もちろん、加熱による塗装や廃棄の手間などのデメリットも。

そこらへんも含めて、プラ染め太郎をレビューしていきます。
商品リンク:全29色 プラ染め太郎 プラスチック・樹脂用染色液 150ml 戸谷染料商店 (ハイブラック)
プラ染め太郎の商品概要
- プラスチックの染色・着色が可能
- 素材や透過性を活かした仕上がり
- ポリカーボネートをはじめ多くの素材に対応
- カラーは全29色
- 可燃性・毒劇物では無いので安心して使用可能
出典:戸谷染料商店HP

要約すると、自分の好きな色を選んでプラ製品を染めることのできる染料になります。
プラ染め太郎の気になるポイント
加熱による塗装が必要
プラ染め太郎では、加熱による塗装が必要なため手間はかかってきてしまいます。
プラ染め太郎の使い方としては、熱を加えた染料に漬けて着色していく必要があります。
なのでスプレー塗装とは違い、加熱用の鍋や温度管理が必要になってくる部分も。
この「加熱して煮る」という工程が、どうしても手間になってしまいます。
いろいろな色が発売されていますが、この濃度や温度管理によって狙った色に仕上げるのがむずかしい部分にもなってきます。
他にもあくまでもプラ製品用の着色料ということもあり、FRPやカーボンの塗装には向いていないという部分も。

吹き付けることで塗装のできるスプレーと比較した場合、加熱して煮る必要のある塗装は手間に感じる部分が多くなってしまいます。
プラ染め太郎のおすすめポイント
スプレーとは違った塗装が可能
プラ染め太郎による塗装とスプレー塗装では、塗装の方法が大きく変わってきます。
スプレー塗装の場合、塗料を吹き付けることによって塗装ができます。
なので手順としてもかんたんで、細かな部分をマスキングすることで塗り分けをすることが可能。
一方プラ染め太郎による塗装の場合、加熱して煮ながら塗装していくことになります。
また塗装と違って膜ができないため、塗装による重量増もありません。
実際にポリカボディの塗装後を比較してみても、スプレーとプラ染め太郎では見た目的にも違いが。

プラ染め太郎で塗装して場合、見た目的には素材に馴染んだ質感に仕上げることができます。
スプレー塗装については、こちらの記事で紹介しています。
色のバリエーションが豊富
プラ染め太郎のメリットとしては、色のバリエーションが豊富なことがあります。
2025年時点で、プラ染め太郎からは全部で29色が発売されています。
もちろん、タミヤのスプレー塗料にはもっと多くの色があるため色の種類では劣っている部分。
それでも29種類の塗料が発売されていることによって、塗装への使い方の幅も広がってきます。
ミニ四駆のマシンをはじめ、GUPには多くのプラ製品が使われています。

ポリカボディの塗装用染料と同じものを、プラ製品の染料としても使えるのはスプレーとはまた違ったポイントになってきます。
プラローラーの塗装も可能
プラ染め太郎のメリットとして、プラローラーなどの塗装もできるという部分があります。
プラ染め太郎は、プラスチック製品の素材を着色していきます。
スプレー塗装のように表面だけの塗装ではないので、プラローラーなども素材ごと染めていくことができます。
ミニ四駆の中でも、プラ染め太郎を使った塗装におすすめなのが「プラローラー」や「プラリング付きローラー」です。
しかしプラ染め太郎で塗装することによって、限定品などを使わなくてもマシンの色に合わせることが可能に。
特に最近のミニ四駆の改造でも多く使われているのが、520ベアリングを内蔵しても使える2段低摩擦プラローラー。
基本の成形色はブルーになっていますが、プラ染め太郎を使えば黒のローラーにすることが可能に。

2段低摩擦プラローラーのような実用性の高いローラーも、マシンに合わせた色にすることで使いやすくなってきます。
ミニ四駆のローラーの種類については、こちらの記事で紹介しています。
プラ染め太郎の使い方
準備するもの
プラ染め太郎を使った塗装では、スプレー塗装とは違った道具がいくつか必要になってきます。
- 鍋
- 茶こし
- スチーム調理バッグ
- 温度計
- メモリ付き容器
中でも重要になってくるのが、加熱して煮るために使う「鍋」と「温度計」です。
そのためには、温度計を使いながら染料の温度を調整していく必要があります。
鍋や茶こしについては、100均などで手に入る道具でじゅうぶん。
塗装用の染料を使うので、普段調理で使っているような鍋と合わせて使わないようする必要があります。

ただしプラローラーだけの染色であれば、小さなメモリ付きのビーカーなどでも可能になってきます。
ポリカボディの染め方
鍋を使った場合
ポリカボディの塗装の場合、ボディの面積も大きいので鍋を使って煮詰めていくことになります。
- STEP1保護フィルムを剥がして中性洗剤などで洗浄
- STEP2プラ染め太郎を40回以上振って混ぜる
- STEP3染色液を容器に入れて20倍に希釈
- STEP4染色液にボディを入れて染めていく
- STEP570℃〜80℃を保ちながら12分前後煮ていく
- STEP6塗装完了
ポイントになるのは、ボディ表面の保護フィルムを剥がしてから洗浄することです。
しかしプラ染め太郎の場合は素材を染めていくので、染めムラにならないように保護フィルムを剥がしてから塗装していきます。
着色したボディを取り出し後は、ぬるま湯に入れて中性洗剤で水洗い。

乾燥後はカットやステッカー貼りもできるので、マシンに合わせてポリカボディを合わせていくこともできます。
スチームバッグを使った場合
プラ染め太郎を使ったポリカボディの塗装は、スチームバッグを使うことでかんたんに塗装することもできます。
- STEP1保護フィルムを剥がして中性洗剤などで洗浄
- STEP2プラ染め太郎を40回以上振って混ぜる
- STEP3染色液をバッグに入れて20倍に希釈
- STEP440〜50秒レンジでチン
- STEP5取り出したらムラにならないように振る
- STEP6塗装完了
プラ染め太郎は、鍋での加熱以外にレンジを使うことでも染色することができます。
取り出し後は、色のムラができないように振るのがポイントになってきます。
鍋で加熱する必要がないので、スチームバッグを使ったやり方は手軽なのが大きい。

ただし公式で推奨されている方法ではないので、あくまでも自己責任になる部分には注意が必要です。
プラローラーの染め方
プラローラーの塗装は小さめのビーカーなどでもできますが、今回はポリカボディに合わせて鍋を使って塗装しています。
- STEP1プラローラーを中性洗剤などで洗浄
- STEP2プラ染め太郎を40回以上振って混ぜる
- STEP3染色液を容器に入れて20倍に希釈
- STEP4染色液にローラーを入れて染めていく
- STEP570℃〜80℃を保ちながら12分前後煮ていく
- STEP6塗装完了
プラローラーを染める時のポイントとしては、できるだけ新品のプラローラーを使うこと。
なのでキレイに染め上げるためには、使っていない新品のプラローラーの方が失敗する確率も低くなってきます。
またプラローラーを鍋を使って染めていく場合、茶こしがあった方が便利。

鍋底に沈む心配もなく、茶こしを振ることで染めムラができないようにかき混ぜることができます。
プラ染め太郎の捨て方
使用後のプラ染め太郎の原液については、そのままの廃棄はNGです。
使用後のプラ染め太郎を排水溝にそのまま流すと、排水溝が詰まってしまう可能性があります。
なので廃棄方法としては、50倍の水とゆっくり流すなどの自治体の廃棄方法に沿った廃棄が必要に。
他にもかんたんな廃棄方法としては、新聞紙などに吸わせて廃棄する方法があります。
そして冷ましたプラ染め太郎の液体を新聞紙などに吸わせることで、新聞紙ごと廃棄することができます。
少量であれば問題ありませんが、鍋を使った場合などは必要となる新聞紙なども多くなってきます。

それでもかんたんに廃棄することができるので、使用後の片付けの手間としては減らすことができます。
プラ染め太郎 まとめ
ポリカボディやプラローラーの塗装方法として、プラ染め太郎を使うのもおすすめです。
プラ染め太郎のおすすめポイント
- スプレーとは違った塗装が可能
- 色のバリエーションが豊富
- プラローラーの塗装も可能
もちろん、加熱による塗装や廃棄が手間になるなどのデメリットはあります。
それでも全29色のバリエーションや素材自体を染めるというのは、スプレー塗装とは違ってくるポイント。

スプレー塗装ではできない2段低摩擦プラローラーの塗装として、プラ染め太郎を使ってみるのもおすすめになります。
商品リンク:全29色 プラ染め太郎 プラスチック・樹脂用染色液 150ml 戸谷染料商店 (ハイブラック)
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