タミヤから発表のあった新しいレギュレーションが、無加工改造が基本のストッククラス。
実際に各地でレースが開催されるなど、初心者でも始めやすいのが魅力になっています。
同じ無加工改造が基本でも、ストッククラスではB-MAXとは違った改造をしたマシンも目立っています。
この記事では、MAシャーシのストッククラスマシンを紹介していきます。
✅マシンの主な改造
- ボディ:デクロス01(シルバーメッキ)
- シャーシ:MAシャーシ
- タイヤ:24mm(ローフリクション)
- フロント:スライドダンパー(13mmローラー)
- リヤ:フルカウルFRP(13mmローラー)
- 制振:フロント提灯
マシンのメインとなるボディには、シルバーメッキのデクロス01を使用しています。
そして無加工での改造の中でも、ストッククラスとB-MAXの違いになってくるのが「フロント提灯」です。
しかしFRPプレートを上手く組み合わせて使うことで、無加工でもフロント提灯を取り付けることは可能に。
さらに今回のマシンは、シルバーメッキのボディに合わせて各種パーツも取り付け。
実用的なGUPを取り付けているので、実際にコースで走らせてもしっかり走ってくれるのもポイントです。

タミヤの公式大会参加でもらえたメッキボディは、ストッククラス用のボディとしてもおすすめのボディです。
ARシャーシのストッククラスマシンの改造については、こちらの記事で紹介しています。
ボディ
組み換え可能なデクロス01
MAシャーシのストッククラス用マシンのボディには、デクロス01を使用しています。
MAシャーシ用のプラボディとして人気なのが、デクロス01。
2017年に発売されたマシンですが、そのデザイン性の高さから多くのマシンで使われています。
デクロス系ボディの特徴にもなってくるのが、01と02で組み換えができること。
そしてデクロス同士を組み換えることで、マシンに合わせた使い方にすることが可能です。
ただし実際は、キャノピー部分が取り外しできるのはデクロス01だけ。

なのでフロント提灯と合わせる場合、キャノピー分ボディの高さを落とせる01の方が使いやすくなっています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆PROシリーズ DCR-01 (デクロス-01)
公式大会参加賞のシルバーメッキボディ
今回のマシンのボディには、シルバーメッキのボディを採用しています。
ボディの重さとしては、メッキ加工されている分通常のプラボディよりほんの少し重いです。
ただ他のプラボディに比べて、見た目や光沢によって目立つのが特徴。
このデクロス01のメッキボディについては、タミヤの公式大会の参加賞として手に入れたものになります。
ほぼプラボディということで、通常の改造マシンのボディとしては選択肢にならなかったことがほとんど。
そこで今回のマシンのボディには、せっかくなのでデクロス01のメッキボディを採用。

2025年のジャパンカップからは参加賞が変わってしまったので、今ではメッキボディも貴重なボディになっています。
シャーシ
改造のしやすいMAシャーシ
ストッククラスマシンのシャーシとしては、改造のしやすいMAシャーシを使っています。
パーツの加工ができないストッククラスにおいては、シャーシの改造のしやすさは重要。
最近のシャーシであれば改造もしやすいですが、旧シャーシなどの少し前に登場したシャーシになるとGUPの取り付けだけでも苦労してしまう部分もあります。
そこで今回使用したのが、GUPによる改造の幅も広いMAシャーシ。
さらにフロント部分はバンクスルーしやすい形になっていることもあり、マシンセッティングがしやすいのもポイントになっています。
さらにMAシャーシは駆動周りも優れていて、むずかしい調整をしなくてもマシンの速度を出すことが可能。

無加工での改造をするストッククラスだからこそ、シャーシの性能も重要になってきます。
MAシャーシについては、こちらの記事で紹介しています。
マルーン色の24mm径ローフリクションタイヤ
今回のマシンには、24mm径のローフリクションタイヤを取り付けています。
使用しているタイヤは、タミヤのイベント会場などで限定発売されているシルバーメッキホイールのマルーンタイヤ。
今回はマシンに合わせてシルバーメッキのホイールを使用しているので、タイヤとしては通常販売の黒のローフリクションタイヤでも問題ありません。
今回24mm径のローフリクションタイヤにしたのは、タイヤサイズと硬さから。
なのでタイヤ加工ができないストッククラスということで、現状発売されているタイヤの中で1番小さいタイヤを採用。
そしてタイヤの種類は、ローフリクションタイヤ。
硬くて跳ねづらいタイヤにすることで、グリップ力よりもマシンの安定性を選んでいます。
それでもタイヤ径が24mmということで、加速面については26mm径よりは優れている部分も。

重さのあるMAシャーシということもあり、24mm径のタイヤにすることで少しでもマシンの重心を低くすることができます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズ ローフリクション小径ナロータイヤ(24mm) & カーボン強化ホイール(3本スポーク)
フロント周り
安定性を増すためのスライドダンパー
フロントバンパーには、タミヤのアルミ製スライドダンパーを取り付けています。
スライドダンパーとしての精度が高く、使いやすいのがタミヤ製のスライドダンパー。
そのままの取り付けではバンパーの高さが出てしまいますが、取り付け方を工夫することで使いやすくすることも可能。
今回はバンパーの高さを抑えるために、スライドダンパーの上蓋だけを使っています。
スライドダンパーとシャーシの間に大ワッシャーを1枚挟むことで、動きに支障が出ることもありません。
ただしストッククラスマシンとしてスライドダンパーを取り付ける場合は、ボディの加工が必要に。

レギュレーション上スライドダンパーの加工はできないため、ボディの干渉してくる部分を加工して取り付ける必要があります。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツ フロントワイドスライドダンパー
スライドダンパーの取り付けについては、こちらの記事でも紹介しています。
13-12mmの2段アルミローラー
フロントローラーには、13-12mmの2段アルミローラーを使用しています。
フロントローラーの選択肢としては、いろいろあります。
13mm径のローラーはもちろん、19mm径のローラーを取り付けることも可能。
そんな中今回は、ローラーとタイヤの距離を考えて13mm径のローラーを選択。
今のミニ四駆の改造としてはローラーとタイヤの距離が近いマシンが多いこともあり、今回はコーナリング速度も考えて13mm径のローラーを採用。
ただし19mmローラーを取り付けた場合は、マシンの横幅がリヤよりフロントの方が狭くなってきます。
これによって、マシンが着地する時などにフロント側がコース内に収まりやすいなどのメリットも。

なので13mmと19mmのどちらもメリットデメリットはあるので、マシンやコースに合わせての選択が必要になってきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズ 2段アルミローラーセット 13-12mm
ミニ四駆のおすすめローラーについては、こちらの記事で紹介しています。
リヤ周り
フルカウル用FRPでローラー位置を下げる
リヤバンパーは、フルカウル用FRPをMAシャーシにそのまま取り付けて使用しています。
MAシャーシそのままのバンパーでは、ローラー位置が19mmローラー用になってしまいます。
もちろん19mm用のビス穴に13mmローラーなども取り付けはできますが、左右のローラー幅が狭まってしまいコースでの走行としてはデメリットになる部分も。
なのでリヤバンパーには、13mmローラーを取り付けるためにフルカウル用FRPを使用。
他のFRPプレートよりも後ろ側に13mmローラーを持っていけることによって、コーナリングやジャンプ時のマシンの安定性を増すことが可能に。
実際のローラー取り付け位置としては、若干後ろ側に取り付けるだけ。

しかしこの小さな違いでも、ミニ四駆がコースを走る際には挙動に違いが出てきます。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ FRP フロントワイドステー (フルカウルミニ四駆タイプ)
テーパーローラー+プレートで引っかかり防止
ストッククラスマシンの引っ掛かり防止は、テーパーローラーとスーパーX用FRPの組み合わせになっています。
マシンをコースで走らせている時、コースアウトの原因になってくるもなってくるのがリヤローラーの引っかかり。
特にジャンプ後の着地などでは、リヤタイヤとリヤローラーの間がコースの壁に引っかかってしまうことがよくあります。
そんなコースへの引っかかり対策として、今回のマシンは軽量テーパーローラー+スーパーX用FRPを採用。
リヤバンパーとしてフルカウル用FRPを使っていることによって、他のFRPよりもタイヤとローラーの隙間は広くなっています。

そんなデメリットを減らすためにも、引っ掛かり防止対策は欠かせない改造になってきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画 HG 軽量13mmオールアルミベアリングローラー テーパータイプ
商品リンク:タミヤ グレードアップ スーパーXシャーシ・FRPマルチプレート
テーパーローラーや引っかかり防止については、こちらの記事で紹介しています。
制振機能
無加工改造のフロント提灯
ストッククラスマシンの改造ポイントになってくるのが、フロント提灯になります。
今のミニ四駆の改造としては当たり前になっているのが、フロント提灯。
そんな中無加工で取り付けられるフロント提灯として、「FRPサブプレート+スーパーX用リヤステー」を採用しています。
- STEP1サブプレートとX用リヤステーを取り付け
- STEP2ビスにメタル軸受けとバネを取り付け
- STEP3提灯を取り付けゴム管で固定
FRPサブプレートとスーパーX用リヤステーを組み合わせることで、しっかりとフロントタイヤとの干渉を避けることが可能。
さらにデクロス01のボディは高さがないので、提灯を取り付けた時も低い位置にすることができます。
今回少しでも低い位置にするため、デクロス01のキャノピー部分を使っていません。

さらに提灯の裏側にブレーキスポンジを貼ることで、メッキボディが傷つかない工夫もしています。
商品リンク:タミヤ グレードアップ FRP サブプレートセット
商品リンク:タミヤ グレードアップ スーパーXシャーシ・FRPリヤローラーステー
フロント提灯+リヤマスダンパー
ストッククラスマシンの制振機能としては、フロント提灯とリヤのマスダンパーの組み合わせになっています。
フロントタイヤの跳ね上がりをしっかり抑えるのであれば、サイドマスダンパーでも可能。
むしろサイドマスダンパーの方が、フロントタイヤに近い位置にマスダンパーを取り付けることができます。
しかし今回のマシンのメインとなってくるのは、無加工で取り付けたフロント提灯。
少しでもフロントタイヤに近づけることで、制振性が上がればと考え取り付け。
しかし実際にコースで走らせてみると、フロント側の跳ね上がりが気になる部分も。

なのでフロントにもマスダンパーを追加した方が、マシンは安定して跳ね上がりをしっかりと抑えられそうな部分はあります。
マスダンパーの効果については、こちらの記事で紹介しています。
ストッククラスの提灯改造 まとめ
今回のマシンには、シルバーメッキのデクロス01のボディを使用しています。
マシンの主な改造
- ボディ:デクロス01(シルバーメッキ)
- シャーシ:MAシャーシ
- タイヤ:24mm(ローフリクション)
- フロント:スライドダンパー(13mmローラー)
- リヤ:フルカウルFRP(13mmローラー)
- 制振:フロント提灯
そして無加工での改造の中でも、ストッククラスとB-MAXの違いになってくるのが「フロント提灯」。
しかしFRPプレートを上手く組み合わせて使うことで、無加工でもフロント提灯を取り付けることは可能に。
- STEP1サブプレートとX用リヤステーを取り付け
- STEP2ビスにメタル軸受けとバネを取り付け
- STEP3提灯を取り付けゴム管で固定
さらに今回のマシンは、シルバーメッキのボディに合わせて各種パーツも取り付け。
実用的なGUPを取り付けているので、実際にコースで走らせてもしっかり走ってくれるのもポイントです。

タミヤの公式大会参加でもらえたメッキボディは、ストッククラス用のボディとしてもおすすめのボディです。
ARシャーシのストッククラスマシンの改造については、こちらの記事で紹介しています。
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