これまではリヤバンパーへのイメージの多かった、アンカー。
しかし最近のマシンでは、フロントにアンカーを取り付けているマシンもよく見かけます。
自分のマシンにも取り入れたいけど、その作りをマネして取り付けられるのか気になります。
✅この記事の内容
- バンパーの土台となるブレーキプレートを作成
- フロントバンパーの作成
- ガタつきを無くしてアンカーの精度を上げる
この記事では、フロントアンカーの作り方について。
実際に動画を参考にしながら作成し、自分のマシンに取り付けた工程を紹介します。
フロントでもリヤでも、アンカーには精度が求められてきます。
特にフロントの場合は、アンカーとしての動きだけでなく、スラスト抜けしないような作りも重要。
今回作ったフロントアンカーは、ベースプレートの動きを制限することでガタを無くすようになっています。
さらにシャーシと密着させるように調整することで、バンパーが動きすぎないような作りに。
むずかしいイメージのあるフロントアンカーも、少しずつ加工し調整していくことで、スラスト抜けのないバンパーにすることが可能です。
バンパーの土台となるブレーキプレートを作成
FRP2枚を貼り合わせてブレーキプレートを作成
まずはフロントバンパーの土台となる、ブレーキプレートを作成していきます。
今回使用したのは、FRPのリヤブレーキステーを2枚。
この2枚を、貼り合わせるためにビスで固定。
この時4ヶ所以上留めることで、貼り合わせた時のズレが少なくなります。
ビスで固定後、側面から3Sの接着剤を流し込んで接着させます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ No.518 GP.518 FRP リヤブレーキステーセット 15518
商品リンク:ウェーブ マテリアルシリーズ 瞬間接着剤×3S 低粘速硬 プラモデル用接着剤 OM-016
貼り合わせたブレーキプレートをカット
ブレーキステー2枚の接着が完了後、下2つの穴をフロントバンパー取り付け用にカットします。
さらに両サイドに飛び出してる穴の部分も、必要ないのでカット。
そこからシャーシのフロント部分の取り付けに合わせていきます。
取り付け穴を合わせた時に、シャーシと干渉する部分を確認。
フロントバンパーとしてピッタリ合わせられるように、主にシャーシ側をヤスリなどで削っていきます。
フロントブレーキ用にプレートを斜めに削る
ブレーキプレートがフロントバンパーとピッタリになったら、削っていきます。
フロントのブレーキセッティング用にするため。
板ヤスリの上などで、斜めに削って加工していきます。
この時、左右差が出ないように均等に削っていくように注意。
この加工をすることで、フロントブレーキを貼った時にブレーキが面でコースに当たるように。
バンクではブレーキが当たらずにスロープだけ当たる、バンクスルーができるようにしていきます。
バンパー取り付け用のベースプレートを作成
リヤブレーキステーをガイドに、軸穴を加工
加工したブレーキプレートと、もう1枚のFRPリヤブレーキステーを合わせて、アンカー取り付け用の穴を加工していきます。
ブレーキプレートに対して、FRPリヤブレーキステーを逆さにビスで固定。
プレート中央3つの穴の真ん中を、2mmのドリルを使って穴を開けます。
ここがアンカーの軸となる部分なので、真っすぐにドリルを当てて貫通。
裏側は皿ビス加工することで、ブレーキも貼れるようにしておきます。
アンカーのベースプレートを作成
次に穴あけに使用したFRPブレーキステーで、アンカーの稼働部を作成。
新たに穴を開けたブレーキプレートにビスを通し、そこへ稼働部用のプレートを取り付けます。
シャーシと干渉してくる部分があるので、おさまるように削っていきます。
ここで重要なのが、シャーシとピッタリ合うように削ること。
プレートがしっかりシャーシに当たることで、完成した時にスラスト抜けが起こらなくなってきます。
最終的に、横から見た時に軸のビスが真っ直ぐ付くように調整していきます。
フロントバンパーの作成
アンカーの取り付け位置を確認
アンカーのベースプレートに対して、フルカウルFRPを当てて取り付け位置を確認。
そこからフロントのバンパーを作成していきます。
バンパーの取り付け位置を確認後、アンカーのガタを無くすための加工を。
ベースプレートのフロント側を左右斜めにカットします。
このカットしたFRPがガタつきを抑える支えになってくるので、ヤスリなどで整えたりしないように。
さらにビスを通していた軸穴を3mmのドリルで拡張。
アンカーの稼働方向にも傾けながら調整していきます。
実際に取り付けてアンカーの動きを確認
次にそれぞれのパーツを取り付け、動きを確認していきます。
- ブレーキプレートにビスを通す
- アンカーの稼働プレート
- 2段アルミローラー用の真鍮
- バネ
- 3mmスペーサー
- ロックナットで固定
実際にアンカーとして機能するかどうか。
もし動きがスムーズではなかったり、可動範囲が狭い場合はここで調整しておきます。
商品リンク:AO-1023 2段アルミローラー用 5mmパイプ(4個)
FRP2枚重ねでフロントバンパーを作成
次にバンパーを取り付けていきます。
バンパーとして使用するのは、「フルカウル用のFRP」を2枚重ね。
2枚のFRPをビスで位置合わせ後、瞬間接着剤で固定。
ベースプレートのバンパー取り付け位置も、皿ビス加工しておきます。
そこへ貼り付けたフルカウルFRPのバンパーを固定。
バネが干渉する場合は、バンパーに当たる部分を少しずつ削っていきます。
また、ビスの引っかかり防止のためにプレートも加工して取り付けています。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ No.472 GP.472 FRP フロントワイドステー (フルカウルミニ四駆タイプ) 15472
端材でアンカーのガタつきを抑える
最後はブレーキプレートに、カットして残していた端材を貼り付けます。
カット後ヤスリで整えたりしていなければ、可動部のプレートとピッタリのはず。
ここがアンカーの抑えになるように、しっかり瞬間接着剤で固定します。
これを付けることによって、アンカーのガタつきを抑えられることができます。
ガタつきを無くしてアンカーの精度を上げる
フロントアンカーの作成で重要になってくるのは、ガタつきをいかに無くすかです。
加工の仕方や調整次第では、フロントのスラスト抜けの原因になってきます。
- アンカーの軸となるビスは真っ直ぐか
- アンカーとシャーシは密着しているか
- 左右にガタつきはないか
細かな加工になってきますが、ここをしっかり調整することでアンカーとしての精度は上がってきます。
それぞれの工程を理解し丁寧にやることで、むずかしいイメージのあるフロントアンカーも作ることができます。
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