公式大会に参加するにあたって欠かせないのが、コースレイアウトに対する対策。
模擬コースで経験したからこそ、自分のマシンなりのセッティングを考えました。
今回は、マシンの速度よりもまずは安定性を重視したマシン調整となりました。
✅この記事の内容
- シャーシは減衰しやすくしたMSフレキ
- 「DB」と直後の「アイガーEVO.上り」への対策
- コースからのギャップ対策
この記事では、ミニ四駆グランプリ2023東京大会1でのセッティングについて。
アイガーやコースのギャップを意識した調整について紹介します。
今回東京大会1に向けては、全体的に速度よりも安定性を重視したセッティングになりました。
まずMSフレキについては、これまでより減衰しやすくセッティング。
アイガーの上り下りで安定した着地ができるように、グリスや減衰ゴムを調整しました。
さらにあえて「アルミホイール」を使ってマシンの重心を下げ、ジャンプ時の飛距離も意識。
「スライドダンパー」の減衰や、これまでより「径の小さいローラー」を使うことでコースからのギャップにも対策をしてみました。
その結果「BUNNY HOP CIRCUIT」を完走目前までいけたことからも、コースへの対策としての方向性は間違っていなかった印象です。
シャーシは減衰しやすくしたMSフレキ
2023年用に作成したMSフレキを使用
今回使ったシャーシは、2023年の公式大会用に新しく作成したMSフレキのシャーシです。
シャーシの作り方や加工については、これまでと同じ。
MSフレキ用の治具を使って作成したので、特別な変更はしていません。
今回の「BUNNY HOP CIRCUIT」では、DBやアイガーでの着地の安定性が必要。
なので片軸シャーシよりも、使い慣れたMSフレキでの安定性を選択しました。
そして今回のMSフレキについては、減衰しやすく、柔らかさを意識して調整。
この調整も、マシンの着地時の安定性を意識してのセッティングとなっています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画商品 MSカラーシャーシセット ライトブルー・オレンジ 95386
これまでより減衰しやすく調整
今回のMSフレキについては、これまでよりも減衰しやすく調整してみました。
DBやアイガー上りでの着地はもちろん。
アイガーの下りでは、高低差のある高さからの着地が必要になってきます。
そんな大きなジャンプからでもしっかり着地できるように、減衰しやすいように調整。
減衰しやすくすることで、少しでも着地の衝撃でのマシンの跳ね上がりを抑えられればと。
グリスや減衰ゴムを使って、フレキの減衰具合を調整しています。
また今回は、ギヤカバーもこれまでのノーマルから「強化ギヤカバー」に変更しています。
商品リンク:タミヤ グレードアップ No.363 GP.363 MSシャーシ用 強化ギヤカバー 15363
「DB」と直後の「アイガーEVO.上り」への対策
アルミホイールで重心と飛距離を意識
今回はマシンのホイールに「アルミホイール」を取り付けています。
アルミホイールにすることで、マシンの重さ自体は増してしまいます。
しかしマシンの重心が下がることで、ジャンプの飛距離を落とすのが目的。
アイガー上り直前のDBで飛び過ぎてしまうと、飛距離によっては上りの途中に着地してしまいます。
このマシンの飛距離を抑えることで、アイガー上り後の飛び過ぎも減るのではと。
重さによる速度の面ではデメリットになるアルミホイールですが、今回は安定性を上げるために使用しています。
ホイールから飛び出したシャフト部分には、しっかりとゴム管を取り付けています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画商品 HG ローハイトタイヤ用アルミホイールII (リバーシブル2本) 95602
想像以上に効かせたブレーキ調整
今回のブレーキ調整については、最初のセッティングよりもしっかりと効かせています。
模擬コースで走らせる前は、前後のブレーキだけでの調整を考えていました。
これは、あまりブレーキを効かせてしまうと45度バンクで止まってしまうのではという考えから。
しかし実際にコースを走らせてみると、アイガー上りで飛び過ぎてしまう。
自分の中では効きすぎかなと考えていたブレーキでも、マシンの速度を抑えきれていませんでした。
なので今回は前後だけでなく、MSフレキのお辞儀防止ステー部分にもブレーキを貼りつけ。
マシンによっては、シャーシの下に「腹ブレーキ」を貼るという選択肢も。
それくらい、今回のコースではしっかりとしたブレーキが必要になりました。
コースからのギャップ対策
スライドダンパーは柔らかく調整
今回は「前後のスライドダンパー」を柔らかく、減衰しやすいように調整しています。
アイガーの次に対策が必要だったのが、コースの壁によるギャップ。
ローラーが弾かれることでマシンの姿勢が乱れ、そのまま斜めにジャンプしてコースアウトという場面も多かったからです。
なので少しでもギャップによる影響を小さくするため、スライドダンパーのバネやグリスをソフトにするなどして減衰しやすく調整。
コーナー速度などにも影響してきますが、今回はマシンの安定性を重視しました。
前後共に減衰しやすいスライドダンパーにすることで、コースのギャップによる影響を減らそうと調整しています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画 ミニ四駆40周年記念 HG フロントワイドスライドダンパー用カーボンステー 2mm 95641 オレンジ
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画 ミニ四駆40周年記念 HG リヤワイドスライドダンパー用カーボンステー 2mm 95642 オレンジ
マシンの挙動からローラー径も小さく
さらにコースからのギャップへの対策として、今回のマシンのローラー径も全体的に小さくしています。
コースからのギャップによる影響を考えるのであれば、スライドダンパーに径の大きなローラーでも対応は可能です。
しかしギャップによって弾かれたマシンの挙動を見た時に、径の小さなローラーの方が安定するのではと。
今回使用したのは、フロントは「9-8mmの2段アルミローラー」と「830ベアリング」。
リヤローラーには、上段に「13mmのオールアルミローラー」。
下段には「13mmのテーパーローラー」を使うことで、ローラーの引っかかり防止も意識したセッティングになっています。
ローラーの取り付け位置も、19mmの時より多少は後ろ側になってきます。
ローラー位置が下がることで、ギャップを受けながらもアイガー下りなどで最後までコースの壁を捉えてくれるのを期待していました。
しかし結果的にこの変更がコースアウトの原因に。
ローラー選択を間違ったというよりも、引っかかり対策を怠ったのが原因となりました。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズ No.403 GP.403 2段アルミローラーセット 9-8mm 15403
商品リンク:タミヤ ミニ四駆用AOパーツ AO-1008 830ベアリング 2個セット 94386
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ No.437 GP.437 13mm オールアルミベアリングローラー 15437
商品リンク:ミニ四駆 HG13mmオールアルミベアリングローラー(テーパータイプ)
ここからどうやって速度を上げるかが課題
今回東京大会1に向けては、全体的に速度よりも安定性を重視したセッティングに。
MSフレキについては、これまでより減衰しやすくセッティング。
アイガーの上り下りで安定した着地ができるように、グリスや減衰ゴムで調整しています。
さらに「アルミホイール」を使ってマシンの重心を下げることで、ジャンプ時の飛距離も意識。
「スライドダンパー」での減衰や、「径の小さいローラー」を使うことでコースからのギャップにも対策をしてみました。
その結果「BUNNY HOP CIRCUIT」を完走近くまでいけたことからも、コースへの対策としての方向性は間違っていなかった印象です。
しかし変更した部分への対策が届いていなかったのも事実。
あとはこのセッティングで、どうやって速度を上げていくのかが課題になってきます。
コメント