ミニ四駆の改造には、タイヤを薄く加工する「ペラタイヤ」があります。
そんなペラタイヤ作りで重要になってくるのは、地道な作業と精度。
タイヤ加工の手順を知ることで、作業の精度も上がってきます。
電動リューターを使う場合もワークマシンの場合も、タイヤ加工の流れはほとんど同じです。
✅この記事の内容
- STEP1:ペラタイヤ加工前の準備
- STEP2:目的のタイヤ径に大きさを近づける
- STEP3:タイヤ表面を仕上げていく
この記事では、ペラタイヤの作り方について。
タイヤ加工前の準備と、加工の手順について紹介します。
むずかしい印象のあるペラタイヤ加工も、ひとつずつ工程を踏むことで精度を出すことができます。
- 加工に必要な道具を用意
- 加工前にホイールの準備
- タイヤをヤスリで粗削り
- 目の細かいヤスリで目的径に
- パーツクリーナーなどで仕上げ
ペラタイヤの作り方としては、電動リューターもワークマシンもだいたいは同じ。
ペラタイヤ作りで重要なことは、一気に加工しようとせずに地道に削っていくことになります。
精度の高いペラタイヤを作るためには、加工前の準備も大切。
必要な道具をそろえることはもちろん、使用するホイールなどのブレが無いかも確認が必要になってきます。
手間も時間もかかる作業なので、ペラタイヤ作りは加工に取りかかるハードルは高いです。
しかし今のミニ四駆において、速いマシンを作るのには欠かせない改造にもなってきます。
電動リューターとワークマシンそれぞれの作り方については、こちらの記事でそれぞれ紹介しています。
STEP1:ペラタイヤ加工前の準備
タイヤ加工に使用するもの
まずは、ペラタイヤ加工に使用する道具類を準備していきます。
「電動リューター」か「ワークマシン」かで加工の手順は変わってきますが、だいたいの流れは同じです。
ペラタイヤの作成は、少しずつヤスリで削っていく地道な作業。
その中では、タイヤの削りカスが多く飛び散っていきます。
そんな削りカスを飛ばして汚さないためにも、防塵ボックスなどがあると作業後の片付けも楽になってきます。
自作の防塵ボックスについては、こちらの記事で紹介しています。
使用するホイールの準備も大切
精度の高いペラタイヤに仕上げる場合、使用するホイールの準備も重要になってきます。
ペラタイヤに大切な精度を出すためには、ブレの少ないホイールが必要。
このホイールの選別や加工については、人によっても妥協点は変わってきます。
- ホイール貫通
- ホイールの選別をするか
- ホイールの成形をどこまでやるか
「ホイール貫通」は、タイヤ加工の際にブレないようにするために必要。
ただシャフトをホイールに取り付けるよりも、貫通させていた方がホイールがブレる可能性も減ってきます。
今ではそんなホイール貫通のために、「精度を出せる治具」も発売されています。
また使用するホイールにブレがあっても、精度の高いペラタイヤを作ることはできません。
ホイールを選別したり成形することでも、ブレの少ないホイールを使うことができます。
ブレの少ないホイールや道具を使って加工していくことで、より精度の高いタイヤを作ることができます。
ホイール貫通や成形については、こちらの記事で紹介しています。
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ホイールとタイヤの接着
ペラタイヤ加工を始める前に、タイヤとホイールを接着させておくことも必要になってきます。
ペラタイヤ加工というのは、タイヤを回転させながらヤスリなどで加工。
すると加工している最中、タイヤは摩擦による熱を持ってきます。
タイヤは熱を持ってくると柔らかくなってきて、多少の歪みが。
そんな不安定な状態で加工を続けていくと、真円度が高く精度のあるペラタイヤに仕上げることはむずかしくなってきます。
タイヤとホイールの接着方法については、人それぞれのやり方があります。
接着させる際も、歪みが出ないように均等に取り付けていくことが大切になってきます。
加工中のブレや歪みを抑えるためにも、加工前のタイヤとホイールの接着は必要になってきます。
STEP2:目的のタイヤ径に大きさを近づける
タイヤ径を小さくしていく
ペラタイヤ作成は、目的のタイヤ径の大きさに近づけるところから始まります。
最初から「ヤスリ」で地道に削っていった方が、ていねいな作業になってきます。
しかし少しずつしか削れていかないため、どうしても時間がかかる欠点も。
そんな時間を短縮するためには、「デザインナイフ」や「治具」を使うのもひとつの方法。
デザインナイフの場合、タイヤの上から刃を入れて1~2mmくらいの幅でカットラインを。
次にタイヤの横から刃を入れて、少しずつ切り離していきます。
一気にやりすぎると失敗するので、だいたい1mmくらいずつ切っていくことが重要です。
そんな加工作業に大きな革命を起こしたのが、タイヤの荒削りのための治具。
「ペラクルカッター」であれば、タイヤをはめ込むことでかんたんに荒削りしていくことができます。
加工にはコツも必要になってきますが、作業効率の面では1番おすすめの方法になってきます。
荒削りを効率的に進める場合、ナイフなどの刃物での作業になってくるので取り扱いには注意が必要。
これをくり返していくことで、ただヤスリで削るよりも早く作業を進めていくことができます。
商品リンク:ペラクルカッター
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少しずつヤスリを当てて粗削り
だいたいの大きさにカットしたタイヤの表面を、ヤスリで粗削りしていきます。
粗削りに使う場合は、「目の粗い番手のヤスリ」。
まずは少しずつタイヤ表面にヤスリを当てて、タイヤを削っていきます。
そんな荒削りにおすすめのヤスリは、「誉ヤスリ」。
ヤスリとしての精度が高く、目詰まりしづらいので作業効率の部分でも使いやすいです。
この時に、ヤスリをずっと当て続けないことが重要。
タイヤが熱を持ってしまい、タイヤの種類によっては表面が溶けてしまいます。
なのでパーツクリーナーなどを上手く使って、削っては冷やしてをくり返しながら作業を進めていきます。
目標とするタイヤ径の、+0.5mmくらいまでを目指して削り進めていきます。
商品リンク:ミネシマ プラスチックヤスリ 誉 P1 中目
商品リンク:KURE パーツクリーナー 金属パーツ洗浄剤 840ml 1422
誉ヤスリについては、こちらの記事で紹介しています。
STEP3:タイヤ表面を仕上げていく
目の細かいヤスリで仕上げ
粗削りで目標の+0.5mm程度までいったら、仕上げに入っていきます。
仕上げの作業では、600~1000番の「目の細かなヤスリ」を使って表面を削っていきます。
この時も削り方の注意は同じで、タイヤに熱を持たせないように冷やしながら。
ここからは少し削るたびにデジタルノギスなどで測っていきます。
こうすることで、削りすぎてしまうという失敗を防ぐようにします。
タイヤ径を測る場合、一箇所だけではなく三箇所くらいで測ることでタイヤ全体での違いを抑えることができます。
商品リンク:ミネシマ プラスチックヤスリ 誉 P2 細目
商品リンク:SCITOOLS ノギス 150mmデジタルノギス
パーツクリーナーでタイヤ表面を整える
目的のタイヤ径までいったら、最後にタイヤ表面を整えます。
ていねいに削っていけば、そこまでタイヤ表面が荒れていることは無いはず。
それでも最後にタイヤ表面を「パーツクリーナー」などで拭いてあげることで、仕上がりの見た目も変わってきます。
パーツクリーナーを「メラニンスポンジ」などに含ませます。
これでタイヤ表面を拭くことで、細かな削りカスなども落とせてタイヤ表面をキレイに仕上げることができます。
仕上げが終わったタイヤ表面が、回転させながら指で触ると吸い付くような感覚になるのを目標に仕上げます。
商品リンク:KURE パーツクリーナー 金属パーツ洗浄剤 840ml 1422
商品リンク:レック 激落ち ダブルポイポイ ( メラミンスポンジ )
しっかり準備して、地道に削っていく
精度の高いペラタイヤを作るためには、加工前の準備が大切になってきます。
必要な道具をそろえることはもちろん、使用するホイールなどのブレが無いかも確認が大切。
仕上がりのタイヤの精度を落とさないためにも、加工前からのしっかりとした準備が必要です。
実際の作り方としては、電動リューターもワークマシンもだいたいは同じ。
- 加工前の準備
- デザインナイフでカット
- ヤスリで粗削り
- 目の細かいヤスリで目的径に
- パーツクリーナーなどで仕上げ
ペラタイヤ作りで重要なことは、一気に加工しようとせずに地道に削っていくこと。
手間や時間もかかる作業なので、タイヤ加工に取りかかるハードルは高いです。
しかし速いマシンに改造しようとした時、ペラタイヤ作りは欠かせない改造になってきます。
電動リューターとワークマシンそれぞれの作り方については、こちらの記事で紹介しています。
コメント
中空ペラタイヤの作り方も教えてほしいです!
コメントありがとうございます。
中空ペラタイヤも作りやすくて良いですね。
あらためて作り方を紹介したいと思います。