ミニ四駆に欠かせないタイヤには、とにかく種類が多いです。
サイズの違いや形の違い、硬さや幅によっても、マシンの走りが変わってきます。
そんな数ある種類の中で、もし今ミニ四駆を改造するとしたら。
選ぶ数が多いほど、どのタイヤを選べば良いのかわからなくなってきます。
✅この記事の内容
- タイヤのサイズによる違いは何なのか?
- タイヤの形による違いは何なのか?
- タイヤの硬さによる違いは何なのか?
- タイヤの幅による違いは何なのか?
この記事では、ミニ四駆のタイヤの種類について。
2022年時点でよく見かける、速いマシンで使われている組み合わせと共に紹介します。
ミニ四駆のタイヤは、大きく分けて4種類から組み合わせていくことになります。
- サイズ:大径、中径、小径
- 形:中空、バレル、スリック、オフセット、ローハイト
- 硬さ:ソフト、ノーマル、ハード、スーパーハード、マルーン
- 幅:面タイヤ、ハーフタイヤ
それぞれのタイヤによって、マシンの走りに違いが出てくるのも特徴です。
これらのタイヤの特徴を知った上で、自分のマシンや走りに合ったタイヤを組み合わせていく必要があります。
テクニカルなコースレイアウトが当たり前となっている、現代のミニ四駆コース。
そんなコースレイアウトを攻略するために、2022年時点でよく見かけるマシンのタイヤもあります。
それが、22~24mmの小径 × マルーン × 面タイヤ。
小径タイヤで加速力を上げ、マルーンタイヤなどの硬いタイヤでコーナリングの速さやマシンの跳ねにくさも考える組み合わせです。
もちろんコースによってセッティングを変更するように、決してこれが正解ということはありません。
しかし各タイヤの特徴を知った上で、現代のコースレイアウトに合わせた組み合わせ。
数あるミニ四駆のタイヤの、使い分けが大切になってきます。
実際の改造をしていく上でおすすめのタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
タイヤのサイズによる違いは何なのか?
ミニ四駆のタイヤサイズは3種類
大径タイヤ | 中径タイヤ | 小径タイヤ | |
---|---|---|---|
最高速 | 速い | 普通 | 遅い |
加速 | 遅い | 普通 | 速い |
※3種類で比較した場合
現代ミニ四駆のタイヤのサイズは、大きくこの3種類になってきます。
- 大径:約31mm
- 中径:約26mm
- 小径:約24mm
タイヤ径が大きいほど、マシンの最高速度に優れてきます。
しかしその反面、タイヤの回転にパワーが必要なので加速までに時間がかかってくることに。
タイヤ径が小さい場合は、その逆。
加速力に優れているので、トルク、パワーがあります。
しかしタイヤ径が小さい分、最高速度については大きいタイヤに及びません。
減速後の再加速のため、小径タイヤが多い
現代のミニ四駆コースは、テクニカルなコースレイアウトがほとんど。
スロープやDBでは、ブレーキでの減速やジャンプ後に跳ねないなどのセッティングが必要になってきます。
そんな安定性を考えた上で、マシンの再加速も考えたセッティングが求められることに。
なので今のミニ四駆ではマシンの加速を考えて、タイヤ径が22~24mm程度の小径タイヤが好まれています。
その分足りなくなってくる最高速などの速度面を、マルーンタイヤなどの抵抗の少ないタイヤで稼ぐようなセッティングになっています。
タイヤの形による違いは何なのか?
タイヤの形が異なる5種類
中空 | バレル | スリック | オフセット | ローハイト | |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | 中が空洞になっている | 接地面が狭い | タイヤにミゾが無い | 接地面が中心ではない | ゴムの部分が薄い |
メリット | 跳ねにくい | 最高速が伸びやすい | 平らな面で接地 | 外ばき、内ばきが可能 | 跳ねにくい |
※5種類で比較した場合
ミニ四駆のタイヤの形には、見た目が違う5種類があります。
- 中空タイヤ
- バレルタイヤ
- スリックタイヤ
- オフセットトレッドタイヤ
- ローハイトタイヤ
スリックタイヤとバレルタイヤの違いは、タイヤのグリップ力。
そしてバレルタイヤやオフセットトレッドタイヤは、接地面を減らしてトップスピードを伸ばすような特徴が。
中空タイヤやローハイトタイヤでは、コースのつなぎ目やジャンプ後などの跳ねにくさが考えられています。
それぞれのタイヤの形によって、マシンの跳ねにくさやグリップ力、最高速などに違いが出てきます。
好まれるのは、跳ねにくいタイヤの形
ミニ四駆をコースで競う上で、マシンの速さ、トップスピードは必要になってきます。
しかしそれと同じように必要となってくるのが、マシンの跳ねにくさです。
コースで必ず見られる、スロープやDBなどでのジャンプ後の着地。
ここをいかに安定して走れるかも、今のミニ四駆には必要になってきます。
タイヤのゴムの部分の薄さによっても、マシンの跳ねやすさは変わってきます。
最初からゴムの部分が薄く作られているローハイトタイヤ。
または必要なタイヤを削ってゴムを薄くする、ペラタイヤが好んで使われているのもそんな理由からになってきます。
タイヤの硬さによる違いは何なのか?
5種類あるタイヤの硬さ
ソフト | ノーマル | ハード | スーパーハード | マルーン | |
---|---|---|---|---|---|
硬さ | 柔らかい | 柔らかめ | やや硬い | 硬い | とても硬い |
加速力 | 高い | やや高い | 普通 | やや低い | 低い |
コーナリング | 遅い | やや遅い | 普通 | やや速い | 速い |
跳ねやすさ | 跳ねやすい | 跳ねやすい | やや跳ねやすい | やや跳ねやすい | 跳ねにくい |
※5種類で比較した場合
ミニ四駆のタイヤの硬さは、5種類に分けられます。
- ソフトタイヤ
- ノーマルタイヤ
- ハードタイヤ
- スーパーハードタイヤ
- マルーン(ローフリクション)タイヤ
タイヤが柔らかいほど、グリップ力や加速力に優れてきます。
しかしその分タイヤの滑りも悪いので、コーナリング時などには硬いタイヤとの差も出てきます。
また硬いタイヤの方が、今のミニ四駆に必要とされているマシンの跳ねにくさの点では優れています。
硬いタイヤで、立体セクションの安定性を
今のミニ四駆で速いマシンによく使われているのは、マルーンと呼ばれるローフリクションタイヤになってきます。
そしてコースレイアウトやマシンに合わせて、少し加速寄りのスーパーハードやハードタイヤが使われています。
これはマシンのコーナリングの速さや、立体セクションでの安定性が求められているから。
硬いタイヤほど、タイヤのグリップによるマシンの再加速は劣ってきます。
しかしそこでタイヤのサイズを、加速しやすい小径にするなどして調整。
タイヤによって出てくるメリットデメリットを、組み合わせによって補っていく形になってきます。
タイヤの幅による違いは何なのか?
タイヤの幅を広くするか、狭くするか
面タイヤ(広い) | ハーフタイヤ(狭い) | |
---|---|---|
加速 | 速い | 遅い |
最高速 | 遅い | 速い |
※2種類で比較した場合
ミニ四駆は、タイヤの接地している幅も速さに影響してきます。
ここで言うタイヤ幅とは、タイヤのゴム部分での幅。
面タイヤや、ハーフタイヤと呼ばれているタイヤのこと。
左右のタイヤからタイヤまでのトレッド幅とは、意味が違ってきます。
タイヤ幅が広ければ、それだけコースとの接地面積も大きくなってきます。
グリップ力や安定性の部分で、タイヤ幅が狭い場合とでは差が出てきます。
マシンのトップスピードを上げたい場合は、タイヤ幅を狭くして、接地面積を少なくして抵抗を減らす形になっていきます。
タイヤ幅によって、グリップ力を調整
マシンのタイヤ幅に関しても、マシンのセッティングによってさまざまあります。
幅の広い面タイヤにすることで、硬いタイヤでもグリップ力を上げられます。
これによって加速力を上げながら、マルーンタイヤなどでコーナーでの速さも稼ぐことも。
またスーパーハードやハードタイヤでグリップ力がありすぎる場合、ハーフタイヤにするなどして接地面積を減らす工夫もあります。
同じタイヤ径や硬さのタイヤでも、タイヤの幅を変えることでマシンの走りが変わってきます。
タイヤの種類や特徴を知ることが大切
ミニ四駆のタイヤで知っておくべき組み合わせは、この4種類になります。
- サイズ:大径、中径、小径
- 形:中空、バレル、スリック、オフセット、ローハイト
- 硬さ:ソフト、ノーマル、ハード、スーパーハード、マルーン
- 幅:面タイヤ、ハーフタイヤ
この中でも2022年時点でよく見かけるのが、22~24mmの小径 × マルーン × 面タイヤの組み合わせです。
立体セクションが多く、ブレーキなどからの再加速も必要なテクニカルなコースが当たり前だからこそのセッティングになってきます。
そしてこのタイヤの組み合わせが多く使われているだけで、決して正解ではありません。
コースレイアウトによっては、タイヤ径を変更したり、マルーンをスーパーハードやハードに変更したり。
グリップ力の調整のために、面タイヤからハーフタイヤへの変更も必要です。
大切になってくるのはタイヤの種類や特徴を知り、コースレイアウトによる使い分けをできるようにすることになってきます。
実際の改造をしていく上でおすすめのタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
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